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子供達の様々な経験に祝福のシャワーを

嬉しそうな時も悲しそうな時もそれを見守り、経験を祝福することを楽しむ余裕を持っていたい。言葉で様々な感情やストーリーを表現しようとし始めたばかりの娘と、だんだん言葉が少なくなっていく息子、どちらを見ても「今だ!」という直感がある。ここで会社を辞めて家にいる時間を作ろう。

昔の手帳を見てたら、2017年5月に会社員をやめる決心をした時のメモがあった。うわぁー!当時の思いが蘇って良い選択だったと思ったり恥ずかしかったり!

夏休みをどっぷり家族で過ごした

夏休み中は仕事をしない、と決めて、中1息子、小1娘と一緒にどっぷり夏休みを過ごした。産休育休を除けば子供が生まれる前から、そんなに長い休みを取ったことはなかった。

家族でトランプやボードゲーム、将棋崩しで本気で遊んだのも初めてだったかもしれない。幼児期の記憶でルールに従って遊ぶのが苦手だと思っていた中1息子はいつの間にか成長し、ルールを使って勝つ戦略を考えながら楽しめるようになっていた。そんな兄の影響もあって、娘の方はこれまであまりそういうゲームに接してこなかったが、こちらはなかなかの集中力と勝利への執着を発揮して、兄妹年齢差6歳のビハインドに負けずに本気で挑戦を仕掛けてくる。それを見ているのが新鮮で、おとなの私も単純に、勝ち負けを楽しめた(負ければ悔しくて泣いたりもするけど手加減はなし)。

母+子ども2人でのグアム旅行も敢行した。息子は得意の釣り道具を持参し、海水浴場、マリンスポーツの発着用ハーバーなど各地で釣りを楽しんだ。現地のお兄さんたちから
”Oh! Fishing boy!! Show me your fishing tools, WOW!”
などとかわいがってもらいながら英語が全然わからなくてもコミュニケーションが取れる感触をつかんだ。触ったら死ぬほど強毒なカタツムリや、鮮やかな色彩のトカゲを見つけるなど普段の動体視力もそのままに新しい刺激を楽しんでいるようだった。
一方娘は、家庭内での強気な態度から一変、外ではすっかり引っ込み思案、人見知りちゃんに。見慣れない風貌の人々に囲まれて過ごす外国での数日間はかなりハードだったようで、最初の2,3日は「帰りたい」を連発し、楽しめたのは後半のみ。
海外旅行では是非訪れたい現地の教会に見学に行けば、十字架を見て「どうしてこの人は張り付いてるの?死んでるの?どうしてそのキーホルダーがいっぱい売ってるの?」と混乱ぎみ。キリスト教のことを私が教えるのは無理なので、「確かに不思議だね。キーホルダーがたくさん売れるほど、たくさんの人が大切にしている事なんだねー。でもママも説明できるほど詳しく知らないから、その疑問をそのまま持っててね。絵本や、学校の授業や、テレビや、いろんなところでその答えのヒントがもらえるかもよ」と煙に巻いたりしていた。

学校生活のサポート

先に紹介したメモの背景には、娘の小1の壁や、息子の中学の壁(?)がある。慣れない環境で新生活を始めた彼らはそれぞれに戸惑ってつまずいた。私自身の学生生活では経験のないことだったが、もう少し時間があれば、もう少し何かサポートができるのではないか、学校に行く朝が最も難しい時間なのに、夕方以降に話を聞いて励ますだけでは不足なのではないかと感じていた。

会社員を辞めてから、用事があっても外出は子ども達を送り出してからを基本にした。少しだけ凝った髪型をキャッキャ言いながら工夫して登校前の気分を盛り上げるのも、泣きながら登校する娘の手を引いて教室まで連れて行くのも、体調を崩して登校できない日に誰とどう1日を過ごすかをアレンジするのも、以前の生活では持てなかった余裕を手に入れたから自分が安心して向き合うことができた。

2019年1月現在と今後のこと

それから1年半が経ち、私はある程度時間や場所の調整がきくこととやりがいと成長の両立を目指して、もう一度会社に所属して当時とは違う社会人生活を模索している。

家庭内に限らず、学校や外部のサポートも受けながらも(それを手配するにも自分の余裕が必要だった)、子ども達の学校生活は劇的な改善をしたわけでもなく、行きつ戻りつしながら継続している状態だ。成長とともに課題は変わっていって相変わらず様々なサポートが求められているけれども、長期にわたって「母が家にいること第一」の生活を選ぶのは我が家にとっては親子共々得策ではないと思い、私はもう一度ワーキングマザーを選んだ。

少しずつ仕事も忙しくなって、早朝から出かけることや、宿泊出張、夜遅くまでの会食がある日もあり、必ずしも「家にいること」を最優先しない生活になってきている。それでも毎日自分の成長、周囲の変化に伴い新しい事に出会い経験を積んでいく子ども達のチャレンジを祝福する余裕は持ち続けたいなと、改めて自覚した。

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