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美容師の卵へのキャリアコンサルティング

美容室を経営している会社からご依頼があり、美容師の卵さんへのキャリコンをしてきました。3月に専門学校もしくは高校を卒業して美容室に就職した人たち、計20人ちょっと。

美容師資格を取得している人もいれば、これから取得するという人も。とにかく今はアシスタントとしてシャンプーやマッサージなどの業務をしながら、1日も早くスタイリストとしてデビューすることを目指しています。

キャリアコンサルティングは転職の時だけ実施するわけではなくて、色々な場面でするものなんです。今回のように社会人として働き始めるタイミングで、これからどのように自分のキャリアを作っていくかを考えてみましょう、ということで実施することもあります。

美容師になろうと思った理由を聞いて

さて、今回コンサルした美容師の卵たち、年齢は18歳〜21歳。若い・・・!コンサルの感想として1番感じたのは「結構ふわっとした理由で美容師になろうと思った人が多かった」ということ。

「絶対に美容師になる!」とか「昔から美容師になるのが夢でした」という強い動機がある人はむしろ稀で、「進路決める時やりたいことがなくて…髪の毛をセットするのが好きだったから」とか「資格が取れるからいいかなと思って」といった理由が結構あったんですね。それでもアシスタントとして働き出し、実際にお客様と接する中で「あ、楽しい」とか「成長している」と感じることで、今は1日も早くスタイリストになってお客をとりたいと思っている、という話をたくさん聞きました。

「何となく」って理由はよくある

キャリアの構築って、こういうことあるよねと改めて思いました。スタートの動機やきっかけは様々で、偶然だったり、何となくだったりもあります。そこから実際に働く中でやりがいをみつけたり、価値観や個性と合っているかどうかが、じわじわとわかってきて、いつの間にかのめり込んでいた、ということも。

大学生の就活支援の中で

大学生の就活支援をしていると「やりたいことがない」「自分に何ができるかわからない」「自分にぴったりの会社はどこにあるのか」といった相談をたくさん受けます。もちろん真摯に対応するのですが、個人的には「やりたいことが分からないのであれば、ひとまずここがいいかなと思うところに飛び込んでみたらどう?」と思っています。

やりたいことがわからないのであれば、何かやってみて自分自身の反応がどう出るか確認してみればいい。それで「あ、これはいいかも」「これはここが合わないな」とわかることがある。いろいろキャリア構築の理論はあるけど、個人的にはこう思う部分が強いんですね。「わからないのであれば、やってみたら?」です。

どちらに転ぶかはわからない

でもまあ・・・それに対する不安が生まれるのは理解できます。たとえば「うまくいかなかったらどうしよう」「短い期間で仕事を辞めたら履歴書の見栄えが悪くなって転職に不利になるのでは?」といったことですね。でも逆に、すごくいい職場で心地よく過ごせるかもしれないし、自分の能力や個性が開発されて思いもよらない成果が出る可能性もあるわけです。どちらの可能性もあるわけだし、どちらの可能性が高いかはわかりません。だから「わからないのであれば、やってみたら?」です。

もちろんキャリアコンサルタントとして相談に乗るときにはこのようなことはあまり前面には出しません。これは僕の性格や個性から出ている「選択のしかたの傾向」でもあるので。でも個人的に相談を受けた時にはこういうことも伝えます「僕ならこうするかな」と。

今回コンサルをした美容師の卵の方々には、ぜひそれぞれが抱いている希望を叶えてもらいたいですね。

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