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校内研究の在り方を考える。個人の成長が学校の成長に。

 最近、校内研究のより良いあり方は何なのかを考える機会がありました。各校で様々な校内研究の形があると思いますが、その形態に疑問を抱いていることが今の私の状況です。というのも、私が教師を始めて10年が経ちますが、研究の方法は全くと言っていいほど変化がありません。時代変われば研究方法だって変わっていくべきだと思うのに、、、です。
 もちろん変えない方が良い部分もあります。昔からの良い方法があるのは事実です。しかし、全く何も変えないということにはかなり違和感を感じてしまうわけです。特に教育界は1人1台端末や個別最適化など、新しい波がたくさん押し寄せてきます。その中で本当に必要な研究形態を探していくことも必要であるかと思うのです。今回は私なりの研究方法について述べていこうと思います。

①やったもん勝ちの研究

 よくある学校の研究は、全体で研究授業を代表して行う人を決めて残りはグループごとに代表を決めて行う。せいぜい学校で5人程度の研究授業に、周りは指導案検討の場を設けて関わるといった流れが多いかなと思います。ここでよく、立候補者は負担が多いので損だという考えがありますが、私はそのようには感じません。やった人にしか得られないものがたくさんあると感じています。私は教師人生10年目ですが、そのほとんどで研究授業については立候補してきました。そこでしか学べないことがたくさんありました。もちろんいろんな先生方に協力して頂きました。
 ですが、今考えると私の1人勝ちになっていた感じがするわけです。学校としてどうなのかを考えると、個々人が成長し学ぶ機会を増やさなければいけません。1人1人の先生方が授業を公開し、そこを深めていく機会が必要なのです。しかし、そこには「全員の授業を見に行く余裕はない」「結局だれも見に来ない授業だった」などの意見が出てくることが予想されます。ここに折り合いをつけていく必要があるわけです。

②私が考える研究形態

私が考える研究の形態を紹介します。

〇グループに分かれてグループ内で研究
 4~5人程度のグループに分かれます。その中で研究を行っていきます。もちろん、全体の研究テーマを設定し、そのアプローチ方法をグループごとで話し合い、取り組んでいくわけです。学年ごとの集まりはなくて構いません。いろいろな学年が混ざっているからこそ、授業形態について話し合ったり教科の系統性について話が進みます。グループごとに方向性を合わせて研究をしていきます。

〇1人1回の公開授業
 授業は公開しなければ伸びません。いくら自分では良い学級と感じていても他の先生がどう感じるかは別の問題です。忙しい中でもグループごとに1人1回の公開授業をしていくことで、その都度学びは深まります。その授業後に討議ができる時間を確保するのもありだと思います。

〇指導案はA4を1枚
 負担は何か。それは指導案を作成することです。指導案をつくるメリットはたくさんありますが、かける時間と効果が比例していない感じがしてなりません。そこに時間をかける必要はありません。その授業での子どもたちの様子を事実としてみんなで討議すれば良いわけです。指導案がなくとも、子どもたちの様子を見れば今までの指導は見えてくるでしょう。

〇いつでも見に来てOK
 研究なのか?と疑問に思うかもしれませんが、いつでも授業を見に行っていい雰囲気をつくること。これが研究を進める超理想系だと考えています。この雰囲気がある学校は本当に様々な研究に取り組むことができると感じています。1番の研究の種は日ごろの授業にあります。それを何の気なしに見に行ける関係性が大切です。

③少しずつ変えていく

 学校によって研究の方法は違って当たり前です。しかし、研究方法について考え直す機会があってもいいのかなと思います。いつまでも同じやり方を進めていくのではなく、自分の学校に合った内容を進める。この感覚が非常に大切なんだと思います。少しずつで良いです。できることをやっていきましょう!

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