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陽明学の真髄 第三巻

こんにちは、そうじろうです

今回は「陽明学の真髄 第三巻」ということで『抜本塞源』『万物一体論』『至誠惻怛』を取り上げていきます

※陽明学の真髄 第一巻第二巻はこちらから


どの教えも人生観がガラッと変わる魅力的なものとなっているので、是非真剣熱烈の気持ちを持って学んでいってください

では



抜本塞源

自分たちの身に起きる問題は『抜本塞源(ばっぽんそくげん)』で全て解決できます

「最近、トラブルや悩みが多くて、、、」

なんて人に刺さる内容かと思います


抜本塞源を一言で表すと

「問題を解決する時はその根本の病を取り除き、湧き上がる源を封じる必要がある」という意味があります

問題解決をするときに、小手先のテクニックを使っても中々解決するものではありません

是非、今回紹介する『抜本塞源』を深く理解し、自分の生活、ビジネスに役立てていってください


抜本塞源を身につけると得られる変化

労力最小で問題やトラブルを解決できるようになる
物事の本質を見る”千里眼”を身に付けることができるようになる
✅悩んでいる人へのアドバイスがドンピシャで当たるようになり人に感謝される人物になれる


抜本塞源を詳しく解説

「自分の病気の根本は何なのか?ここを徹底して考える。そしてその根本が判明したら、しっかり蓋をしなければならない」

と王陽明は言います


例えばYou Tube
「時間があればYou Tubeを見てしまう」

という人もいるかと思います

そして、そのYou Tubeで時間を無駄にしないために「スマホを見えない場所にしまおう」という心理学を使って解決しようと、試みるとします

ですが、実はこの行為が間違っていたりします

なぜか?
それは「病気の根本」にアプローチしていなから


You Tubeを見て時間を浪費してしまう、という病気の原因は「You Tubeを見たい」という心に問題があります

なぜなら、
「You Tubeを見たいと思わなければ絶対にYou Tubeを見ないから」です


また、タバコなんかもそうですね

タバコを日常的に吸わない人は、イライラしたとしても絶対にタバコを吸わないはずです

だって「タバコを吸う。タバコを吸いたい」という心自体が存在しないから


You Tubeを見たいと思う心があるからYou Tubeを見る

タバコを吸いたいという心があるからタバコを吸う

つまり、今回の場合は、病気の根源は「心にある」ということです


こういった形で、
どこに病気の根本があるのか?」を探し、その病気が再発しないよう改善することが『抜本塞源』になります


自分たちはどうしても「絶対に解決する超必殺技」に目がいってしまいますが、まぁそんなもんは、この世に存在しません

「自分の問題の根本はどこにあるのか?」
を自分の頭で考え試行錯誤していくしかないわけです


ただ、逆に言うと、
「抜本塞源」さえ意識できれば、人生を自分が思った通りにコントロールできる確率が上がるってことです

なぜなら、「スマホイジリを封じるためのクロックボックスが5000円で変える!」などの無駄な浪費をしなくて済みますし、、、

「これだけで心をコントロールできる〇〇心理術」などの無駄な情報に惑わされることがなくなるからです


問題解決の根本はどこにあるのか?

ここだけを考えておけば、時間も金も浪費しなくて済むし、慣れてくると物事の成果が出るスピードもクソミソに上がっています


ちなみに、
自分の場合、
「10年間悩んでいた腰痛を1ヶ月で治した」
という実績があったりもします

(自分の腰痛の根本原因は「メンタル」だったので、そこを改善したら嘘のように調子が良くなりましたね)


それこそ、
身体的な病気の原因や物事で結果が出ない根本原因は「ほとんどがメンタル」なんじゃないかなって個人的に思ってます

地味な行動ができない、とか、毎日ストレッチできない、とか

これは技術やテクニックの問題じゃないですからね。精神力が全てってことです


少し話がそれてしまいましたが、
『抜本塞源』を意識していけば、今あなたが抱えている悩みが一気に解決に近づいていくはずです

「絶対に解決する必殺技」を求めるのではなく「問題の根本はどこにあるんだ?と自問自答できる心」を作るよう努めてみてください


※その他の陽明学の教えはこちらから学べます


万物一體論

『万物一體論(ばんぶついったいろん)』は王陽明の思想の大部分を占めています

世界観が180度変わるほどの内容ですので、一棒一条痕の気持ちをもって学んでみてください


万物一體論を一言で表すと

「世の中の物事は全て心と繋がっている」という意味があります


万物一體論を身につけると得られる変化

✅「あいつ失敗しろ!」と考える不幸脳から開放される
✅寂しいという感情が極限まで0に近づく
✅全ての物事に感謝できるようになるので勝手に人に感謝される人物になれる
✅相手に慈しみの心を持って接することができるようになる
✅会社のポストに依存することなく自分が進むべき道に徹することができるようになる


万物一體論を詳しく解説

王陽明は言います

===
目の前に咲く花と自分の心は繋がっているんだよ
===

「え?どういうこと?」
と思う人も多いはずなので詳しく解説していきます


まず、目の前に花が咲いています。で、この花は「自分が見るから」こそ花と認識されるわけです

仮に、
自分が花を見ていなければ、そこには「花は存在していない」ということになります

また、「綺麗な花」と感じるのは自分の心であり「花=綺麗」というわけではありません


例えば目の前にある花を「佐藤さん」と「鈴木さん」が見たとします。そして、佐藤さんは「綺麗な花だ」と思う、鈴木さんは「ただの花」と思う

この状況を分かりやすくすると、、、
佐藤さんの心→綺麗な花(綺麗だと感じる)
鈴木さんの心→ただの花(何も感じない)

こうなります

つまり、心の中に「綺麗」と思う感情があるわけで、「花に綺麗がくっついているわけでもない」し、もちろん「花は絶対に綺麗」というわけでもありません


と、いうことは「花が綺麗だ」という現象は「佐藤さんの心にしか存在しない」ということ。つまり、「佐藤さんの心と綺麗な花は繋がっている」ということになります

少し難しい考え方かもしれませんが、何となくイメージは伝わったかと思います


それこそ、
もっと簡単に言うと

キャプテン翼の翼くんの「ボールは友達」という理論と一緒、ということです


ボールと人間が友達っていう話は少しおかしく思えるかもしれませんが、ボールを認識しているのは自分だし、サッカーボールがあるおかげで翼くんはサッカー選手として輝けているだけです

そう考えたら「ボールは生涯の友達」と考えても不思議ではないと思います


「花と自分は繋がている?サッカーボールと自分も繋がっている?ヘンテコな話だな」

そう思うのも無理ありません。ですが、この考えことが陽明の真髄であり、心を強くする秘訣だったりもします


全ての物は自分と繋がっている。そう考えることで、どんな物も大切にできるし、感謝できる。もちろん、人にも優しくできる

結局のところ、万物一體の考えを持っていたほうが、人生をラクに過ごせるってことです


自分自身、この考えを持ってから、
人から愛情をもらう機会が増えるようになったんですよね

スピリチュアル的なことを言うつもりはないですが
先日も自転車のカゴにこんな封筒が入っていました

「律儀は人がいるもんだぁ~」と感心した、というか「この人の徳ハンパねぇな」って思っちゃいました

こんな事が起こるのも「万物一體」の考えを持っていたからかもしれません

※ちなみに中身に2000円入ってました。ベルは500円で買えたので1500円もお小遣い貰っちゃいましたね



至誠惻怛

至誠惻怛(しせいそくだつ)

この言葉は陽明学研究者でもあり、
備中松山藩の借金200億を返済し200億の貯金を作った役人「山田方谷」の愛した言葉でもあります

心に深く突き刺さる教えですので、真剣熱烈に学んでいってください


至誠惻怛を一言で表すと

まごころを込め、慈しみの心を持って人に触れること」という意味があります


至誠惻怛を身につけると得られる変化

✅「キツイな…」と思った時にもう一踏ん張りできる人間力が備わる
✅相手の感情に寄り添うことができるようになるので人から慕われるようになる
✅「相手のために行動する」という相手ファーストの心が手に入るようになり毎日の充実度がグッと増す


至誠惻怛を詳しく解説


至誠→相手を思うまごころ
惻怛→痛みや悲しみを慈しむ心

===
至誠惻怛を意識すれば相手を思う心(仁)が勝手に芽生え人に優しく接することができる
===


山田方谷はこの考えを常に持つことで、
備中松山藩が抱えていた200億というとんでもない額の借金を返済し、200億というとんでもない額の貯金を作ることができました

金を生み出す錬金術を持っていたわけでもないですし、超必殺のマーケティング理論を持っていたわけでもありません

「仁」の気持ちだけで、200億を作ったんです


で、ここまで読んであなたはきっと、

「で、実際に方谷は何をしたんだ?」
と気になっているかと思います

ですので、方谷がどのようにして金を生み出したのかを、少し話していこうと思います


方谷は子供の頃から学問を志していましたが、父の死をキッカケに家の家業を継ぐことになりました

方谷家がやっていたことは菜種油の販売です

もちろん、今まで商売の経験がないので上手くいくわけがありません。利益を上げる方法なども知りません


最初の頃は、騙されることも多かったし、失敗することも多かったようです

ですが、「至誠惻怛」の心を忘れることなく商売をすることで、「方谷の油は素晴らしいぞ」という評判がたちます

質の高い油を仕入れても暴利を貪るような値上げをしなかったし、その商売の熱心さは目をみはるものがあったと言われています


「利益至上主義にならない」「熱心に商売する」
方谷がやったことはこれだけです

相手をためを思って商売をする。真剣熱烈に商売をする。だたこれだけ


つまり、「至誠惻怛」を意識しているだけで商売がうまくいった、というわけです

そして、この考えを役人になってからも忘れることなく実践したからこそ、200億もの借金を返済できた、というわけです


現代に生きる自分達も、
この山田方谷のように「至誠惻怛」の心を持たなければいけないのかもしれません


「絶対に儲かる〇〇マーケティング」とか

「あれよあれよと人を動かす人心掌握術」とか


こういった必殺技に目がいきがちですが、そういった小手先のテクニックに頼るのではなく「至誠惻怛の心を育てる」ことが大切、ということ


「どうやって利益を上げるか?」とか「どうしたらフォロワーが増えるか?」とか色々考えないといけない現代ですが、

全ての根本の解決策は「至誠惻怛」が握っている、というわけです


「なんか人生がうまくいかねぇな,、、、」って思ったら、まずは相手に仁の気持ちを持ってみる

そうすることで今まで見えてこなかったものが、霧がパッと晴れるように見えてくるかもしれません


==========
以上が【陽明学の真髄 第三巻】となります


「個の時代」と言われる現代で、物事を成し遂げる力は必要不可欠なわけですが、その秘訣が今回の記事に詰まっています

陽明学の教えの中でも非常に重要なファクターを占める内容なので、何度も繰り返し読み、骨の髄まで浸透させてください


P.s

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