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本を『見る』

はい、note投稿3回目です。早くも久しぶりとなってしまいました。この先長く続くのか、乞うご期待…はあまりしないでおいてください。

以前の投稿で、ぼくは本の営業をしていることをお話しました。そんな人間は本を読む、のではなく見ることもとても大事です。本屋さんも見ます。そんな人間はどのように本を『見て』いるのか。

営業先の書店さんに行くと、まず棚、陳列、どんな本を売れ筋に持ってきているのかを見ます。ここである程度担当さんの力量的なものが測れます。売れる店舗、有名チェーン店でも、勿体ないなあ!って思うこともよくあります。

本題。ざっと話題書のコーナーから、最近のよその新刊、そこまで目立つところにないけれど、なにか匂いを感じる本を見ます。

まずは表紙。装丁はやはり最も大事。あ、この本売れそう!って思った本は大概、後日いろんな書店で大きく展開されています。手前味噌ですが、それなりにそういった嗅覚は身についているつもりです。

で、あとは表紙にどんな紙を使っているか、箔を使っているか、表紙にかけている値段にたいして、書籍の本体代金はいくらか。もちろん著者は誰か、知らないひとであればプロフィール欄を見る。その次に、本の終わりにある奥付という頁をみます。ここには初版はいつか、増刷はどのくらい行っているかが見れます。それによってかなり売れている、増刷のスパンは長いけどロングセラーなものなどが見極められます。

その後にパラパラと頁をめくります。縦書きか横書きか、1頁にどのくらい文字が詰め込まれているか、余白を多くとって頁を増やしてないか、文字に色は何色使っているか、もしくはフルカラーか(それによって印刷代がかなり変わる)などなど。

そんな風にして、ぼくは本を『見て』います。

そういった視点で本を見ていくと、ぼくのような仕事をしておらんでも、本が好きな人はより一層本に対して、深い見方が出来るようになると思います。

はい、今回のnote投稿はこんな感じ。本って読むだけじゃなくて、どんな背景があってこんな表紙になったのか、中身が出来ているのかっていう視点からみるとより一層読書も楽しいものになりますよ。



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