【エッセー】28歳

僕は28歳の時に博報堂を辞めて、ドイツに移住した。

今日も28歳にひとつの決断を下した男性に出逢った。

28歳ってそんな歳。


20代後半に、それまで誰かに敷かれて走ってきたレールを振り返り、向かう方向を見直せた人とそうでない人では、30代の生き方が全然違うように思う。


まあよく聞くのは「20代のうちに海外に住んでみたかった」とか「転職したかった」とか。でも結局、そう呟く人は、できなかった、のではなく、『しなかった』のである。『しない』という決断を下したのも自分。じゃあその『しなかった』先にある今の人生を楽しめばいいと思う。どうしでも道を変える必要なんて全然ない。


でもいつまでもくすぶってるのは、本当に格好悪い。

ヘタしたら、それは『した』人への妬みに変わる。あな、おそろし。


今日、僕が通っている茶道のお稽古で会った男性も、28歳で京都でお茶カフェを起業し、こんなコロナ禍でも二号店を出そうとしているそうだ。最初はインバウンド向けのちゃらちゃらした和カフェかと思ったけど、サイトをよくよく見たらコンセプトがしっかりしていて魅力的にうつる。偏見を持っちゃいかん。失礼しました。


他にも、僕がベルリンで出逢った”芯”のある人たちは、なぜか『28歳』でそれぞれの転機を起こしていた。


僕にとって、それはもう過ぎ去ってしまった歳だけど、まだこれから『28歳』を迎える人にはひとつの指標としてみてもいいのでは、と改めて思う。


逆に、28歳に何もしなくてもいい。それは義務でもなんでもない。自分の人生なんだから。


『28歳』・・・そろそろ自分で考えて、自分で責任とらない?

ってそんな歳だったのかな。


それって実は結構楽しいよ。ってのは私の体験談。


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