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僕が実際にやってきたデザインのおすすめ勉強方法


はじめまして。よーへーです。

今回はですね。
僕が実際にやってきたおすすめのデザイン勉強方法というテーマでお話しをしようと思いますが、もうちょっと詳しくお伝えしますと、
僕は元々はずっと広告系のグラフィックデザイナーをやっていまして、そこからスマホゲームを作るベンチャー企業に入って、そこから今の大手と呼ばれるゲーム会社に移って、今に至るという感じなんですが、広告業界からゲーム業界に転職した際に行った勉強方法をご紹介しようかなと思います。

同じデザイナーとはいえ、作るものが全然違うので、最初はなかなかよいものが作れなくて修正を出されまくっていたのですが、その中で色々と試した結果ホントに効果が実感できた方法だけをご紹介しようかなと思っています。


1.ゲームをキャプチャしまくって自分だけのライブラリを作った

僕も小さいころからゲームは大好きでよく遊んでいたのですが、ただこの時に作成するのはスマートフォン向けのゲームでした。
まだスマホゲームが今ほどには誰でもやっているのが当たり前というところまで普及していなかったのもあって、まだまだスマホゲームのデザインの右も左も分からない状態でした。

そこで、毎日寝る前の1時間くらいを使ってスマホゲームを1タイトル、チュートリアル〜一通りの画面をキャプチャするということを日課にしていました。寝る前の薄暗い部屋で200枚程度のキャプチャをカシャカシャ撮っている光景は側から見たら相当気持ち悪かったでしょうねw

そして、その撮りためた画像をPCに送って、「ライトファンタジー」「ダークファンタジー」「ポップ」「和風」とかそれぞれのデザインのテイストをカテゴリ分けしたフォルダを作って分別して、自分だけのライブラリを作りました。ホントにこれをやることで、自分の知識も深まるし、困ったときにササっと資料を見ることができていいことづくめでした。

「おいおい。そうは言ってもそんなめんどくさいことをやらないでも今だったらスマホゲームなんて大量に出回ってるし、Pinterestをはじめとした画像検索やyoutubeだってあるんだから、昔はそうかもしれないけど、今となってはそんなやり方は参考にならないんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、たしかに今はめちゃめちゃいっぱい参考にするものもあって一見デザインを作成するときに調べればいいんじゃないかと思うのですが、いざデザインを作る際に検索しようと思うと思ってるより検索するの難しかったりするんですよね。
例えば「ホーム画面」とか「ガチャ画面」とかで検索しても結構古めのタイトルしか出てこなかったり同じゲームばっかりヒットしたりします。

かといって、自分がインストールして遊んでいるゲームを参考にしようとしてもどうしても自分の好みのゲームばかりになってしまうので、テイストが偏ってたりするんですよね。

そういう点で、毎日1タイトルキャプチャをとることをやってると、話題になってるタイトルや自分の好みのタイトル以外のゲームを触らざるを得なくなってくるので、必然的にジャンルの幅が広がりますし、逆に売れてないとか使い勝手が悪いといったタイトルも実際に自分の手で触ることによって、どこが悪くてこうなっているのかということにも気づくことができ、ヒットタイトルでは当たり前だと思っていたところが実はよく考えられていたんだと分かるようになります。

今のスマホでは画面録画の機能も標準でついていたりしますし、コンシューマーゲームでも配信機能だったり録画機能もついていて、演出のアニメーションなんかも含めて保存しておくこともできるので、ぜひそういった機能を使って自分だけのライブラリを作っていってみてください。


2.先輩や自分よりできる人からPSDをもらって研究した。

別のチームで開発されてるゲームとかですごいキレイなデザインをしているものがあったら、ただ「わー上手だなぁ」「すごいなぁ」で終わらせずに、そのチームのところに実際に行って、「デザインめっちゃカッコいいと思ったんでぜひPSD見せてください!」っていって中を見せてもらったり、USBメモリ持っていってPSDをコピーさせてもらったりしてましたね。


やっぱり実際のPSDを見ると、どういう風なレイヤー構造や機能を使って作られているのかとかが分かるので、「ああーなるほどー、このアイコンはブラシで手描きで描いていると思ってたけど、シェイプとこの機能を使って作られていたのかー」など発見の連続でした。

もし、ゲーム会社のデザイナーとして働き始めたて人なんかはぜひ自分の作ってるプロジェクトや部署だけじゃなくて、他の上手だなと思うデザインを作ってるとこに足を運ぶなり、チャットやメールで連絡してみるなどして、なんとかしてPSDを見せてもらってほしいと思います。

「めっちゃデザインカッコいいと思ったんでぜひ見せてほしくて来ちゃいました」なんて言われて悪い気がする人はいないと思うのでどんどん行動していきましょう。

ただ、そう言われてもそんな実際のゲームで使われたPSDなんてもらえる機会なんてないよ〜って環境の人もいると思いますが、そういう人でもこのご時世デザインを作成したPSDって探せば意外と出てくるものだったりします。

例えばpixivファンボックスとかに加入したりするとPSDを配布してたり、twitterなんかでいいデザインをアップしてる人がいたらそういう人にDM送ってどういう風に作ってるのか聞いてみたりするといいかもしれません。


3.師匠と呼べる人を決めて、ダメ出しをもらいまくった

当時、たまたまめちゃめちゃ仕事のできるデザイナーの方と同じプロジェクトになったことがあって、その人を勝手に自分の中で師匠と決めて、自分の担当箇所のデザインを作成した後に結構な頻度でその人のところに直接デザインを見せにいって感想を聞きに行っていました。

もうね毎回毎回かなりの確率でズタボロに言われるわけですよ。で、半ベソかきながらまた作り直して、また見せにいって、またズタボロに言われてっていうのを、スケジュールギリッギリまでやってましたね。

ホントに苦しいんですけど、でも言われた修正指示を実際にやってみると悔しいけどめっちゃデザインがよくなるんですよね。

しばらくしてプロジェクトが別になった後も、頻度は少し減ったものの、1機能ごとにある程度まとまったら感想を聞きにいくってのは継続してやってました。

で、これはUIデザインのときの師匠だったんですけど、その後にまたイラストも勉強したいと思ったときは同様に勝手に師匠と決めた人に、家で描いたイラストを持っていって
「どう思いますか?」「どうやったらよくなりますか?」
とかアドバイスをもらうようにしてましたねw

で、その方もホントにいい人だったんで、途中からお題出してくれるようになってそのお題を休みに描いていって赤ペン入れてもらうっていうのもしばらくやったりしてました。

ちょっと図々しさあったかもですし、もしかしたらその僕に師匠認定された方々はウザかったかもしれませんが、ホントに鍛えられたなぁという実感があるので、ぜひこのやり方はおすすめしたいですね。
なんならこれはデザインやイラストに限らずどんな職種においても有効かもしれませんね。


これらを行っていたおかげで、僕はゲーム業界歴が浅いにも関わらず、ありがたいことに当時同じプロジェクトで働いていた今の会社の人に
「ウチの会社に来ないか」
と誘っていただけまして、今の大きな会社に転職することができました。
ぜひ騙されたと思って試してもらいたいと思います。

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