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屋上で空を#58

念願の朝五時に起きた

目覚まし時計に頼ることなく
とういうことは起きられたら起きて
そうでなかったらまあいいかという
淡い念願だった

朝焼けに間に合う

そう思って屋上に出て
日の出を待つ間に
街はゆっくりと朝を始める

就活の始まりに立つ君に
これで一生が決まるなんて思わず
気楽にいけばいいよと話したけど

そんなことが言えるのも
僕がこんな歳になったから

始まった朝焼けは
淡くて控え目だった

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