「テスト勉強するな」と言われるアメリカンスクールの実態。
「テスト勉強しなさい」
これ言われるのは普通だと思っていませんか?
著者は言われたことありません。
逆に「テスト勉強なんてするな」と言われます。
これを言ってくるのはね、「学校の先生」なんですよ。
学校の先生から「テスト勉強するな」と言われるのがアメリカンスクール。
アメリカンスクールではなぜ「テスト勉強するな」と言われるのか、そんな理由についてアメリカンスクール卒業生の著者が迫ります。
アメリカンスクール
アメリカンスクール、インターナショナルスクールと聞くと日本人としては最初に思い浮かぶかと思います。
海外教育といったらイギリスもしくはアメリカ。この2つが大きいでしょう。実際に、世界のインターナショナルスクールの多くはこのどちらかのカリキュラムを採用しています。
そんなアメリカンスクールで衝撃なことを言われました。
「テスト勉強なんかしないでね。」
これ、誰に言われたと思いますか?
小さいテストだった?
いえいえ、
「APの先生に前日に言われました。」
APという大学レベルのテスト前日に「寝ろ」ってメールきます。
ちなみにAPとは何か気になった方はこちらの記事で詳しく説明しているのでもしよければご覧ください。
テスト勉強はしない
ではなぜ「テスト勉強はするな」と言われるのでしょうか。
考えられませんよね。
テストがあるんだったら良く一夜漬けで勉強、テスト前日は体力ギリギリまで起きていて勉強して、なんとか良い点数を取る、それが普通だと思っていませんか?
これをしようとすると先生からは「辞めとけ、無駄」とだけ伝えられます。
テスト前なんだから勉強して当たり前じゃない。
テストの前ギリギリになって勉強するのは無意味。前もって順序立てて勉強をしていく、前日に1日で対策出来る所なんて限られています。
あの努力が無駄なんて、、、と衝撃を受けた方。先生もただ「無駄」とだけ伝えて生徒の頑張りを削ぎ落としていく訳ではありません。
実は科学的に証明されています。
スタンフォード大学のSukuru Burc Eryilmaz教授はこのように述べています。
「一夜漬けは勉強の効率も下がり、脳に悪影響がある。避けるべきだ。」とね。
こちらの記事をご参照ください。
「一夜漬けはやめましょう。無意味です。」スタンフォード大学の研究によってしっかり記事出されてるんですから、本当に辞めましょう。
科学的にもしっかり無意味な「一夜漬け」は悪影響と証明されているので学校の先生もしっかりと「勉強するな」って言ってきます。
これはとっても衝撃ですよね。
学校の先生にまさか「勉強するな」と言われるとは思いませんでした。普通逆でしょう。
でもある意味しっかり的を得ている、(こうやって論文付きで送られてくる)一番生徒思いの先生なのかもしれません。
テスト勉強はしない訳ではない。
じゃあ一夜漬けはやめた方がいいと言う事がわかりましたが、じゃあどうやってテストの対策はするのか?
じゃあ勉強しないのか?
まさか、ちゃんと勉強はします。
特にAPは大学レベルの授業です。勉強しないと合格なんてできないはずのとても難しいテストです。
ただ勉強するのは「前日」ではありません。
テストまで何日ありましたか?
APの場合は約10ヶ月です。
学期末テストなら半年。
小さなテストでも数ヶ月?
今まで10ヶ月も勉強してきているのですよ、授業にも参加し、授業時間ではしっかりと勉強し、それまで自習している生徒だってもちろんいます。
そしたらね、わざわざ「前日」に勉強する必要ってありますか?
準備とか対策とか?
それはすでに1年やってきたこと。
今更悪足掻きして徹夜して体調崩してテストに出れない...本末転倒です・
だから前日に「テスト勉強」はするな。と言われるのです。
しっかり先生からメールきます。
「まさか起きてないだろうな。このメールはテスト前の朝に見てるんだろう。良く寝れたか?頑張れよ!」
そんな内容のメールが送られてきます。
しかも前日の夜10時に。
著者はしっかり前日はテスト関連の動画を15分だけ見て寝ました。
勉強するな、しっかり言われます。
言っていることはしっかりと的を得ているし、生徒の事を考えた結果がそれでしょう。ただ、言葉が衝撃的すぎる。
前日に勉強しすぎてテストに遅刻、体調不良、テスト中眠い、そんな状態でテストを受けてもいい点数は出ないでしょう。
なので無駄なテスト勉強はしない。これに限ります。
著者は実際にその言いつけを守り抜き、APの勉強は学校以外ではほぼしてません。家では一切対策勉強していません。
でもね、「AP合格」してます。
テスト勉強はしなくても自分が興味のあることなら勝手に調べていきますし、テストの為に勉強しないで「自分の知識をつける為」の勉強はします。
ただ無意味だと思う知識は付けません。
学校の勉強は学校で終わらせる、それが一番健全だと思いませんか?
一見怠けているだけの生徒にも捉えられますが、こんなんでもAPには合格できますから。
※別にAPは全然簡単ではない。
わざわざテストの前日に勉強を詰め込んでも「無意味」です。数時間で覚えられえる事なんて限られていますからね。
テストの為に勉強は間違った考え方
「テストのために勉強する」と言うのは間違った考えだと著者は思います。
もちろん名門大学を目指す事が「ゴール」であればそのためにはテストでいい点数を取ることは必要ですし、勉強も必要です。
でもその知識、テスト以外の場所で使えますか?
アメリカンスクールはそんな事を考えさせてくれます。
とある数学の先生が言っていました。
「今の学校教育は間違えている。1+1=2と教えるのはおかしい。どうしてその数字が出るのか、何で2なのか、2以外の数字はあり得ないのか、そう教えるべきだ。」と。
さらに「計算機があるじゃないか。使おうよ。便利じゃん。暗算しなくていいじゃん。」
これがアメリカンスクールの考え方。
便利なものは取り入れていく、なぜなら今後の人生でもし便利な道具があればその文明の力に頼ると思います。今度暗算する機会なんてほぼ無いでしょう。簡単な暗算ができればそれ以外は不要。
世の中には計算機という便利すぎる技術がありますからね。
目の前に計算機があって計算機をあえて使わない人はほとんどいないはずです。
そんな哲学的な数学の先生がいましたが、この先生は変わった先生が多いアメリカンスクールの中でも特殊な方。
でも「テスト勉強」という点に話を戻すと意外にも間違ったことではないのかもしれません。
この先生、「テスト」を嫌った先生で学期末テスト「1問」でした。
学校側の規定で作らないといけないので作った、ただ自分はやりたくない。ということで「1問」
それもね高校生に「この図形の面積求めよ」と言って書いてあるのが3つの長方形なのよ。
テストの為に勉強するんじゃなくて「目的」を持った勉強をした方がもちろん覚えるし、それが自分の好きな分野なら常に追究したくなりますもんね。
だから「一夜漬け」は意味ない。これは特殊な場合じゃなくて学校側がそういう考えです。
結果、テスト勉強しない方がよくね?
ということで今回は「勉強するな!」と言われるアメリカンスクールについて書いてみました。
一夜漬けってそんなに非効率的だという事が分かったでしょう。
「テスト勉強」自体に対していい思いは先生も学生もないのはもちろん、研究結果としても「悪影響」とまででています。
今までずっと勉強してきたのだから、前日はゆっくり休んで体力を温存する。
その方が健康的な考えかもしれませんね。
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Eryilmaz, B. S. (n.d.). Sukru Burc Eryilmaz | Stanford University. Stanford University. Retrieved November 7, 2021, from https://web.stanford.edu/~eryilmaz/cramming_is_ineffective.html
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