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「リアル出社が少し楽しい」という本音と危険性

こんにちは。YOU@中小企業診断士(登録予定)です。

わたしは今ほとんどリモートワークで地方移住まで果たしたのですが、最近リアル出社が続くことがあり「なんか楽しい?充実してる?」と感じました。

こないだリモートワークだとなんか凪なんだよなぁという記事を書きましたが、今回はその逆の話ですね。
だからと言ってリアル出社の方がいい!という話ではなく、考えてみるとワーカホリックになる仕組み(仕掛け)が出社にはあるんじゃないかと考えた話です。

#こないだの記事はこちら

久しぶりの連続出社


人事と業務の都合で週4回ほど出社することがありました。
リモートワークに体と心が慣れ切っていたので、いく前はめちゃくちゃ憂鬱でした。

◉同僚との会話
ー本当に行かなきゃダメ?こうやったらいかんでもいいのでは?
ーダメか。でもぶっちゃけこの仕事やらんでもよくない?
ーダメか。じゃあ他の人に。。あぁダメか!くそが!いくか!

駄々こねているだけなんですが、男気見せるぜくらいの勢いで連続出社を決めました。

▼いざ出社してみて

電車(特急)の中はまだ憂鬱です。
ただ会社に着いたら社会人なのでちゃんと働きます。嫌な顔もしません。

働いてみると1日バタバタしてあっという間に業務終了です。
リモートワークと圧倒的に違うと感じたのは以下の2つです。
①計画外の業務のカットイン
②業務外のコミュニケーション

①計画外の業務のカットイン
まずこちらですが、上司・部下・同僚色んな角度から質問やちょっとした業務の依頼を受けて自分の手を止めて対応するということが頻繁に起きます。

リモートワークでも色んなチャットは飛び交うのですが真に今対応が必要なもの以外は、未読にしたり、後で対応したりできるので、自分で時間をコントロールすることができます。

リアルだと未読で放置することもできず、その場で対応する必要が出てきます。これは圧倒的な違いだなと感じました。

②業務外のコミュニケーション
リモートだとほとんど雑談がないのですが、やっぱり顔を合わせるといろんな話をしますよね。久しぶりの出社でちょっと興奮状態にもあるので、趣味の話とか色々話題に出ます。

あと普段見えない後輩の働きっぷりも見えたりして、頑張りすぎていたり、困ってそうだったら声かけ、フォローをしたりします。
昼休みも取らずにゼリーしか食ってねぇじゃねえか!とかはリモートだと全く見えないので、ここも圧倒的に違う点だと思います。

ということで1日あっという間に終わります。
①、②も業務としては「名前がつかないもの」なので、振り返ってみるとなんかバタバタしたなという気持ちと、充実感に浸りながら帰りの特急に乗り込みます。

▼ドーパミンとオキシトシンが出てる?

リアル出社によって、プチ成功体験やありがとうなどのフィードバックを受けやすくなるのでドーパミンやオキシトシンが出てるんじゃないかなと思います。

#ドーパミンやオキシトシンは以下の記事に記載されてました。

自分のやった仕事に対して、直接の関係者以外からも反応を得られたりするとやっぱり嬉しい気持ちにもなりますし、達成感を得られます。
また後輩のフォローであったり、逆にフォローされたりでつながりも感じ、職場の心理的安全性も高まるのかなと思います。

#もちろん逆の思いをすることもありますがプラスの方が多いかなと思います

2つの観点の危険性


ホワイトな職場という前提があれば出社の方がいいじゃないか!とここまで記載して考えたりしますが、錯覚と危険性があるかなと思います。

▼ドーパミン中毒の問題

最近気がつきましたが自分は完全にドーパミン中毒(成長、達成中毒)だと思います。
学生時代の部活が出発地点だと思いますが、努力→失敗→修正した努力→成功体験という流れを味わって、頑張ればなんとかなる、満足感が味わえるということが染みついています。

仕事をし始めてからも同じで、勉強したり仕事に打ち込んだりして、成長、達成のサイクルを回し続けるとどんどん自分の中で大きな成功体験が欲しくなってきます。

これが自分のエネルギーの源と理解している一方で、最近ふとこれ底無し沼では?と思うようになりました。
終わりが見えないというのが怖いですね。お金と同じで、それが価値があると信じ込んでいるうちはいいのですが、前提が崩れると一気に虚しくなる感覚があります。

出勤には小さな成功体験を積み重ねやすいという点と、フィードバックがリッチになるという点でこれを助長する仕掛けになっていると思います。

何が問題なんだ!という気もしますが、本当に成功につながっているうちは良いと思うのですが、達成感を味わうためだけに努力が始まると、空回りし始めた時が怖いなという考えです。

▼生産性の問題

カットインが多いので、タスクを切り替えることが多発します。そうすると元々やっていた業務を思い出すのに(やる気を出すのに)パワーがかかるので生産性という意味では低下するかと思います。
ただ充実感はあるので、生産性も高いと錯覚しやすくなってしまうんじゃないかなと思います。

「名前がつかない業務」ももちろん重要なのですが、それは手を止めてまで本当にやるのがいいか、過剰になっていないかということは気をつける必要があると思います。

最後に


出社が続いて充実感はありましたし、ビールも美味しかったです。
ただ、気をつけないと仕事中毒や燃え尽きにつながる落とし穴はたくさんあるんじゃないかということが言いたかったことです。

またリモートワークの毎日が続くので、今回の気づきや仕掛けをうまく利用できればなと考えています。
目指すはプライベート良し、仕事良し、持続可能性ありのリモートワークです。

今回はここまでです。ありがとうございました。


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