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父を知る

おはようございます☀
youdesignの悠です。
いつもありがとうございます✨

昨日は祖母についてお話しましたが
そんな祖母の電話の後
父のところに向かいました。

というのも、
祖母から毎日のように、心細そうな電話がかかってくるのだそう。

いよいよ一人で済むのは厳しいだろうと
包括支援センターの担当者の方と
色々話をしてきましたが
その話を本格的に進めていくために
祖母に話をしてくるということでした。

なので、その前に
祖母の様子や希望を
父に伝えておいた方がいいのかなと思ったんです。

難しいことはわかっているけど
本当は息子たちと住みたいという希望
それが叶わなければ
東京の方の施設に入りたい希望もあるということ
とにかく今はただただ寂しい、悲しい、心細い
子育てへの後悔があること…


でも、
実家に帰ったときの父は
毎日の電話に疲労困憊していました。

そんなことを伝えると
「そんな理想だけ言われても現実を観ろ」
「お父さんだって、この24年間ずっと考えてきた」
「こっちに一緒に住もうといっても、頑なに来なかったのは祖母」
「そんなことはわかってる。でも今更遅い。」
「孫だからそんなことが言える。
長男としても、父親としても現実を観たときに難しい」
「軽々しく、そんな風に理想を言われると腹が立つ。
 責められているようでイライラする」
「もうこの話はしないでくれ」

父の声はどんどんヒートアップして
顔が赤らんでいくのがわかりました。

私はそれに対して勝手に涙が出てきて。

祖母の想いを聞いて
何とかしたいという想いで
私なりに手立てを考えてきた。

筆頭孫として、
おばあちゃんのこの悲しみを癒してあげたかった。

だって、
もしこのままおばあちゃんがなくなったら?
後悔したまま、悲しみ中亡くなったら?
きっと祖母だけでなく、父だって後悔する。
辛いだろうと思ったんです。

でも、
それを全否定されたことが悲しくて
同時に悔しかった。

だって、孫という立場だって私には変えられないし
いつもそういう祖父母の状況、祖父母への対応を
指をくわえてみていることしか見られないなんて。

こんなにかわいがってくれた祖父母に対して
私はなにもしてあげられないのかと。

泣きながらそんなことを父に話し
正直「もういいよ、帰る!!」と
家を飛び出したくなりました。

たぶん、私ひとりだったら。
以前の私だったらそうして自分の殻に閉じこもり
父を信じられなくなったと思います。

でも、ここで私の娘(5才)が私に声をかけました。

「ママ、お風呂はいろう」

時刻は夕刻。

娘はなにか察知したんでしょうね。

ああ、と思って
一緒にお風呂に入りました。

シャワーしながらも涙が止まらず。
娘はその間ずっと私の気を紛らわそうと
話しかけてくれました。

そして冷静になってふと思ったんです。

ああ、私がしていたことは
「我」だったと。

良かれと思って…
押し付けようとしていた。

でもそこに
「父の想い」はあったろうか?

私は父の話は聞いているようで聞いていなかったし
理解していなかったんです。

一方的に、さも「正しいこと」を押し付けようとして
父のそれまでの苦労や葛藤を理解しようとしていなかった

そうか。

祖母に対してばかり一生懸命になっていたけど
自分に一番近い親のことをすっとばして
大事にしていなかった。

そう思って
お風呂を出て夕食を食べながら
私はもう押し付けることを辞めました。

代わりに
父の昔の話、大変だったことを聞き
裏で色々考えてくれていたことを知りました。

すると、
だんだんと顔がほころび
たくさんのことを話してくれました。

そうか
やっぱり誰でも自分のことを理解してほしい
知ってほしいものなんだよな

こうして知ろうとすることが
相手を大切にすることなんだな
と思い。

最後には
「やっぱり来てもらってよかった」
と言ってもらえました。

ふと思ったのは
「孫は鎹(かすがい)」ということ

娘がこうして声をかけてくれなかったら
こうして話を聞くことはなかったし
仲違いしたまま別れていたことでしょう。

後から母に聞いたら
父もこの1週間、
祖母のことで悩み
ずっと落ち込んでしたそうです。

自分の正しさを押し付けるのではなく
まず知ること。

この出来事から大事だなと思いました。

お読みいただきありがとうございました✨


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