見出し画像

唯一持っている「コンタックス」

わたしが、唯一持っている「コンタックス」のカメラは「CONTAX TVS Ⅱ」というコンパクトカメラです。1990年代後半にはやった「高級コンパクトカメラ」というジャンルに属するカメラです。


「CONTAX TVS Ⅱ」というコンパクトカメラ

多くの「高級コンパクトカメラ」は、単焦点(ズーム無し)でしたが、この「CONTAX TVS Ⅱ」28mm~56mmという2倍ズームレンズを搭載のコンパクトズームカメラです。外装はチタン製でシャッターボタンは当時の京セラお得意の人工ルビーを使って言います。いろいろと豪華装備なので、この時代のコンパクトカメラにしては、少し大きくて重たいです。

豪華なのは装備だけじゃなく、レンズ!「カール・ツァイス バリオ ゾナー」です。とってもシャープなのに柔らかさや温かみのある描写で発色も良く、コントラストもバッチリ。中判カメラの様な立体感を感じさせる写りです。

使っていても、現像上がってからも満足度の高いすばらしいカメラです。ズームが電動じゃなくて、一眼レフカメラのズームレンズみたいにリングを回すと伸びたり縮んだりするんです。これが操作感も良く、音も立てないので使い心地がとてお言いです。ファンダーも見やすく、キレイ!「高級」というだけのことはあります。

同じ「コンタックス」の「高級コンパクトカメラ」なら、「T2」や「T3」の方が有名で、人気もあり、単焦点と言うこともあって写りも良いのでしょう。でも、28mm~56mmという焦点距離が絶妙に使いやすいです。一方で解放f値が3.5〜6.5なのは、暗い場面でやや苦しいときもありますが、その分写りに妥協がない感じがします。

しばらくフィルムを通してなかったのですが、この記事を書くのに見返していたら、改めてすばらしい写りなので、また「CONTAX TVS Ⅱ」で撮りたくなってきました。

フィルムごとの作例写真

Kodak PORTRA 160

コンパクトカメラの画とは思えないほどの立体感と奥行き
単純にキレイだと思う。
髪の毛やジャンパーの質感、なめらかなボケ。
好きだなぁ
こんな強い逆光でも破綻しない
内蔵フラッシュ撮影するとベタッとして写真になりがちですが、繊細な写り♬
空気感のある写り


KodakPORTRA400

意外と寄りにも強い。かわいいスミレの花
満開の桜を緻密に描写
ど真ん中に太陽が入っているのに、シャドーが潰れてなくてスゴイ
ドラマチックな画になってます。
小さくて可愛らしい花や葉っぱの細かいところまでよく写っています。
逆光だったので、日中シンクロ。フラッシュ撮影だけどベッタとせず立体感を保っています。


FUJIFILM X-TRA400

富士フイルムの色は柔らかくて優しいですねぇ
強い逆光。ゴーストは出てますが、シャドー部分もシャープです。空の青もキレイに出てます。
流石コンタックス!
強い逆光写真ですが、暗部のディティールもしっかり出てるし、太陽の周りの空の青もしっかりしているし、水たまりの中の反射像もくっきりスゴイレンズだなぁ
富士フイルムの色のせいもあると思いますが、キレイな緑色
この写真とても好きです。


Kentmere 400

モノクロも素敵です。電柱の後ろに太陽を隠している強い逆光写真ですが、ゴーストもフレアもなくキレイです。
けっこう寄りにも強いカメラです。コントラストも高く、クロッカスの花をしっかり描写しています。
前ボケのボケ味が柔らかくて好きです。
ピント面の緻密で立体的な描写と背景のなだらかなボケが好きです。
月と飛行機と日付
56mmまである恩恵ですねぇ
太陽にかぶせた鉄塔の線がきちんと出ていてスゴいなぁ
少し選が甘いですけどね
レンガの壁の質感がきっちり出てて好きです。
ボケ味が好きです。


Kodak GOLD 400

ノーファインダーで捉えた、足下の世界
日常の一コマをサッと切り撮り事が出来るのも強み
色鮮やかな描写がこのレンズの特徴なんでしょうね。
キレイです。
夕空の残照と街のシルエットのコントラストアがキレイです。
このカメラでのフラッシュ撮影は、外れが少ない気がします。
タンポポの黄色がキレイ
花と葉っぱ、コンクリートとレンガそれぞれの質感描写が素敵です。

コダック GOLD 400は、生産中止になったのかな?200はまだありました。


サポートありがとうございます❣️フィルムやカメラ購入に使わせていただきます。 新たなレビューや紹介記事にご期待ください。