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ION 3: 香りのデジタルウェアラブルデバイス

世界中からTech系企業が集まるイベント、CESが1月5日から8日までラスベガスで開催されました。

参加した人から、「香りのメタバースがあったよ!」と聞いてびっくり。
早速調べてみると、アメリカのバーモントにあるスタートアップ企業、OVR Technologyが、複数の香りを自在に調合できるデバイス「ION3」を発表したとのこと。

BluetoothでスマートフォンやPC、VRヘッドセットとワイヤレスで接続し、4Dで多感覚な体験を楽しむことができるそうです。

こちらの製品の紹介記事を下記に翻訳しました。日本企業でも香り関連の企業が出展していたようです。

是非体験してみたいですね!

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OVR Technology社のVR、AR、モバイル向けデジタル香りのウェアラブル「ION 3」について

Eliane Fiolet

OVR Technologyは、AWE 2022でバーチャルリアリティの香りプラットフォーム「INHALE 3」を展示したが、CES 2023では「VR、AR、モバイル、デスクトップに最適化された、没入感を高める初のパーソナル・ウェアラブル香りテクノロジー」と表現する「ION 3」出展する。これまでOVR Technologyの製品は企業向けに特化していたが、ION 3は、バーチャルライフを充実させるために、最高級のデジタルの香りウェアラブル技術を消費者に提供することを目指す。

ION 3はカートリッジを使って最大数千種類の香りを作り出すウェアラブルデバイスで、配信システムはVR、AR、モバイルまたはデスクトップのコンピューティングデバイスでユーザーが見ているコンテンツと同期している。

ユーザーはゲームや映画を見ながら香りを体験できるだけでなく、OVRはプロやアマチュアが開発するデジタルコンテンツに最適なデジタル香りを作成できる香り作成ツールを提供する。

メタバースはトレンドだが、最近ではニューロテックヘッドセットのEmotiv社がロレアル社と提携し、消費者が最も望む香りを選ぶ手助けをするようになったそうだ。ディオール 、ゲラン、シャネルなどの一流香水ブランドが、あえてOVR TechnologyのION 3特許取得済みツールを使用して次世代フレグランスを制作することはないのだろうか。

視覚と聴覚は現在のVRやAR体験で使用される主な感覚であり、CES 2023のイノベーションアワードのVR/AR部門で、触覚を提供するデバイスはわずか数点しか受賞していない。現在でも嗅覚は、ウェアラブルな小型フォームファクターでデジタル的に模倣するのが難しい感覚であり、ION 3の他にCES 2023ではもう一つのウェアラブルな香りデバイスを試してみなければならない。「Aromajoin」である。昨日のCESで日本企業の株式会社アロマジョインが、ユーザーが関連ビデオを見ながら、ウェアラブルデバイスで簡単に複数の香りを配信する「Aroma Shooter Wearable」と「Aroma Player」を発表した。ION3は、Tech West-Venetian Expo HallのOVRテクノロジーブース#51365で体験ができる。

OVR TechnologyのION 3特許取得済みツールには、以下のものが含まれまる。

  • モバイル、デスクトップ、AR、VRで多感覚コンテンツを体験できるウェアラブルな香り技術

  • 認知神経科学者のレイチェル・ハーツとのパートナーシップによる、モバイルアプリ制作スタジオとコミュニティ

  • デジタル体験のためにデザインされた、何千通りもの香りの組み合わせを作り出すことができるユニバーサルな香りカートリッジ

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原文はこちら

画像:https://www.ubergizmo.com/

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