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40.自分を癒す①ジャーナリングをやってみよう!

ジャーナリングは「書く瞑想」とも言われていて、自分に向けて書くことで、心の中にあるけれど、気づいていないもの発見する、自己発見のエクササイズです。

書くという行動は、たいていの場合は他人に考えを伝えようとする目的で行っていると思いますが、ジャーナリングは誰か別の人とのコミュニケーションが目的ではなく、自分の考えを紙の上に、流れ出させ、何が出てくるかを自分で見られるようにします。

頭に浮かんだ思考や感情を思いつくまま紙の上に書き続けることで、自分の考えや感情を明確にし、隠れている本当の自分に気づき、自分を癒やすことができるようになります。

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ジャーナリングのやり方は、あるテーマに沿って、制限時間内に、何を書こうか、などと考えようとしないで、頭に浮かんだことをただひたすら書いていきます。
時間切れになるまで書く事をやめず、書く事がなくなったら、ただ「書く事がなくなった。」「まだ書く事が浮かばない」などと書き続けながら、また何か書く事が出てくるのを待つようにします。
もし、テーマからそれてしまったことでも、頭に浮かんだことは何でも書いていきます。そして誰にも見せないので正直に書いていきます。

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また、キーボードを使うより手書きが効果的です!
なぜかというと、手を動かして書いていくと、何が大事なことなのか、認識を高めることが分かっています。
脳と脊髄をつなぐ脳幹にある網様体賦活系(もうようたいふかつけい)を働かせ、必要な情報を選択して収集できるようになる能力が活性化していきます。

また、手で書くことで、脳を活性化し、記憶や理解を高め、α波が出てリラックス効果もあり、創造性が発揮され、同時に先に手を動かすことで考えが整理されていきます。

できれば、お気に入りの場所、落ち着ける場所で、お気に入りのノートやペンを使って2分とか10分とか時間を決め、タイマーセットして手を動かし続けます。
1日1回1テーマ、毎日時間を決めておくと習慣化にすると良いです。
BGMはないほうがいいです。

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ジャーナリングにはいろんな効果があります。
・ストレス軽減
・気分や感情の改善
・幸福感のアップ
・トラウマの緩和
・脳の活性化
・パフォーマンスの向上
・記憶力や創造性が高まる などなど。。。。 

心の動きを拒否したり、押さえつけたりせず、ありのままに書くことで、あるがままを観察できるようになり、それを受容することにつながり、次第にネガティブ感情が緩和さていきます。


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アメリカテキサスの大学で、大学生を対象にしたジャーナリングに関する実験があります。
大学生を二つのグループに分け、ジャーナリングを4日間連続で行ってもらい2つのグループを比較しました。
①これまでの人生で、もっともトラウマになった出来事、またはもっとも動揺した出来事についてジャーナリングをしたグループ
②感情に関係のないこと、部屋とか靴とかについてジャーナリングをしたグループ

4か月後、①のグループの学生には健康効果や気分の改善などの変化が見られたそうです。これはとっても興味深い結果ですね。

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ジャーナリングのテーマは、ネガティブな感情に向き合うようなテーマであっても、そのネガティブ感情から回復する力、レジリエンス力を高める効果があります。
それは、ジャーナリングが、嘘や偽りなくありのままを書くワークなので、ありのままの自分を受け入れることにつながるからです。

人は誰もが自分の情動(思考や感情)が自分そのものと思ってしまう傾向がありますが、情動は自分が感じるものに過ぎず、自分そのものではないことが段々と分かっていきます。
そして情動(思考や感情)は自分の存在そのものという考えから、
あくまで自分の経験するもの、というように意識が変わり、対処することができるようになる、自分を俯瞰(客観視)できるようになることができます。
マインドフルネスのトレーニングとして、ジャーナリングはとってもおすすめです。ぜひやってみてくださいね。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
この続きはまた来週!
葉月ようか

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