差し伸べられた手はもう。

※コチラはアメブロ過去記事からの転載となっております。

2017年6月26日(月) +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+

先日から、
数年ぶりに文字に起こして、
改めて自分の過去と向き合っているのですが、
やはり未だ目も背けたくなるというか、
それでも消えない感情が渦巻き、
吐露したい自分、
隠したい自分、
見破られたくない自分、
そして、
誰か解ってと未だ泣いている自分に気がつきます。

今回のコトで[#性犯罪]というモノを辿りながらたくさんのブログに出逢い、
共感やら憤慨やらを覚えております。

その中で知ったのですが、
22日に流れた性犯罪を扱った番組が話題を呼んでいるそうで、
その中に不可思議な言葉を見つけてしまいました。



[レイプ神話]



神話とはこれ如何に。
そんな神がかってるモノだなどとは到底思えなく、
なんとも言えない嫌な違和感を覚えて閲覧していくと、
どうやらあたしが1つ目に書いた内容の前半部分にある、

・抵抗すれば出来たんじゃないか

この部分を加害者に都合よく解釈させるコト(違ったらゴメンナサイ)のようで、
それを[神話]とか耳触りいい言葉で称してるコトに、
かなりの嫌悪感を抱いた方はたくさんいるんじゃないかな。

その中でも、
番組の中でコメンテーターさん、
それも男性の方がそれに対し怒りを露わにしたとあり、
あぁ世の中ってまだまだ捨てたもんじゃないんだなって変に安心しました。



それを踏まえた上で、
今日も少し書いていきたいと思います。



性犯罪に遭われた方は、
だいたいがそれを隠したいがためになかったコトとする傾向にある。
もしくはその事実に傷つきたくないから平気になるよう行動を起こすコトもある。

あたしの場合は後者で、
まずホテルから車で送られる先を当時の彼の家にも自宅にもしたくなくて、
自宅から1番近い親友宅に送ってもらった。
高校時代の4人組の親友として友情関係を築いてきた自分。
その中でも性にアクティブな1人を咄嗟に選び、
彼女の家を指定した。

何食わぬ顔で車を降り彼女の家へのチャイムを鳴らす。
ここまではなんとか平静。
家に上り込む。
ここも平静。
一頻り話し終える。
たぶん最後まで平静だった。
ただ彼に怒られる!どうしよう!帰れない!とだけは言っていたと思う。
彼女は逃げ道を提案してくれた。

「私の家に泊まってたコトにすればいいよ」

大丈夫だよと促される。
もし何か言われても証言すると言われ決心して帰宅。
幸い優し過ぎる彼は何も疑いもせずおかえりと迎えてくれた。
結局その後その彼には自分からバラすのだが、
この時は彼女にとても感謝した。



その日から毎日、
彼宅と会社と上司宅とを行き来し、
疑われもしない思い違いなイライラも募り、
彼との喧嘩の際にすべてをぶち撒けてしまったのは1〜2ヶ月程が過ぎた頃。

疲弊から口論になるのが増え、
でも本当のコトなんて言えないと思ったあたしは、
だいぶ捻じ曲げて伝えてしまった。
それを[浮気]と呼んでしまった。
何故かはその時は解らなかったが今なら解る。

心配して欲しかった。

怒って欲しかった。

助けて欲しかった。

でもそれは叶わずに終わる。
なんと浮気を肯定されてしまったのだ。
興味を持たれてしまったのだ。
彼氏って、
恋人って、
こういう反応するもんなの?
たくさんの[???]が飛び交い思考回路は完全停止。

「じゃぁ俺も浮気していい!?」

さらにとどめの一発。
即答でいいんじゃない?と自分。

いいのか!?

いいって・・・何が!?

その日の口論はあたしの予想の次元を遥かに超えた結果で終わった。
それから公然W浮気が始まる。
厳密に言えば浮気ではないのに。
彼はもう止めてくれないんだと絶望した。

この半年程前に、
彼とは別れる別れないの話し合いをして泥沼になっていた。
でも彼はそれでも[愛してるから別れる意味が解らない]といい、
親友達の立ち会いのもと話し合い、
結局別れなかったという経路も辿っている。
なのに浮気は公認?
そして自分も浮気する?
あたし達を繋げ止めてるモノが、
細くなっていたソレはもう切れてもおかしくない程になってしまった。

それからはもう隠すコトも許されない状況になる。
だって興味を持たれるから。
嫉妬とかそういうんじゃなく興味津々で聞かれるから、
話さなきゃいけなくなってしまった。

そんな可笑しな状況は他にも悪影響を及ぼしてゆく。

完全に投げやりになったあたしは、
親友達にも洗いざらい喋り捲った。
時には面白おかしく物語でも語るかのように。
親友の旦那さんになった方の前でも話していて言われる。

「なんかAV女優さんと話してるみたいだ」

なんかもうそれでもいいやと思った。
あたしはAV女優なんだ。
そういう類の性を売りにしてる側の人間なんだと思うコトで、
ようやくの均衡を図っていた。



前述に親友4人組と書いたのだが、
これは女性だけで、
類友という愛称で男女7人組での親友関係が正解というか、
その中の1人がその時の前の彼氏で、
奴が初彼であり、
あたしの[性]を最初に壊した人間。
気不味さからあまり会わなくなったソイツにすら、
現状をケラケラ笑いながら話す。

ドン引かれたけどね。

お前にだけはドン引かれたくなかったよ。



そんな中、
親友の結婚、
彼との別れ、
幼馴染との不可解な関係、
実兄に家を追い出されての引越し、
そして運命のバンドにハマったりなどがあり、
波乱万丈な日々は容赦なしに過ぎゆく。



ちなみに別れた彼とのその原因は、
彼の浮気が本気になったコト。
浮気相手が別の人を好きになり、
その相手が本気で好きなんだと気づいて吃驚したのだという。
それじゃあたしへの感情は何なのかと聞いたら、
家族愛だと言われた。
家族みたいに思ってるから恋愛感情を持てない。
だからもう付き合えないと別れを切り出された。
切り出させたが正解かな。

なかなか本音を言わないのに態度は日増しに悪くなり、
毎朝の日課だったキスもハグもおろか会話すらなくなり、
その日常に業を煮やしたあたしが吐かせた結果がコレだ。

その時にはもう1年前になるあの[愛してる]はなんだったのか。
そう考えたら笑えてきちゃって一晩泣いてじゃぁ別れようと言った。

数時間だけ2番目でもいいとかゴネたけど、
たった数時間って今にしてみると随分ドライだと思う。
まぁ自分のしてるコトを思えば食い下がる価値を自分に見出せなかったので、
無駄なの足掻きは止めただけなんだけどね。

その後も何故か数ヶ月ズルズル関係は続いたけど、
さすがに彼と上司と幼馴染と様々な男関係の狭間で、
さすがにあたしの方が無理だ疲れたと伝えて、
説得して納得してもらって終わった。

もともと話し合えば素直に応じてくれる人ではあったので、
ちゃんと話し合ってちゃんと終えるコトが出来た。

その男関係についてはまた別記事で改めて書こうと思う。
流れ的に今ではないと思うので。
気持ちの整理が出来たらまた書き記してみたいと思います。



そんな流れで一応書いたけれど、
実は今回の焦点はその彼ではなく、
別の1人の女性。



彼女は親友の中でも、
それこそ幼稚園から6・3・3プラス1で13年一緒だった1人。
後述する時期まで入れたら、
専門学校時代(彼女は短大)の2年、
就職して6年半なのでさらにプラス8年半、
休職後の鬱闘病期間も含め彼女と離れるまでプラス3年前後、
合計してだいたい24年くらいかな。
それだけの長い期間を相方と敬愛込めて1番に連むようになり、
彼女は最後の最後までそんなあたしに常に親身でいてくれるようになる。

相方には上司にも会わせてしまったのだが、
その時に彼女はこう言った。

「コイツ泣かすようなコトがあったら許しませんから」

ふざけているようで、
でも物凄く真剣な強い声で釘を刺したのが解った。
その場は笑いながら終わったけど、
その後も言われてはいた。

「本当はイヤならそんな関係止めてしまえ」

誰にも気づかれまいとしていた裏側すべてを見透かされた気がして、
それでも誤魔化すように否定した。

「別にイヤなんかじゃないよ」

コレがたぶん引き返す最後のチャンスだったのかもしれない。



気がつけば自傷を始めていて、
常に相方を怒らせる日々が続く。
お互いの会社も近いので、
そんな相方は休み時間を使って様子も見に来てくれた。

ある日、
22時を過ぎて帰宅しようと会社で準備していたら、
その帰宅を巡って2〜3時間の口論になり、
堪り兼ねて泣きながらこれから向かうはずの相方に電話。

「とりあえずそこ動くな!待ってろ!」

そう言って切れる電話。
相方宅から地下鉄で何駅もあるのに。
最終ももう終えてるかどうかな時間なのに、
どうやってなのか相方は会社まで駆けつけてくれ、
そして、

「コイツ泣かすなっていいましたよね!? 連れて帰りますから!!」

そう怒鳴って無理矢理にでもあたしを退社させた。
泣きじゃくるあたしを介抱しながら、
決して優しくはない説教と心配をしてくれ、
泣き止むまで眠るまで一緒に起きててくれた。
たくさん吐き出して眠りにつく。
翌朝は吃驚するくらい腫れた目。
それでも会社には行かなきゃいけなくて気力を振り絞る。
相方は先に出社のために家を出ていた。
あたしは準備を整え鍵をかけたら合鍵をポストに入れる。

変わらない。

いつもと変わらない。

でもその日もやはり言われた。



「本当はイヤならそんな関係止めてしまえ」



それでもあたしは首を縦に触れなかった。

きっとここで救いの手は断ち切られるべきだったのに、
相方はそれでも共に居てくれた。
擦れ違うたくさんのモノをたぶんお互い感じながらも、
たぶんお互いがお互いを大事だと思ってた。
思いたい自分がいた。
でも大事に出来ないもどかしさを感じながら日々は過ぎてゆく。

お互い同じバンドを追っていたので、
バンギャ仲間には猫娯ちゃんは彼氏みたいだねなんて言われる程、
あたし達は信頼し合ってたし、
間違いなくそんな風に見られていた。
お前と付き合うとかないわとか冗談言い合っていた。
もちろん恋愛感情なんかない。
持てるとも思えない。
でもそんな恋愛感情よりもずっと上にコイツの存在があると、
少なくともあたしは思っていた。
そんな簡単な関係じゃないと信じていた。

あたしは以前、
女性と付き合った経験もあるので、
相方に対するモノが恋愛感情じゃないのはハッキリしていたし、
だからこそ、
物凄く大切なモノだった。



そんな大切なモノを徐々に壊してるとも思いもせずに。



鬱を発症してようやく関係を切れた時も、
やはり説教と心配。
なんでもっと早くと嘆かれ、
でもよかったと安堵され、
いくらでもしがみつけと言われ、
その差し伸べられた手は永遠だと思ってた。

鬱の闘病中には、
一緒にクリニックに行ってくれたコトもある。
真剣に休職や退職について話し合いをしたコトもある。
緊急事態には両親に電話もしてくれた。
退社後に寝ないでご飯を作って待っていてくれたりもした。

腕に巻かれた包帯を「ソレを止めさせたい」と引っ叩かれたり、
明け方に泣きながら帰ってきた時には10時間もカラオケに付き合ってくれたりした。
アンタに聴かせたいと別のバンドにも出逢わせてくれた。



相方は常に側にいた。

相方は常に味方だった。

相方は常に永遠だったんだ。



でもやはりそれは永遠ではなく、
あたし達は離れる時が来てしまった。
名目上は相方の転職とか上京とかだったけど、
たぶん共倒れしかけてたんだと思う。
旅立つ日には笑って見送ったのに、
電話でもう二度と連絡は取らないと言われる。



なんで?

なんで?

なんで?



いろいろ説明されたはずなんだけど、
ここだけどうしても今も思い出せない。
大事な話だったはずなのに思い出せないんだ。
しがみつけと言ってくれたじゃない。
いつも居てくれたじゃない。
どうして!とうして!どうして!
心の中で耳を塞いだ。
始めて相方を信じるコトが出来なかった。
出来なかったというか信じたくなかったんだよね。
今まで差し伸べられた手が今この瞬間にハイ終わりだなんて。
でもきっとそれ程までにあたしは相方を傷つけてたんだろう。
それ程までに傷で覆い尽くされるその限界まで相方はがんばってしまったのだろう。



自分がツラいってだけで、
相方の傷に気づくコトが出来ずにいた。
そんな自分を悔やんでも悔やみきれない。



その後、
相方の姿はライブだけで確認していて、
お互い近づくコトもなく、
会話も交わさず、
あたしはただそれを確認するだけだったけど、
バンドの解散ライブでも、
このライブが終わったらもうその姿も確認するコトが出来なくなると思ったけど、
別のバンギャ仲間に、
ラストライブで相方もちゃんとあたしの姿を確認していて、
他の子に尋ねられれば誘導してたよって聞かされて、
やっぱりお前はあたしの中で永遠だわと、
こうやって書いてて適切な言葉は見つからないけど、
お前のコトが大切です。
今でも。



やべっ。



涙出てきた(苦笑)。



あの時さ、
差し伸べてくれてた手。

今はもうここにはないけど、

ここに、ある。



ゴメンね。
まだあたしはこうして死にたがりだけど、
お前のその手がなかったら、
あたしは今日まで生きてなかったと思います。

だから、ありがとう。



出来れば、いつか、また。



なんて・・・望んじゃダメかな。



そういえば、
お前があたしの元から去る時にくれた指輪。
彫ってある文字は自分で調べろと渡してくれた指輪。
恋愛感情とかお互い別にないのに指輪!?って吃驚したけど、
大事なのはその指輪じゃなくて文字の方だったんだよね。
怖くて今日まで一瞬だけ開けて閉じて調べてなかった。
コレを書いてからようやく調べてみようと思ったんだけど。



ナニコレ。



[It will live for tomorrow.]



バーーーーーーーーーーカ!!

お前ホントバカ!!
バカにバカって言われたかないかもしれんけど、
バカバカバーーーーーカ!!
やっぱお前のコトがバカみたいに大好きだわバカ!!

チックショウ!

なんか悔しいわバカ!!

いつだったか、
闘病記を書くんだって言ったあたしを応援してくれたバカ。
途中でツラくなって書きかけの文章も投げ出して、
それでも時々こうして文字にして打ちのめされて、
でもがんばるよバカ!!



だからお願い きっといつか帰ってきて





クッソまぢで悔しい何このオチ!!

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