31歳未婚のおじさんが1人で原宿にあるクッキー屋さんに行った話

皆さんいかがお過ごしですか?
私は相変わらずのらりくらりと生きてます。
今日はタイトル通りのお話をしたいと思います。
30歳になってから何故か1人で原宿に行くのが恥ずかしくなる奇病にかかりました。
実際問題、20代の頃は全く恥ずかしくなかったのに30代に入った瞬間「あれ?これ?1人で原宿に行くのキツくないか?」と事件のトリックに気付いた時のコナン君みたいに気付いてしまったのです。

それからは極力原宿を避けて通るようになりました。
なんか30代のおじさんが1人で原宿を闊歩していたら10代後半または20代前半の若い子達に石でも投げ付けられるんじゃないかと、村の嫌われ者みたいに罵声を浴びせられるんじゃないかと、そんな風に思ってました。

ただ、仕事で原宿に行く機会がちょいちょいありその時は「これはプライベートじゃなくて仕事だからセーフ」と自分の中で謎ルールを作り普通に歩いてました。
そんな中たまたま目にしたのがこのお店でした。

クッキータイム原宿店


『焼きたてクッキーや日本初!生クッキーが味わえるニュージーランドクッキー専門店!クッキータイム原宿店に!』と公式サイトにはそう書かれていました。

最初目撃した時は「わぁ、若い子が好きそうなお店だなぁ」と、もう自分には無関係のお店だと思っていた
その日仕事を終えて新宿で買い物をしていると女子大生と思われる2人がクッキータイムの話をしてました。

「来週クッキータイム行こうよー」
「いいね、あの原宿にあるお店だよね?」
「そう〜、こないだ○○ちゃんがインスタ載せてたから気になってんだよね〜」
「めっちゃ映えてそー、てか○○ちゃん美味しそうなお店の写真ばかり上げるよねー」
「○○ちゃんのお店ってハズレないからねー!」

そんなタイムリーな話を聞いた私はクッキータイムが気になって仕方ありませんでした。
それからしばらく原宿に行く機会はありましたがクッキータイムには目もくれず仕事に没頭しました。
あとクッキータイムに若い人がいる時に入ると稀有な目で見られそうだったので他の人がいない時に入ろうと決めてました。

ある日普通にバイクで原宿を通りクッキータイムの前を通ると中は無人でした。
「これは!チャンス!」と思い、すぐにバイクを停めて入店を決意
31歳のおじさんが新天地に足を踏み入れた瞬間でした。
月に降り立った人の気持ちが少しわかった瞬間でもありました。

中に入ると明るい店員さんがお出迎えしてくれました。
そして左側に目をやると…

クッキータイムの店内

もう車は半分壁に埋め込まれる時代が到来してました。
画面の人も驚いてらあ…
「これがあの子達が話してた○○ちゃんとか言う子がインスタに載せてた写真か!」と勝手に予想してちょっとテンションが上がってました。

初めて来たお店に軽く緊張していた私は店員さんに「クッキー下さい!」と偏差値2の注文をかますと店員さんから「何種類かございますのでこちらからお選び下さい」と冷静に諭されました。
もうこの時点で帰りたかったです。

メニュー表を見るとなんかキラキラしててまともに見れなかったのでアイスをクッキーで挟んだやつを食べる事にしました。
料金は1000円で一瞬「ん?」とは思いましたが「原宿に来てる若い子達が払ってんだ!俺も余裕だぜ!」と意気込み必死に小銭をかき集めて支払いました。
「え?これに1000円出せる原宿の若い子達ってパパ活かママ活やってんの??」と思いながら商品を待ってました。

5分後…
「お待たせ致しました〜!こちらになります!」と言い、店員さんが持ってきたのがこちら

クッキーに挟まれたアイス

「うん、こりゃ1000円だ」と納得
写真じゃ伝わりにくいですがクッキーまぁまぁデカいんですよ、そんでアイス3つも使われてるんですよね。
いや、3つて!!!!
ハンバーガーみたいに片手で食えるかと思ったら食えないんですよ、アイスが3つあるから、スプーンを駆使して食すんですよ、いや、クッキーにスプーンて!!

まぁ、問題は味ですよ
味は普通に甘い、もう甘さが馬乗りになって殴打して来るんですよ。
「や、やめて!」ってこっちが懇願してもクッキーの甘さによる殴打が止まったと思ったら次は桜庭がグレイシーにやってたヘッドロックばりにアイスの甘さが爆裂に襲ってくるんですよ。
もう身動きが取れない状態なんですよ。
31歳のおじさんにはただただ厳しいだけなんですよ。

私が20代なら全然食べられるし甘すぎないと思うんですよ。
ただ、30代の自分にはキツかった
30分掛けて何とか食べきった後には達成感がそこにはありました。
それと同時に「○○ちゃんはこんなもう食うのかよ…」と会った事もない人の健康状態が心配になってしまいました。

結局食べてみて思ったのは「本店があるニュージーランドのクッキーは食べた瞬間甘すぎて歯が溶けちゃうんだろうな」と言う事でした。
皆さん原宿に行った際には是非!クッキータイムへ!

終わり

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