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次の世代を創る~更年期についてのインタビュー#2 小安美和さん

はじめに

こんにちは。wakarimi代表の高本玲代(たかもとあきよ)です。

男女関わらず、世の中の方に更年期について考える良い機会を、と思い「次世代を創る」形で活躍されておられる方にインタビューをするこちらの企画。今回で2回目です。

前回の奥田浩美さんのインタビューはこちら▼

今回のゲストは小安美和さんです。(インタビューはWEBにて実施)

小安さんは、ジェンダーギャップを解消するために、日々奔走されている方で、内閣府共同男女参画推進連携会議 有識者議員もされています。

小安さんはコロナ禍が始まったころに、ホットフラッシュなど更年期障害のような症状に悩まされたそうです。後日血液検査で更年期障害の数値は出ていないとわかったそうなのですが、不調を感じた際に「更年期」について色々考えられ、wakarimiのサービスもご利用いただきました。

今回はそんなことも含め色々お伺いしました。

コロナ禍と同時に不調と向き合うことに

高本:小安さんが更年期を考えるきっかけになったのはどんなことですか?

今年1月に婦人科系の不調を緩和するために服用した薬の副作用で、ホットフラッシュやのぼせといった症状に悩まされました。その事をきっかけに、更年期について自分自身で色々記事を読んで調べたり、wakarimiを使ってみたりしました。

高本:つらかった時にはどのようにパートナーにお伝えされてたのですか?

とにかく「だるい・しんどい・やる気が出ない・頭が回らない・突然体が熱くなる」など辛いことを伝えました。ただ、こういった症状は目に見えないのと緊急ではない、と思われてしまうため、パートナーに伝わりづらいことも感じました。
wakarimiをパートナーと使って良かったことは、例えば56日中38日体調が悪いことなどが共有され、数値で可視化されたことです。パートナーも「さすがにわかったよ」という気持ちになってくれ、第三者が出す数字は人を動かすのだということを改めて感じました。

高本:パートナーはどのように変わったと思われますか?

私自身、パートナーの変化を感じたのは6週目から7週目でした。その頃からホットフラッシュのような症状が出てくると、氷まくらを持ってくれるようになりました。その時感じたのは、ただ症状を伝えるだけではなく、自分がどんな解決策を望んでいるか、この場合は「氷まくらがあると少し楽になるんだよ」ということを具体的に伝えることが大切だと思いました。

自分の体のリズムに抗わないと決めたら楽になった

高本:ご自身でどのようにこの不調に対応していかれたのですか?

まずこの症状についての客観的な情報収集をしました。もう一つはwakarimiを試してみました。そして最後に今まで運動ゼロだったのですが、体力をつけるために運動を始めました。

高本:具体的には何をされたんでしょうか?

毎日夜中の3時半ごろに目が覚めるのですが、その自分の体のリズムに抗わないこと決めました。それまでは(体を)冷やして何とか寝ようとして眠れずベッドに寝ころびながら本を読んだりしていましたが、そのやり方だと朝が本当につらいんです。そこである時から目が覚めたら起き上がって、新聞を全部読んだり、天気が良いと散歩に行ったり、ジョギングしたり毎朝ヨガをしたりしました。週末は10キロ~20キロ歩くこともしています。今までは18時過ぎても仕事をする夜型人間だったのが、今は体のリズムに合わせて18時までに仕事を終える朝型のリズムになりました。そのおかげか分からないいのですが、今はカラダが楽になってきました。

手が届く目標で自分がワクワクする方法を見つける

高本:毎週10キロ~20キロ歩くって相当大変だと思うのですが…

その人その人の資質に合わせた運動のやり方があると思います。私の場合、目標があるとそれに向かって頑張れるんです。なので、江戸三十三観音霊場巡りを達成することを目標としたんです。健康のために漠然と「歩く」というよりはこの三十三か所をコンプリートするという目標を達成するための手段が歩くこと、としたのが自分にあっているんだと思います。
まず自分にとってワクワクする体験であること。そして絶対手に届く目標であること、というのが人を動かすのだと思います。実は私にとっては「今まで行ったことない(お寺の)観音様が見られること」がワクワクすることでした。

小安さん4

▲三十三か所巡り中という小安さん

自分にとって大事なことはやめずに断食

高本:断食もされていると聞きましたが…

月曜断食というのをやっていています。月曜日は断食をしていてお水と白湯と梅干だけで過ごします。火曜日は回復食、水曜日木曜日は握りこぶし2つ分で何を食べても良いけど、自然のもので体に良いものを食べる、など週末に向けて徐々に体を普通の食事に戻していきます。
私にとって良かったのは「土日は何をどれだけ食べてもよい」というところと、「月曜日以外はお酒を飲んでも良い」というところだったんです。私にとって「お酒をやめる」ということは本当につらいことなので、自分の嗜好にあったやり方で断食をやってみました。

高本:月曜断食を始めてどのような変化がありましたか?

火曜日に大事に大事に食事をするようになったり、土日を思いっきり楽しんだりして、「メリハリある一週間のリズム」ができるようになりました。
それまでは、「毎日頑張って仕事もして、毎日おいしいものも食べてお酒ものみたい」と思っていました。が、もうその形は体にとって負担になってきていたのだと思います。体調が悪くて苦しい時はただただ苦しかったけれど、そんな中で自分にあった改善方法を見つけて、今は体の調子がすこぶる良くなりました。

最初の症状が出てきた時は本当に辛かったという小安さんですが、まさにその症状にご自身で向き合われて対応されたことが、今の良い状況につながったそうです。「更年期は今までの生活を見直す良いきっかけではないか」ともおっしゃってました。

実は小安さんにはwakarimiをご利用いただきつつ、利用期間に2回もインタビューにご協力いただきました。小安さんのおかげで大きな気づきを得てコンテンツの大幅な改良にもつながりました。

今回小安さんが「女性自身も具体的にどんな時に何をして欲しいかをパートナーに伝えることが大事」とおっしゃるのはまさにそのとおりで、実はwakarimiではそういったことができるようなコミュニケーションの橋渡しを実装しています。

小安美和さんのプロフィール

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株式会社Will Lab (ウィルラボ)代表取締役

【プロフィール】

日本経済新聞社、リクルート等でメディア事業、人材サービス事業に従事。2016年に独立し、「女性×はたらく」支援をミッションに掲げ、株式会社Will Lab(ウィルラボ)を設立、全国各地で自治体や企業と連携し、女性の就労促進、女性のリーダー育成に取り組む。
2019年5月、台東区蔵前に女性起業家のものづくりを応援するアトリエ「そらとひと」をオープン。世界各地でものづくりに取り組む女性起業家とその商品を紹介するメディア「そらとひとhttp://soratohito.jp/」も運営している。






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