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「緑内障」と診断されて、12年。

弟の右目が「網膜剥離」を起こし、緊急手術したのが、15年前。手術は成功したものの、半年後に左目が「網膜剥離」を起こし、またもや手術。

弟の仕事は銀行のコンピュータープログラマー。入社した当時は、まだ「ウインドウズ95」は発売させるはるか前で、プログラミングというと、ブラウン管に向かって「」か「」のどちらかを打ち込んでいくという目を酷使する環境であったそうです。しかも、休日でも深夜でも、ATMがらみのコンピュータの不備が起こると緊急出動しなければいけないという過酷な勤務状態だった。

おかげで、弟の目は両方とも、失明寸前まで某銀行にこき使われ、クラッシュしたのです。

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で、私は心配になりました。「病気というのは遺伝が関係するからなぁ」というわけで、別に異常もなかったのですが、近所の目医者に行き、いくつかの検査を受けました。

検査が終わり、診察室で待っていた私を、看護師さんが呼びに来ました。私は、医師のいる診察室に入っていきました。

医師は何か、難しい顔をしています。

「申し上げにくのですが・・・緑内障ですね」

「はぁ・・・」

私には今ひとつ、ピンと来ませんでした。緑内障ってなんや?

「右目の視野が半分ぐらい失われています。幸運なことにに左目は周囲が少し失われている程度です」

「・・・で、右目は手術でもするんですか?」

「いや・・・あなたの場合、手術で治るタイプではありません。眼圧も正常ですし。現代の医学では、治すことができないタイプです」

ゲッ!現代医学で治らないって・・・。

「では、失明するのですか?」

「さあ・・・それはわかりません。進行が早い人なら、数年で失明しましし、進行が遅い人なら20年、30年をかけて、ゆっくりと視力が落ちてくる場合もあります」

「私の場合は、どちらかわからないということですか?」

「そうです。まあ、進行が遅い場合は、あなたが死ぬのが早いか、右目の視力を失うのが早いか、どっちもどっちという感じですね」

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「とりあえず、眼圧を今より低くする目薬を毎日さしてください」

「死ぬまでですか?」

「死ぬまでです」

というわけで、緑内障用の目薬を処方してくれた。

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で、12年経ちますが、別に極端に視力が落ちたということもなく生活しています。

いま流行りの伝染病が怖くて病院に行くのがおっくうになり、2年半ぐらい目薬をささなかった時期がありましたが、眼圧が高くなっていることはなかったです。

幸運にも私の緑内障は進行が遅いようです。

まあ、死ぬまで付き合わないといけない持病です。

そんなことをしている間に、左耳が「突発性難聴」になり、いまでは、左耳が「まったく聴こえません」。本当にまったく聴こえません。えらいことです。

中性脂肪も400以上と高く、持病だらけの身体。

難儀な話です。

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