今ここにあるシアワセ②
オーディオアンプにつながった
10本のスピーカーは
僕を取り囲むように配置してあったから
シアワセから逃れることは困難だろう
いつの間にか長男は筋トレを終えて
弟と一緒にゲームをしながら
二人で大笑いしてる
それでも僕はこのシアワセが
永遠じゃないのを知っている
お風呂から上がった君が
ドライヤーで髪を乾かし始めた
脱衣場ですればいいのにっていつも思う
だけど今日はドライヤーの音に
負けない音量で音楽を流してる
ちょっとした雑音は
シアワセにはつきものだと思う
心頭滅却すれば
聴きたい音だけを選べるはずだ
いきなりドライヤーの音が
大きくなったけどそれも想定内
それにしても時間がかかり過ぎてる
ずっと昔に
ショートにしてよとお願いして
美容院から帰った君を笑ってしまってから
もうお願いはしていないから
時間がかかっても文句は言えない
シアワセに文句を言ってはいけない
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