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もしも叶うなら、天国で約束の「パスキャッチ」を🌞🏆🏈✨

学生時代の部活の先輩を

大きくグループ分けすると

①口から動く先輩と

②行動で魅せてくれる先輩の

2グループに分けることができると思う。


僕の学生時代の部活動における

同じポジションの2つ上の先輩は、

②行動で魅せてくれる先輩だった。

練習前、練習後、練習中、

全体を通して、基本的に無口なその先輩。

しかし、その先輩のプレイから湧き出てくるものは、

常に、

僕の五感 全てに激しく語り掛けてきた。

走り方、パスコース、ランコースの取り方、ブロックの仕方、

全てが躍動的で、眩しかった。

高校時代、先輩は野球を、僕はラクビーをやっていた。

お互い、アメリカンフットボールは、大学初体験。

だから、僕だって先輩と同じ年次になったら、

同じくらい上手くなって

チームメイトから頼られる選手に必ず成長できるんだ!

そう自己暗示したものだった。


先輩は、海の傍の家から、

電車や車を使って練習場に来ていた。

夏でも、冬でも日焼けをしていて、

時々見せるその笑顔と

とっても細い眼差しは、

試合で魅せるシャープさとのギャップが大きく、

田舎育ちの僕は、

プライベイトで醸し出す先輩のエアーも真似する様になった。


その唯一無二の先輩が、

先日

不慮の事故で

突然

天国に行くという連絡が届いた。


僕は、

参加案内のあった告別式ではなく、

人目を避ける様に、

そして、

早く先輩に会いたいと思い、

お通夜に、

独り、

行くことにした。


お通夜会場に着いた時には、

誰も

斎場にはいなかった。

久し振りにお会いした奥さん、

お子さん2人、おねえさんの旦那さん

だけだった。

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斎場の入口から

5歩、6歩ぐらい進んだテーブルの上には

家族で並べたであろう

先輩が大切にしていた

思い出の品々が飾られていた

お子さんたちが書いたお父さんの似顔絵

「結構、早くから頭の毛が薄くなってしまい、パパの頭はピカピカって書くことが多くなっちゃって。」

笑顔交えてこう話してくれる奥さん

泣き出す おねえさん


飾られている品々の中に

当時のアメリカンフットボール部の

恒例のしきたりである

後輩からの寄せ書きボールが飾られていた。


ご家族のお許しを得て

独り

ボールを手に取り、

入念に眺め進める。

来年は、憧れの先輩としてではなく、良きライバルになれる様に頑張りますので宜しくお願いします。#82

そう 僕の書いたコメントだ。


大学の4年の最終年度の大事なリーグ戦前に

先輩は大怪我、負傷。

結果、その年は出場登録を抹消。

試合に出場することができなくなった。

その悔しさから 

故意に、1年留年し

5年生だけど、大学フットボールプレイヤー4年生として

翌年リーグ戦に出場することを選んだのだった。


ボールを持つ手

涙が止まらない


そう言えば、偶然に、町でばったり会いましたよね。

その時には、一旦別れたのに、

わざわざ、追いかけてきてくれて、

一言

「また、おまえとパスキャッチしたいなぁ~。連絡くれよ!」

そう言って別れましたよね。


先輩 その後、連絡せず

申し訳ありませんでした。


祭壇に飾られている先輩の遺影は、

昔と変わらない満面の笑みだった。

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満面の笑顔

飾られた麦わら帽子


早すぎる死


先輩

本当にありがとうございました。


僕は、大学を卒業しても、先輩への憧れは変わらなかったのです。

一人の人間として

言葉だけではなく行動で魅せること、

実の背中で魅せること、

自分の思いを行動で伝えることができる人間を

目指して、今も生きています。


背番号88のTEは

僕の永遠のスターです。


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世の中の人の役に立ちたい。人生を勇気付けてあげたい。会社の成長を応援したい。その為の「癒し活動費」に充当させて頂ければと思っております。厚く御礼申し上げます。