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踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら、走らにゃマラソン。

鈍足で、ぼっちなランナーの私

私は、フルマラソンの自己ベストが3時間58分31秒、ウルトラマラソンが13時間35分という鈍足ランナーです。2009年から走り始めて、かれこれ11年くらいの歴がありますが、ランニングチームなどに所属することなく走っている、いわゆるぼっちランナーです。

みんなで走って、応援しよう。

私が、マラソンを応援したい理由は、こんな面白いスポーツ、みんなが参加して、みんなで盛り上がったらいいなと思うからです。マラソンを語る資格なんてない鈍足ランナーですけど、少し語らせてくださいね。

やっぱり、川内優輝選手

ランナーのあこがれ、東京マラソン。今では、抽選倍率も10倍以上となり、なかなか参加できません。私も、今までに2019年に1回だけ出場できましたが、その時は、飛び上がるほどうれしかったです。そんな東京マラソンの2011年の大会をテレビで見ていると、胸に「埼玉県庁」のゼッケンを付けた川内優輝選手が、終盤戦、後方からぐいぐいと追い上げてきます。当時は、市民ランナーの星とよばれていた川内選手のねばることねばること、歯を食いしばって、顔をゆがめて、他の選手を追い抜いていきます。寝転んで観ていたテレビでしたが、思わず起き上がって、テレビに向かって叫んでしまいました。

「川内、がんばれ!」

結果、日本人トップの3位でゴール。ゴールの後、力を使い切って倒れてしまった姿は、あまりに感動的でテレビの前で泣いてしまいました。

私たちの前を、川内優輝選手が走ってる。

東京マラソン2011に参加したランナーは、実際にそうだったですし、テレビ中継を観ていたランナーたちも、当時市民ランナーと呼ばれていた川内選手の後に続いて走っているんだと思ったに違いないと思います。また、これから、マラソンを始めようとしていた人たちには、マラソンというドラマに参加したいという思いを強くさせたのではないでしょうか。

2時間05分29秒(大迫 傑 2020年 東京)

という日本人最高記録があって、その後に綿々と私たちの記録が続いている、そんな感覚がランナーにはあると思います。

だからこそ、選手との一体感が生まれて、その選手を応援したくなるのです。

iPSの山中伸弥教授

京都大学iPS細胞研究所の情報誌CiRA(サイラ)によると、iPSの研究でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が、京都マラソン2020に出場して、自己ベストを更新したとのこと。そのタイムが、

山中伸弥教授 スプリット03:22:34(ネット 03:22:33)

すごいです。ランナー憧れのサブ3.5です。サブ3.5って、全市民ランナーの上位1割以内に入っているということで、羨望のまなざしで見られる記録です。さらにすごいのが、ほぼ、毎回、自己ベストを更新されているところです。京都マラソンには、私も過去数回出場したことがありますが、最初の内は、山中教授は、私と同じくらいのタイムでした。しかし、今となっては、サブ3.5を切るまでになっておられます。ご多忙の中、なんでここまで、更新することができるのか。本当に尊敬するばかりです。

でも、一番言いたいのは、山中伸弥教授が、京都マラソンなどのマラソン大会の機会を通じて、iPS細胞研究への寄付を求められているということです。

京都マラソンでは、参加案内のパンフと一緒に寄付用紙が送られてきます。大阪マラソンでは、キャップやウエストポーチを購入することで、寄付できる仕組みがあります。

マラソン大会は、競技の場としてだけでなく、山中教授の寄付募集のように、寄付活動等を通じて社会に貢献できる場でもあるのです。走ることで、いろいろな活動を応援することができるのです。

iPS細胞研究所への寄付は、現在でも可能で、Yahooネット募金からすることもできます。

タイトルは、残酷マラソンだけど。

兵庫県の北部、美方郡香美町というところに小代区という山間の集落があります。みかた残酷マラソン全国大会は、この小代区を中心に開催されるのですが、その距離は、なんと、

24km

フルでもハーフでもない中途半端な距離です。ランナーが楽しめるように、急こう配の坂道を集めたら、24kmになったそうなのですが、私が参加した大会では、地区の人が全然知らない山道を駐在所のお巡りさんが知っていたので、これはいいとコースに加えたとのこと。実際、走ってみると、歩いて登っても無理に思えるような、とんでもない坂道でした。そこが残酷の所以なんでしょう。

でも、この大会、残酷というタイトルとは裏腹に、とても、ハートフルな大会なんです。

地元の人たちの応援が半端じゃない。

大会前には、地元の小中学生が書いた応援メッセージが送られてきます。

おじろはきれいな やまや かわが いっぱい あります。がんばって はしって けしきも たのしんでください。

私が地元のみなさんに歓迎されてるのだと思えて、大会が待ち遠しくてたまらなくなりました。

マラソン当日は、13カ所ある給水所で、各地区ごとに心温まる応援がなされます。といっても、小中学生のハイタッチとか、パイプ椅子に座ったおばあさんの応援とかで目新しい趣向はないんです。だからこそ、逆にいいんです。温かさが伝わってきて、うれしくなります。高低差の激しい残酷なコースなのに、ほぼ全員完走できるのは、一見素朴だけど実はとても温かい応援の賜物ではないかなと思います。ゴールすると、冷たいそうめんと地元で採れたトマトのおもてなしがあって、これがまた格別においしいのです。

香美町小代区の人口は、1977人(H30.1.1現在)、そこを毎年3000人余りのランナーが集落内をくねくねと走り回ります。集落全員で応援しても、余りあるランナーを精いっぱい応援していただいている小代区のみなさんに感激するばかりです。

兵庫県美方郡香美町では、このほかに村岡ダブルフルウルトラランニング香住・ジオパークフルマラソンなどが開催されています。

私は、これらのマラソンを走ることで、温かくてたまらなく好きな地元を応援していきたいと思います。

走ることが好きだから、マラソンを応援したい。

私は、走ることが好きです。だから、速く走ろうとがんばってる選手を応援したくなります。

また、山中教授のように走ることで何かを訴えている選手がいます。私は、訴えている内容はもちろんのこと、その人の走る姿勢にも打たれることが多いです。だから、よけいにその人を応援したくなります。

私を温かく迎えて応援してくれる地元、あの時の応援のお返しにと、何度も何度も訪れたくなります。走って応援したいし、走らなくても泊まりに行ったり、名産品を買ったり、地元のファンになって応援したいと思います。

だから、私は、そんなマラソンというスポーツを走って応援したいのです。

ずっと履いているお気に入りのシューズ、LYTERACER(写真)とともに、まだまだ走るぞ。

この記事は、ASICS様の応援したいスポーツに応募するものです。

(おわり)

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