5人に1人いるというHSPを考える。
・大きな音が耳に痛い
・一度にたくさんの仕事をするのが苦手
・機嫌の悪い人が近くにいると影響を受けやすい
・一人で過ごす時間がないと疲れる
・「考えすぎだ」と人に言われることがよくある
心当たり、ありますか?
私は、全部あります。
これらは、「HSP」と言われる人たちの特徴です。
HSP…Highly Sensitive Person
とても敏感(繊細)な人たち。
病気ではなく、気質です。
5人に1人はいると言われています。
アメリカの心理学者 エレイン・アーロン博士が提唱したものです。
人の痛みを自分のことのように考えたり、
他の人が気にしないような小さなことを気にしすぎたり、
人と一緒にいる時間が長いと極端に疲れてしまったり。
この「過ごしにくさ」は、一般的には「性格の問題」と片付けられてしまいがちです。しかし、実は生まれつきそういう気質の人が一定数いるのだ、という考えが最近よく聞かれるようになりました。
HSPという言葉を知ったとき、私には「心当たり」しかありませんでした。
驚きもありましたが、「なるほどそういうことか」という納得感の方が強かったです。
それから、HSPに関する本や記事をいくつか読みました。
それらに共通して書いてあり、勇気づけられたこと。
・HSPは気質(生まれ持った性質)であって、病気ではない
・HSPの繊細さは、デメリットだけではなくメリットもたくさんある
メリットって、ちょっと想像しにくいですか?
一例を挙げてみますね。
・困っている人にいち早く気づき、手助けできる
・人の悩みに寄り添い、優しくできる
・山の緑や、川のせせらぎなど、自然の美しさを強く感受できる
・絵画や小説、映画などの芸術作品に深い感銘を受けられる
・直感力に優れている
どうですか?
最初の5つに心当たりのあった方は、この5つにも心当たりがあるのでは?
今回この記事を書こうと思ったのは、HSPという気質があるということがもっと広く知られてほしい、と考えたからです。
上に書いたように、私はHSPを知り、自分がそうだと自覚したことで、納得感を得ましたし、同時に安心感も得ました。
自分が何者であるかがわかることは、安心を生みます。
さらに、その強みを知ることは、自信にもつながります。
これを知らないままだと、最初に挙げた5例のようなことばかりに気が行ってしまい、「生きづらさ」や「働きづらさ」を感じがちになります。
でも、あとに挙げた5例を知ると、「たしかにそうだ」「そんな自分らしさが好きだ」と考えることができるかもしれない。
実際のところ、私はそうでした。
ところで私は、オンライン講座の講師をしています。
職場でも社員教育に携わることが多いです。
私のレクチャーに関わった多くの方々は、ありがたいことに「教え上手」と言ってくださいます。
私が思うに、HSPだからこそできる、「教え方」があると思うのです。
受講者の反応を見て、理解度を細かく把握する。
受講者がすくすく育てるように、雰囲気を作り、説明をカスタマイズする。
受講者のスキルに合わせたカリキュラムを組む。
もちろんこれは、私のような教える仕事に限ったことではありません。
皆さんの仕事でも、HSPならではの能力の発揮の仕方というものが必ずあるはずです。
キーワードは「気づき」「心づかい」「優しさ」。
HSPの皆さん、ぜひ、あなたにしかできないやり方で、あなたの仕事をアップデートしていってみてください。
非HSPの皆さんは、「敏感(繊細)すぎる」という気質を持った人たちが一定数いるということをわかってあげてください。
お互いにわかり合うことが、職場でも学校でも、「みんなの心地よさ」につながると私は信じています。
HSPの専門家ではない私の文章に、もし至らぬところがありましたらご容赦ください。
ご指摘や、感じるところなどありましたら、コメントお待ちしております。
※私の講座に、もし興味を持ってくださった方は、こちらからプレビューをご覧いただけます↓
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