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オープン当日に緊急事態宣言で臨時休業

公務員を辞め、一念発起して起業をした。数ヶ月かけて、金融機関から融資を受け、内装業者と打ち合わせをしながら店舗を作っていき、スタッフを募集し、ようやくオープン当日までこぎつけた。出来上がった店内を眺めると、本当に感動的な気持ちになったし、プレオープンで来店してくれるお客様には、心からありがたい思いが溢れていた。

そんなこんなでグランドオープンを数日後に控えた頃「緊急事態宣言が全国に拡大するらしい」というニュースを見た。北海道は政府に先駆けて緊急事態宣言を出して、それが解除されたところだったので、まさかここで・・・?と青くなったが、こればかりは自分の力ではどうにもならないので、状況を見守るしかなかった。そしてグランドオープンの当日4月16日、安倍首相が会見で緊急事態宣言を発表した。さらに「特定警戒都道府県」として北海道が入った。もう、この状況では営業を続けるのは無理だと判断し、2日後に臨時休業となった。オープン当日に緊急事態宣言で臨時休業とは・・・もはやマンガのような話だ。こんなことってあるのか・・・。

私の好きな漫画に「逆境ナイン」というのがある。ある高校の弱小野球部が廃部の危機に瀕するところから始まる漫画だ。校長から「廃部だ!」「遊び呆けているだけの集まりに金を出すつもりはない」と断じられる。野球部キャプテンの不屈闘志(笑)は「これだ・・・これが逆境だ!」と落胆から一転燃え上がり「校長、ここ(校長室)のスミにでっかい(甲子園)優勝旗を置きたいとは思いませんか!」と大風呂敷を広げ、10日後に強豪校との練習試合で勝ったら廃部を考え直してくれと交渉する。

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以前は単に笑って読んでいたが、今回の臨時休業を決定した時、この漫画のことが思い出された。「これだ・・・これが逆境だ!」と不屈闘志の言葉が思い浮かんだ。「逆境とは、全てが思うようにならない境遇や、不遇な境遇のことをいう」まさにその通りだ、と。今回のコロナの影響で本当に苦しい状況になっているが、これを将来ネタにできるように、今やるべきことを真摯にやっていくしかない。

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最後に、とってもやる気が出る主人公、不屈闘志の名言を。ジェンダーレスが叫ばれているこの時代にどうかと思う部分もあるが、「男」という部分をいろいろ替えて読むことができるはず。

一つ、男はイザという時にはやらねばならない!

二つ、今がイザという時である!

三つ、そして俺は・・・男なんだ!

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