1 is too many.

※コチラはアメブロ過去記事からの転載となっております。

2017年6月25日(日) +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+

1 is too many・・・先日この言葉を知った。



麻央さんのニュースでいっぱいになっているメディア。
あたしは先日書いた通りの感情で、
そんなニュース達を読み進めていたのだが、
何故かね、
関連記事に性犯罪被害者のコラムがたくさん引っかかった。

さらりと書いちゃうけど、
実はあたしもその1人だったりする。
裁判もして最後まで闘った側の人間なんだけど、
あたしはそんなツラい目に遭ってる方達の力になれればと、
烏滸がましくも思ったので、
自分の裏サイトに隠れてこっそり活動してたのだが、
不運なコトにネット上に晒されて、
散々叩かれ、
罵倒され、
それはそれは酷いもんだった。
セカンドレイプとはよく言われるが、
あぁもしやコレがソレなのかなぁって、
覚悟して公表たけど、
だからといってツラくないワケではなかった。
晒した人も善意だったみたいだけど、
晒す場所も間違えてれば、
余計なお世話だとも思ってしまった。

とくに性に関しての劣悪な事件ってのは、
何故か被害者が悪者にされがち。

よく聞きはしませんか?

・アナタにも落ち度があったから。
・抵抗しようと思えば出来たでしょう。
・なんで逃げなかったの。
・挑発するような格好してるから。
・拒否しないってコトは合意だったんじゃないの。
・フラれた腹いせなんじゃないの。
・誰にも言えないのは疚しい気持ちがあるからでしょう。

そしてあたしはその言葉達よりさらに酷い言葉も投げつけられたよ。

・性的異常者
・淫乱
・変態
・なんらかの人格障害
・社長(の息子)夫人の座を狙ってる

こんな言葉達。
まるで自業自得と言わんばかりの。
まだまだたぶんたくさんあるんだけど、
今思い出したのを連ねてみた。

人格障害は確かにある。
あたしは境界性人格障害を持っていて、
ボーダーの症状には性的逸脱も含まれるとされている。

でもあたしは自分がそれまで性的逸脱があったとは思えないし、
その時は今の彼氏ではないけれど大好きな人と付き合っていて、
きっと結婚もするだろうと思っていたし、
それはこのコトを原因とするのも含め破綻してしまっまけど、
ただただ夢に向かって自分に正直にいて、
何にも疚しくもなければ非もあったとは思わなかったから、
途中も最後までも本当にツラくて逃げたかったけど、
闘い抜いて勝ち取った。



裁判まで行けても尋問がツラ過ぎて止めてしまったとは、
それはまぁよく聞く話しで、
あたしの場合も御多分に洩れず尋問は地獄のようだった。
思い出したくないのに事細かに話さなきゃいけない。
何度も何度も同じ事を聞かれて、
少しでも事実と記憶と証言が異なると見られれば、
そこをいたく突いてきて責められる。
耳元で大きな声で傍聴者達の前で威圧的に問い質される。

何度も目の前が真っ暗になって、
あたしはパニック障害や過換気症候群も持っているので、
それを予め伝えていて、
もし過呼吸を起こしそうになったら、
伝えてくれればお水を飲む時間等を用意しますと言われてた。

実際に何度かお水タイムをいただいた。

法廷を出た後もすぐにトイレに駆け込み吐いた。

今のようにビデオリンクなどなく、
加害者を目の前にして行われたので、
相手側がニヤニヤだらだら話す様も見ていなければならなくて、
でもそんな一部始終を法廷内すべての方に見てもらえたから、
結果としては対面してよかったのかもしれない。

相手側のあまりに会話にならない有様のせいで、
あまりにも時間がかかり過ぎた尋問は2回に渡って行われ、
あたし側の弁護士さんですら、
あれはワザと!?計算!?それとも天然!?と憤っていて、
たぶん天然ですと答えたら肩を落としていた。
相手側の弁護士さんですら呆れ返って最後は黙ってしまった。

被害者の被害妄想だとか誇張だとか言われるコトが多いにも拘らず、
もっとツラいって言ってよかったのにと言われたよ。
言ってはいたんだけどね。
気丈が前面に出てしまって伝わってなかったみたい。
そしてそこまで酷い人間がいるとは思わなかったみたい。
すべてを今は理解してくれている彼氏も、
多少なりとそんな半信半疑だったと言っている。
そして[アレは男じゃない…というか同じ人間とも思えない]と。
理性の欠片もないコトが、
語弊はあるかもしれないが面白いくらいに露呈される尋問だった。



たぶんそこにいた皆さんの印象に1番残ったのはコレではないか。



「ミニスカート履いてる子が隣にいたら男なら触りたくなるでしょう?」



傍聴席に振り向いてまで同意を求める様に、
その場は凍りつき失笑が漏れていた。
そして尚も続く戯言。



「彼女が僕を好きか?そんなの知りません」



なんだろう。
コイツなんであたしなんかを狙ったんだろう。

職場が2人しか居なかったから?
あたしがミニスカートを履いていたから?
仕事とは言え朝方や酷い時には1日中同じ空間にいるから?
仕事のために引き抜きについて行ったから?

そんなどうでもいい理由で狙われたのか。
あたしは本当にバカだなと今でも思う。

仕事ぶりは本当に尊敬してました。
職場にも魅力がありました。
その仕事が夢でがんばりたいと思ってました。
どんなにハードで過重労働でも耐えられるつもりでした。

コイツに壊されるまでは。

本当に夢で、
夢のようなお仕事で、
あたしはその夢を手放したくなかった。
仕事にしがみついていた。
自分の身体よりも。

拒否すればその夢を絶たれると思ったんだよ。
生活もあるし転職は簡単じゃない。
その時以上の条件で働ける見込みもない。
せっかく掴んだチャンスを身体如きで捨てたくない。

本当にバカだな。

結局は心と身体のバランスを崩してすべてを失くしてしまった。
こんなコトになるなんて思いもせずに、
ただただ無駄に壊してしまった。
前頭に書き連ねた言葉を自分の中に自分で何度も反芻した。
それを掻き消すように、
それを否定するように、
それを上書きするように、
自傷も始めてそうやって仕事を繋いできて。

結果、壊れた。

朝起きると涙が止まらず会社を休んだ日、
メンタルクリニックの門を叩いて鬱病と診断される。
性関係のコトはこの時はまだ話さなかったので、
オーバーワークによる鬱病とされる。

鬱病か。
もうダメだ。
腕も足も心も傷だらけだ。

ここまできてようやくあたしは拒否出来た。
弱々しい言葉だけどもうイヤですと言えた。
ようやく悪夢のような関係に終止符を打った。

こんな簡単な言葉で終えられるコトだったのかと落胆しつつ安堵。
この頃にはあたしの自傷も酷くなっていて、
毎日流した血をコップに溜め、
スケッチブックに血しぶきを残し、
常にその傷痕には包帯を巻き、
何処に行くにもカッターを忍ばせ、
休憩時にはトイレでざくざく、
それがラクな道だと思っていたし、
異常を異常と思うコトも出来ず親友をも泣かせていた。

包帯は適当に腕を捻ったとか誤魔化していたけど、
ある日それも会社にバレ、
張本人にこういうコトは止めろと言われた。
どの口が言うんだと張り倒したかった。
その頃はもう会社も2人体制ではなく、
あと2人の女性同僚さんがいて、
その2人は少しだけ理解してくれていたので、
そのコトには触れるなと言ったのに、
止めきれなくてゴメンねと後で言われた。

相手は最後まで、
そしてその後も合意だと思っていたのだろう。
無数の傷痕も自分のせいだなどと思いもしてなかったのだろう。

関係を拒否してからは当然のようにひたすら嫌がらせが始まったよ。
今思うとコレも典型的な例。
それを飴と鞭だと思い込んでて、
飴が要らないなら鞭だけくれてやる状態。
言い争いになってもお前なんかに謝る気はないとも言われた。
例え自分が悪くてもお前に謝る意味が解らないと言われた。
同僚さんも庇ってくれたけど何にも効果はなかった。
まったくの他人であれば二度と会わずに済む。
だが同じ職場ともなれば違うのだ。

嫌がらせや嫌みなどはその後は数ヶ月にも及ぶ。

勤務時間はどんどん長くなり、
日が変わる前に帰るのは阻まれ、
少しの有給すら苦い顔をされ、
休日出勤もさらに増え、
有給中にも呼び出され、
診断書を出しても迷惑だと責められ、
休職の際には土下座しろと言われ、
最終的には自主退職させられた。

いつでも戻っておいでと耳障りのいい言葉と共に。

ここは裁判でも論点の1つにもなったが、
言った言わないの水掛け論。
復職を希望したコトも論点となり、
ネットでも叩かれた。
でもあたしはあの仕事自体は本当に好きでしがみついていたんだ。
特殊な専門職が故に門も狭いから。
他に道がないと思っていた。
どんなに壊されてもその仕事がしたかった。
コイツになんか負けない屈しないと思ってた。

実際はもう勝てやしなかったのにね。



思い出しながらこうして書いていて、
伝えたいコトを考えながらと思ったけど、
無駄に長くなってしまいキリがないので話を戻します。



裁判では、
そんながんばりたい気持ちなんかも、
揚げ足を取られ逐一反論される。
前頭での言葉達もそうで、
がんばればがんばる程その揚げ足の比率は高くなる。
反論のために利用されるプラスの気持ち。
本当は傷ついてなんかないんだろうと言われてしまう矛盾。

弱々しく泣けばいいんでしょうか?

ツラいよ辞めたいよって、
病弱ぶって倒れればよかったんでしょうか?

闘える力があれば、
ソレは叩き潰されなきゃならないんでしょうか?

裁判に於いて被害者というのは、
とことん不利に出来ています。
既にマイナスの場所から始められます。
それでも負けまいと抱く強い意志さえも、
出る杭は打たれる理論の如く。

それでもあたしは、
相手側があまりにもチャランポランだったという運の良さで、
勝訴を勝ち取りました。

その後の控訴審も、
判決が大きく影響し、
俄然有利になり、
和解を持ちかけられるも、
それすら拒否、
絶対に許さない体で、
最後の最後まで闘い終えた。



それで残ったモノはなんだろう。



今は未だそんなモノと闘っていて、
性を脅かされるというのは、
本当の闘いは此処からなんだと思い知ってる。
性犯罪は魂の殺人とも言われている。
性とは生なんだと思う。
心に生きると書いて[性]なのだから。

今一緒にいる彼氏は、
あたしの闘いを1番間近で見てくれていて、
一緒に闘ってくれた同志と思っている。
彼氏と表現するのが何か違う気がする程とても信頼していて、
でも他に表現方がないから彼氏と称してるけれど、
世の中は性被害者に彼氏がいたりすると、
途端に叩き落とそうとするけれど、
あたしはこの人と今一緒に居れてよかったと思う。

ちなみにあたしと彼氏はここ何年もセックスはしていない。
あたしは性行為のすべてを気持ち悪く思ってしまうし、
彼氏はそんなあたしの感情を大事に壊さぬよう、
尊重してくれているようなので、
きっと彼氏もそりゃぁ男性なのだからツラいはずなのに、
とてもとても大切に守ってくれている。

まったくしない出来ないというワケではないけれど、
最後にしたのは年単位で随分前だ。

そしてあたしは未だに自分の身体を汚らしく思っているし、
それを罰するために自分を傷つけてもいる。
傷つけるコトでその傷の方がきっとツラいんだと安心している。
幸せになるコトに罪悪感を感じないと気が狂いそうになる。
常にドン底に居るコトでこれ以上は堕ち得ないと見据えている。
今はその心地の良い不思議な安堵の中に身を委ねている。
精神状態が一向に回復しないと感じていてそれを良しとしている。
故にこんなあたしが生きていていいとは思えないでいる。

何度も絶とうとした命も、
それが成功するコトなく無駄に命を繋いでいる。
死ねないなら生きるしかないじゃないかと諦めている。



麻央さんの生き様を見せつけられて感じたモノ。
あたしはあたしの生を蔑ろにしていると思い知らされ、
思いの外かなり打ち拉がれてしまった。
それ程までに彼女が太陽みたいに眩しく見えたし、
羨望の眼差しを向けてしまった。

眩し過ぎて眼が痛むような感覚。
日差しで溶けるアイスのようにぐちゃぐちゃに消えそうになった。
応援したくても心からそうは思えない境遇が駆け巡っていった。
あぁ自分は本当に汚ねぇんだなと思わされてしまった。

見たくなかった。
でも見えるモノを見ないようにするのは難しい。
だからいっそ存分に見て自分を嘲笑おうと思った。
自傷と同等のそれで安心するあたしが未だ此処にいた。



なんだろうな。
一昨日から思考回路が纏まらないんです。
逃げたいのに逃げられなくて逃げたくなくて藻掻いてて。



今日は全身の激痛が酷い。
こんな日はこの症状が現れたりする。
線維筋痛症という病なのだか、
ストレスに強く影響されるので、
そっか今ストレスなのかと思いながら、
だらだら横になりながらコレを書き綴っています。



誰かに伝えたいとかじゃなく。
ただただ自分の記録のために。



言葉って凄い。
言葉にするのって消化で昇華なんだ。



たまたま目にしてしまったニュースから、
こんな感情の垂れ流しをしてしまったけど、
タイトルにしている言葉に出逢えて、
なんだかいろいろ考え直させられてる気がするよ。



1 is too many。



一人でもいれば(一度でもあれば)それは多すぎるのだから。



命の灯火か悲しく消えるのが、
ヒトツでも少なくなればいいなと思った。
あたしが言うのは説得力なんか毛程もないと思うけど、
悲しい命の使い方は減って欲しい。
そしてあたしも決してそうではない命の燃やし方を見つけたい。
何年かけても模索中で終わりなんか見えないけど。



いつか、キット。

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