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陽明学 魂の叫び 「啾啾吟」

こんにちは、そうじろうです

今回は「陽明学番外編」ということで「啾啾吟(しゅうしゅうぎん)」について書いていきます


とはいえ、

「啾啾吟って何?」と思う人がいるかと思うので、簡単に説明させていただくと、、、

===
死亡率50%の拷問を受けたり、言語が通じない土地へ左遷されたり、波乱万丈な人生を送った王陽明。そんな生死超越の体験から導き出された「詩」
===

が「啾啾吟」となります


凄くザックリ言うと、、、

「王陽明の魂の叫び」ということです


そして、今回はそんな「啾啾吟」の内容を語っていきます

啾啾吟を学ぶことで、、、

✅人生に感激性が生まれる
✅自分のダラダラ癖が治るようになる
✅弱かった自分の心が強くなるキッカケが手に入る

こんなメリットがあなたにあります

是非、魂を込めて学んでいってください


啾啾吟 全文


啾啾吟 解説


「啾啾吟」は王陽明が40代後半で完成させた短編の詩となっています

ただの「詩」ではなく、文字通り血の滲むような体験から得た「魂の叫び」となっています


【要約】
智者は迷うことはない。仁者は心配することもない。
あなたは何をそんなに迷っているんだい?

足に任せていけば、それは立派な道ではないか
その道が良いか悪いか、くよくよすることはない全ては天が判断するんだから。

人からどう見られるとか気にするなよ
用があれば働き、用がなければ休めば良い

この身は飄々たる流れの中にある無人の舟のようだ。
私利私欲を持たず、ただ流れに任せておけば良い

男たるもの宇宙大に大きく生きれば良い。
何も自ら孔子なき牢獄に囚われるようなことをするんじゃないよ

千金の弾でスズメを撃つような金や時間をドブに捨てるようななことをするんじゃない
土を掘るのに属鏤の名剣を使うような無駄なことをするんじゃない

自己の体、自己の時間、自己の人生をなぜ無駄なものに使っているのだ?

見てみなさい。隣家の老人はトラが出てくるのを心配しすぎて窮屈な生活をしている
そして、とある晩のこと、トラが部屋に入ってきて、その老人の首を噛み切ってしまった

それに反して、隣の子供はトラというものを知らない
だからトラが入ってきても牛のように扱い、竿を振って「しっし」と追い立てると、トラはのそのそ去っていった。
これこそが無心の致すところである

とある所に馬鹿がいた。食べ物を食べたら喉がつまり、それ以降食うことをやめてしまったのだ
こういった馬鹿を「溺れまいとして自分から溺れていく愚者」というのだ。
愚か者はこういったことをよくやるのだ

人生、命(めい)に達すれば自らさっぱりおおまかになるけちくさいことを捨て、がちゃがちゃ言うのをやめ、自分の心に素直に生きれば良い。
そうすれば、心が大きくなり、飯も旨くなり、人も憎めなくなるというものだ


以上が要約となります

ザックリ重要な部分だけピックアップしてみると、、、

✅自分のやるべきことをやれよ。そしたら勝手に道が拓けるから。悩む必要なんてないよ

✅私利私欲を廃し、やりたいことをやる。それが人生の本来の在り方である

✅情報や常識に惑わされ”格子なき牢獄”に現代人は囚われている

✅自分の体や時間をくだらない事に費やすな。やりたいことに金も時間も全て注ぎ込め

✅「心配すること」その行為自体がさらなる心配を呼び寄せる

✅素晴らしい人生を過ごすために情報を得ているのに、その情報に自分自身が溺れている。重要なのは「情報」ではなく「体験」だ

✅自分の心に素直に生きる。そうすれば万事物事はうまくいく


啾啾吟は500年前以上に王陽明によって書かれた詩ですが、現代の悩みを透視するかの如く、言い当ててるんじゃないかって思います

それこそ、
「愚者は溺を畏れて先ず自ら投ず」なんて正にですよね


「健康になるためには加工食品は必要ない。だから一切食べない。でも、食べたい、、、うぅぅぅ。頭がおかしくなる」

こういった状況って、現実的に起こる、というか起こってると思うんですよ

健康を意識しすぎて逆に不健康になる、的な感じ


自分達が生きている現代は、本当に色々な情報があるし、その中で情報や生き方を自分自身で選択していかないといけません

で、そんな時に「啾啾吟」の教えは凄い効果を発揮するんじゃないかなって個人的には思います


それこそ、死亡確率が50%の鞭打ち30叩きの刑を受けたり、言葉が通じない土地に放り込まれたり、とんでもない経験をしている王陽明が言ってるんだから間違いないかと

いつの時代も「先輩の教えを素直に聞くこと」が重要ですで、人生に迷ったり悩んだ時は、

今回お伝えした「啾啾吟」を参考にしてみてください

では

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