GIP LEVEL 3 - DAY 13: 最終課題 Fragrance Brief
フランスのグラースにある調香学校、Grasse Institute of Perfumeryのレベル３クラスを受講しました。その授業の記録です。
7月29日（木）24:00
いよいよ最終日！
まずは昨日制作したキャンドルの状況報告です。
香りや固まり具合、表面がフラットであるかなどを一人一人確認しました。
私のキャンドルは、表面はフラットに固まったのですが、中にいくつか気泡が出きてしまっていまいました。
このような場合は、ガラス容器の周りにドライヤーで熱風を当てると簡単に取れます。表面が滑らかに仕上がらなかった場合は、薄くワックスを足せばOK。これはPCW factory（香料会社）でも行われている方法です。
気泡ができたり表面が滑らかにならない原因の一つは、ワックスをガラス容器に注いだときの温度が高すぎることにあります。ワックスを溶かした後、10分ほど待って少し温度を下げてから注ぐと回避できるそうです。
キャンドルについて詳しい情報が掲載されているサイトが紹介されました。
個人的には、丁寧に説明されているのでこちらのサイトもオススメです。
キャンドルの授業はレジュメが56ページあり、3時間の授業で全て習得するのはとても難しいボリュームでした。
早速AROMA ZONEで材料を買ったので、しっかり復習しようと思います。カラーリングにも挑戦したいです。
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さて、今日の本題は、最終課題であるFragrance Briefの説明です。
Fragrance Brief（ブリーフ）とは、香りの開発依頼書のことを言います。
今回のBriefは、
"What is your idea of a paradise island ? Translate it into a perfume"
"Paradise Island" がテーマです。
1000gのフォーミュラをつくり、作品のストーリーと選んだ香料についての説明とともに提出します。
使える香料が指定されており、全部で42種類です。
予算やIFRAの制限については考慮しなくてOKで、9月10日までにGoogle form上で提出するという流れ。
制作のヒントとして、このテーマに合うフレグランスのサンプルをみんなで考察しました。
１つ目は、limited editionの Vague d'été (Yves Rocher)。
TOP: Tiare
MIDDLE: Gardenia, Monoï
BASE: Vanilla
Launch date: 2020
香りの印象は、
solar floral, sun-screen lotion like, floral jasmine/frangipani/tuberose/tiare like, watery, transparent, coconut lactonic, vanilla, green hint
benzyl salicylate (solar floral), hexyl salicylate (greenよりのsolar), benzyl acetate (jasmine) が含まれる。
unisexだそうですが、かなりフローラルでフェミニンな印象。
２つ目は、Rem (Reminiscence) 。
TOP: Marine note
MIDDLE: Lilac, Jasmine, Rose
BASE: Patchouli, Tonka Bean, Vanilla, White Musks
Lauch date: 1996
香りの印象は、
coconut, cream, soft, sweet, clean, marine, watery, fruity melon, powdery, cooling, slightly minty, airy, pure, solar floral lilac, woody, mossy
calone, patchouli, damascone, citronellol, benzyl salicylateなどが含まれる。
Caloneがしっかりと感じられ、マリンの印象が強いです。
最後３つ目は、Eau de Soleil Blanc (Tom Ford) 。
TOP: Bergamot, Bitter orange, Carvi, Citron, Neroli, Petit grain, Pink pepper, Pistachio
MIDDLE: Jasmine, Orange flower, Tuberose, Ylang-Ylang
BASE: Amber, Benzoin, Coconut, Tonka bean, Vanilla
Launch date: 2018
香りの印象は、
fresh, citrusy bergamot, green, powdery, bitter, musky, solar, coconut, neroli, petitgrain, bitter orange, amber
最初のシトラスのフレッシュな印象から、重みのあるココナッツへと大きく変化します。
その他の参考フレグランス
ロザリー（講師）が、インスピレーションのヒントになるかもとのことでした。↓（彼女のパレットは250種類くらいだそうです）
どのように採点されるのかは知らされていませんが、制作した香りと結果についてはまたnoteします。
今日で全13日間の授業が全て終わりました。
辛い夜更かしも今日で終わりです。
最後までお読みいただきありがとうございました！
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