キャラメルとダイエット。
どうして僕の前にまた姿を現したの?
どうして僕らの思い出を
美しいままに残しておいてくれないんだ?
どうして僕の心をまた揺り動かすんだ?
キャラメル、君に言ってるんだ。
わかってる、たしかに君のことが心に焼きついたことだってある。でもそれはもう遠い過去のことだ。僕はもう君のことは、
やめてくれ、
そうやって僕を惑わせないでくれ。
君のその甘ったるい囁きが僕の歯にまとわりついて離れないんだ。
思い出させないでくれ。僕の舌にあたる君のその滑らかさ、僕の舌に合わせて形を変えるその柔らかさの快楽から逃れられないんだ。
もうわかった。本当はこんなことはしたくなかった。でも君がその気なら僕もこのことを白日のもとに晒さざる得ないよ。
君はさ、僕に黙ってたみたいだけど1粒で22kcalあるんだろ?嘘つきだ。そんなこと一言も僕には言わなかった。僕なら騙せると思ってたのかい?
それに君は虫歯を引き起こしやすいんだ。ほんと僕はピエロそのものだよ。僕のことを裏では笑ってたんだろう?
ごめん。僕も言い過ぎた。でも、しばらく会えないってのは本当。またいつか。
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こうして今日はキャラメルの誘惑に打ち勝ち、ダイエットに励んでます。
夢は詩のコンテストを主催することです。サポート頂けましたら運営資金に使用させて頂きます。優勝者の詩は例えば新聞広告の全面で発表する、などを夢見てます。ですが当面はインタビュー時のコーヒー代。謝礼等に使用させて頂きます。