【子供番組】🔥阿久悠が1970年代に描いた「世紀末」を感じさせる素晴らしい特撮&アニメの歌詞の数々をご紹介。
⬛「ファイヤーマン」(1973年・円谷プロ、萬年社)
作詞:阿久悠、作曲:小林亜星、編曲:ボブ佐久間、歌:子門真人
私は、この番組を観て、「こんな番組を創りたい!」と思い、30歳のときに、広告代理店「萬年社・大阪本社」に入社するのですが、1年で倒産しました。マスコミは東京に本社をおかないとダメ、という時代になっていましたから。
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本作品は、円谷プロと萬年社の共同作品である。両社の接触のきっかけは、萬年社と東宝の特撮番組『レインボーマン』の製作発表に端を発する。
『レインボーマン』製作発表よりも前に円谷プロでは(具体的な番組企画としては進行していないものの一応の形で)「レインボー」に関わる番組タイトルの一つとして「レインボーマン」の名称を商標登録しており、製作発表当日に版権協会からその旨を指摘された萬年社は1972年春に「レインボーマン」の商標権の移譲を円谷プロに打診する。
この時、当時の円谷プロ社長の円谷一と萬年社プロデューサーの衛藤公彦の交流がはじまり、1972年夏に衛藤より新番組の打診を受けたことで、円谷プロプロデューサーの円谷粲は一晩で企画案『本格怪獣TV映画企画案 ファイヤーマン』を書いた。
また、本作品では当時円谷プロ作品で多用していた東宝ビルトに余裕がないため、スタッフルームと撮影には大映東京撮影所が使用されていた
当初は、「
」が変身するという設定だったが、「少し、無理があるのではないか」ということで、オーディションで角刈りの「#誠直也」が選ばれた。
地球に天変地異などの大異変の兆しが現われ始め、絶滅したはずの恐竜が怪獣となって次々と出現した。地底深くの秘境アバン大陸の長老たちはこの危機を救うべく、一族の青年ミサキーを地上へ派遣。彼は「岬大介」を名乗り、これらの異変を調査する学者として活躍していた・・・という「あらすじ」を読み砕いた阿久悠は、「ノストラダムスの大予言」などがブームになっていた世相を読み込んだ世紀末感あふれる歌詞を書いた。
♬ ある日 突然 眠りを覚まし 地球を襲う 神秘の影に
誰かが むかって ゆかねばならぬ
不思議の謎を とかねばならぬ
地球が 地球が 大ピンチ
地球を 地球を 守るのだ
ファイヤー ファイヤー ファイヤースティック手に持って
変われ! 変われ!
燃えろ(燃える:第一話のみ)マグマの ファイヤーマン ♬
「#子門真人」のシャウトが素晴らしい!
カラオケでこの歌を歌ったとき友人のひとりが、
「何やしらんけど、抽象的な歌詞やなあ」
と言ったが、「世相の雰囲気をすくい取る」のが阿久悠の作詞技法のひとつである。なんとなく、子どもたちが、危機感を感じれば良いのである。
◆◇◆
⬛「ウルトラマンレオ(前期)」(1974年。円谷プロ、TBS)
作詞:阿久悠、作曲:川口真、編曲:川口真、歌:真夏竜・少年少女合唱団みずうみ
視聴率の低迷に加えて当時のオイルショックによる物価高騰などが制作体制を直撃し、番組は制作費の緊縮を余儀なくされてしまう。ギャラの節約を狙ったレギュラーの削減や、毎回の怪獣着ぐるみの製造費・防衛チーム基地のセット維持費などのカットが断行された結果、番組はホームドラマ志向[15]に近い大幅な路線変更[注釈 4]を強いられることになった。
世間では、「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」で暗い世紀末的な物価高がつづいていたが、撮影現場も世紀末的な雰囲気で暗かったようだ。
当時、同人サークル「怪獣倶楽部」に所属していた原口智生は、自身は参加していないが怪獣倶楽部のメンバーが円谷プロダクションプロデューサーの熊谷健に呼ばれ、「カプセル怪獣」や「円盤生物」などの強化案を提案したと証言している。
♬ 宇宙にきらめく エメラルド
地球に最後が 来るという
誰かが 起たねばならぬとき
誰かが 行かねばならぬとき
今この平和を こわしちゃいけない
みんなの未来を こわしちゃいけない
獅子の瞳が 輝いて
ウルトラマンレオ
レオ! レオ! レオ! レオ! レオ!
燃えろ レオ 燃えろよ ♬
いい歌詞ですねえ。
地球のことを「エメラルド」をたとえるところとか。
「今この平和をこわしちゃいけない」
という使命感!
「ウルトラシリーズ」は、主人公が主題階を歌うと傑作になるというジンクスがある。
「帰ってきたウルトラマン」=団次郎
「ウルトラマンレオ」=真夏竜
「ウルトラマンティガ」=V6(長野博)
どれも素晴らしい作品だ。
路線変更後に流された「戦え!ウルトラマンレオ」は、ヒデ夕樹の歌声はいいのだが、曲に「世紀末の危機感」がない。のんびりしすぎて、締りがない。私は「締りがいい」ほうがいい、すべてにおいて。
◆◇◆
⬛「ミクロイドS」(1973年。NETテレビ、東映)
作詞:阿久悠、作曲:三沢郷、編曲:三沢郷、歌:ヤング・スターズ
福島第一原子力発電所の、世界最悪の核爆発事故が起きた時、X(ツイッター)で、この主題歌を引用する人が多かった。
作曲家「 #三沢郷 」さんにも、素晴らしい作品が多い。
「エースをねらえ!」(初代)、「サインはV」、「アテンションプリーズ」、「デビルマン」・・・また、別の機会に、三沢郷さんの特集をまとめるつもりであります。
企画の発端は、プロデューサーである旗野義文が、「昆虫を使って地球の環境問題とかを作品としてやりたい」と、企画書をまとめあげて手塚治虫の元に持ち込んだことに始まる。
手塚は基本設定や原案を構想し、それを元にTVアニメが制作されるとともに、手塚自身の手による漫画版が『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に連載された。
作品が発表された1973年の日本は『日本沈没』や『ノストラダムスの大予言』がベストセラーになり、オイルショックや公害問題・不況などといった社会不安が蔓延するなど、世相に終末ムードが漂っていた。
さらに当時の手塚治虫は虫プロや虫プロ商事の倒産などで苦しい状態にあったためか、作品のムードは暗く沈鬱になり、世紀末黙示録的な世界が描かれていった。
また、アニメ版同様に作品内には人類による環境汚染や行き過ぎた科学文明への批判が見られるものの、漫画版はよりパニックもの・ディザスターものとしての性格が強く、物語終盤にはほとんど主役の3人は登場せず、虫の襲撃に翻弄され死屍累々の街を逃げまどう人々の姿が、ひたすらハードかつペシミスティックに描かれている。
バーホーベン監督の「スターシップ・トゥルーパーズ」を先取りした、昆虫と人類の戦いを描いたSF作品といえよう。
♬ 黒い悪魔の陰謀が 恐怖の地球に ぬりかえる
心をわすれた科学には 幸せ求める夢がない
ミクロ ミクロ ミクロ
ミクロの三勇士
ミクロイドSが たちあがる
黒い地球になるときが 刻々せまって来るようだ
心をわすれた科学には 地獄の夢しか生まれない
ミクロ ミクロ ミクロ
ミクロの三勇士
ミクロイドSが たちあがる
心をわすれた科学には 幸せ求める夢がない
ミクロ ミクロ ミクロ
ミクロの三勇士
ミクロイドSが たちあがる ♬
⇑ J・ガールズ「あなたが来ない日」「黄色の世界」作詞・作曲:三沢郷
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「心を忘れた科学には、幸せ求める夢がない!」
#自民党に殺される
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