見出し画像

【臨床note.1】股関節痛が仙腸関節由来だったケース

勉強熱心なセラピストの皆様は症例別に書かれた検査や運動療法の仕方などが学べる本をよく見ていませんか?
私もよく見ていますし何人もの患者さんを救えたかわかりません。

しかし、いくら本を見ても実際の臨床では上手くいかないことも本当によくありますよね。

そこで私が実際に経験した症例をここに書いていきたいと思います。お役に立てるかわかりませんがどなたかの為になれば嬉しいです。

問診・検査・施術の経過と結果

1ヶ月前から左の股関節が痛むという方が来院されて、詳しく問診と検査をして手技を行うと次のような症状と結果になりました。

  • 歩き始めが痛いが歩いていると痛くなくなる

  • あぐらをかくと痛い

  • 股関節90度屈曲外転外旋位にすると上前腸骨棘外側が痛い

  • 小臀筋、中臀筋、腸腰筋、仙腸関節、梨状筋に圧痛

  • パトリックテスト陽性で骨盤固定位だと疼痛軽減

  • フライベルグテスト陽性で骨盤固定位だと疼痛軽減

  • 腸腰筋と小臀筋、中臀筋、大腿筋膜張筋のリラクセーション後に歩行時痛消失、あぐら時の疼痛は軽減するも消失せず

  • 後仙腸靭帯のストレッチと仙腸関節の他動運動後、疼痛消失

詳しく解説していきます。

ここから先は

1,314字

¥ 980

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?