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なつの思い出2023#1【肉を喰らう】

7月2日(日) 

モリモリお肉を食べよう。

そうしなければやっていけないというタイミングが私とRちゃんにはあって、この日もすこし前にそのタイミングがおとずれたのだった。
以前もふたりで行ったシュラスコの店をRちゃんに予約してもらい、昼から渋谷で待ち合わせる。

IKEAであれこれ冷やかしながら必要なものを買い、本日のメインイベントのシュラスコレストランへ向かった。

シュラスコ食べ放題の店ではRちゃんも私も本気で肉と向きあうため、お酒も頼まず、ひたすらお兄さんたちが部位ごとに持ってきてくれる肉を平らげていく。
前菜を食べすぎてうまくおなかのキャパシティ配分ができなかったという過去があるため、取りすぎないように気をつける。
脂身の多い豚肉は断り、赤身の多い部位をどんどん食べていく。
あいだにはさむ焼きパイナップルのジューシィさ、甘さ。肉とパイナップルの組み合わせを考えた人は天才だ(ふだん別に肉と一緒にパイナップルを食べているわけではないのだが)。
好物の焼きチーズは頼みすぎて、まわってくるお兄さんに苦笑いされてしまった。

今回はまずまずのペース配分ができて、普段は食べないカレーまで食べる(おいしかった)。

もちろん締めのデザートもたっぷりと食べる。ソフトクリームにカラースプレー、生キャラメルをトッピングした悪魔の食べ物はとてもおいしかったのだけれど、さすがに欲張りすぎて苦しくなった。

これ以上なにも入らない、というくらいおなかをぱんぱんにして、苦しいのでとにかく一刻もはやく消化できるように歩きまわる。

LOFTで日傘を見たり、東急ハンズでスースーする夏用のボディケア用品を物色したり、インド雑貨屋でさんざんなやんでお香を買ったり、今度はサイゼで豪遊会しようと計画を立てて、Rちゃんと遊ぶときはいつも10代だったころに戻れるような、いまここが平成で私たちはまだ制服を着ているのではないかという気持になる。
実際にRちゃんと出会ったのは社会人になってからで、もちろんそんな気持は幻想でしかないのだけれど、でもそんなふうに思わせてくれる友人の存在はなににも増してかえがたい。

何年か前にここでお花見したねえなどと話しながら代々木公園へ向かうと、アラビアンフェスが開催されていた。夕方、殺人的だった日差しもすこしはその厳しさをゆるめてくれていて、活気のある公園は心地よかった。
ひとまず運動がてら、それぞれのブースをぐるっと一周する。食べものやら雑貨やら、私は中東の文化が好きなのだけれど、なかでもアクセサリー類のキッチュなかわいらしさは、ながめているうちに童心にかえってしまう。こどもの頃はひねくれていたのでかわいいものには興味がないふりをしていたから、だからこそくすぐられてしまうのかもしれない。

ステージではオリエンタルな音楽にのせて女性2人がくねくねとしたダンスを踊り、みんながステージを見つめていて、それがなんだかとてもよかった。祭り、イベント、ステージがあったらその先を見る。あたりまえのことなのだけれど、”群衆”というかんじがして、空間自体が祝福されるべきもののように思われる。

公園内のフェスの会場はかなり広範囲にわたり、ステージをあとにし原宿駅の方面にむかうと、そこでも飲食の屋台とブースが出ていて、こじんまりとしたステージでは今度はDJが立ちいまどき風の音楽をやっていた。
せっかくだし明るいうちからお酒を飲もう、と苦しいおなかを無視してお酒を買う。広々とした公園で、音楽にのせて楽しそうに踊るひとたちや、その姿を橋の上に連なって眺めているひとたちの影や、笑ってしまうほど異常なまでにびびって泣き叫び吠えまくる小型犬とその飼い主があたふたする様子をながめながら、今年の夏はなにしようかと相談しつつ飲むビール、”夏のはじまり”という感じがした。

ひかえめな前菜
赤身肉ばっかり食べたいと思うのだがやはりソーセージも捨てがたい
いいかんじの光とフェス

【夏ポイント】
・モリモリ肉を食べる
・公園のフェス
・あかるいうちに公園でビールを飲む

【10月29日ふりかえり】
シュラスコおいしそう。
シュラスコ食べに行きたい。

シュラスコはいつ食べてもいいけど、
焼きチーズがないとかなりその良さが半減してしまうのでせっかくなら焼きチーズがあるお店にしか行きたくなくて、焼きチーズがない近隣のシュラスコのお店には行く気になれず結果あれからまだシュラスコは食べていない。

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