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PolkadotのParachain、Equilibriumについて知ろう

こんにちは、you425です。

今回はParachain紹介シリーズ第十五回、Equilibriumについて書きたいと思います。

Polkadotって何?という方はこちらをどうぞ。

※個人の解釈や感想が強めに出ますのでお気をつけください。DYOR!


1.Equilibriumとはどんなプロジェクトか?

Polkadotでの名称:Equilibrium($EQ)
Kusamaでの名称:Genshiro($GEN)

KusamaはPolkadotのカナリアチェーンとして作られているため、Polkadotに実装前の機能を先行して実装していきます。
その為、各Parachainもそれに対応したり自分たちも実験的な機能を実装するためにKusama用にParachainを用意することが多いです。

これからPolakdotのPLOに参加するという方は、Kusama用のチェーンがどのようになっているかをチェックするといいでしょう。

Equilibriumはステーブルコインの発行をメインとしたクロスチェーンマネーマーケットプロトコルです。
スワップやレバレッジ取引、レンディング等総合してDeFiを提供します。

KR1やDFGの様にPolkadot系プロジェクトに多く投資しているプロジェクトやHypersphereやSignum、CMS等中~大規模VC等幅広く資金調達を行っています。
またSBPへの参加やW3FからGrantを2回受け取っており、Polkadotエコシステムへの参加意欲も高いです。

Curveとパートナーシップを結んでおり、Epsilonの名前で既にKusama側のGenshiroで稼働しています。

元々はEOSでもEquilibriumの名前でステーブルコイン(EOSDT)プロジェクトを2年以上稼働させてきているため、プロジェクトとしての実績は十分あるといえます(EOSなので盛り上がってませんが…)。
EOSでのプロジェクトを成功させたのち、2020年8月にPolkadotでParachainの立ち上げることを発表して今に至ります。


2.マネーマーケットプロトコル

マネーマーケットというとあまり聞きなじみがありませんが、要はレンディングプロトコルです。
ただし、ユーザーの役割に少々違いがあります。

・Lender
資産を貸し出して金利を稼ぐ
・Borrower
担保を利用して資産を借りて金利を払う
・Bailsman
借り手の損失をカバーするための流動性を貸し出し、金利を得る

はい、お分かりですね。
EquiribliumにはBailsmanという珍しい役割があります。
BailsmanはBail Out(破産の危機に瀕している企業や国に資金援助を提供すること)を行う特殊な貸し手です。
Borrowerが清算の危機に陥った場合に一時的に資産を貸し出してくれるということですね、これでローソク足のひげもこわくない!?

さて、このレンディングですがAaveやCompoundのような一般的なレンディンや、Maker DAOのようなステーブルコイン発行プロトコルとはまた違った使い方が出来ます。

Equiribliumでは、最大20倍のレバレッジ取引を可能とします。この際、レバレッジ分はLenderから借りることで実現しています。

上記の通り、資産の管理はマルチアセットで行います。
この場合は総資産は20,000ドル-10,500ドル=9,000ドルということになります。
ETHやUSDでマイナスが出ていてもペイルズマンから資産を借りることで、個別での清算を回避して全体の金額で管理されます。

そして担保率は105%でレバレッジをかけられるため、CEXで行うような取引に近い資産効率となります。
レンディングやDEXなどを一つのプラットフォームで総合して提供するが故の柔軟性です。
こういうことが出来るのも、独自チェーン(Parachain)でやる一つの利点ですね。


3.Fluid xDOT(クラウドローンDApp)

名前は違いますが、AcalaのLCDOTBifrostのvcDOTParallelのcDOTと基本コンセプトは同じです。
本来クラウドローンに参加するときは2年ロックされてしまうDOTを、合成資産を発行することで運用できるようにするのがFluid xDOTです。

Equilibriumの場合、まだPolkadotのPLOで勝利していませんがGenshiroがすでに動いているため、そちらでxDOTを発行して運用が可能です。
EquilibriumがPLOで勝利すると、GenshiroからブリッジしてPolkadotエコシステムで使えるようになります。

xDOTはEquilibriumで担保につかったり、流動性として提供して利息を稼いだりできます。
ここら辺は他と変わりませんね。

クラウドローンDAppは複数ありますので、それぞれのボーナスや用途、好みなどで使う場所を選ぶとよいでしょう。


4.クラウドローンの情報

※Equilibriumはまさしく執筆現在PLO第11オークションの首位争いをしている状態なので、ボーナスはかなり変動します。参考にして必ず情報はチェックしてください。

初期供給:120億EQ
クラウドローンアロケーション:16.6%(ベース報酬15億EQ+ボーナス5億EQ)
基本報酬:最低200EQ/DOT
貢献上限:7,500,000DOT
ボーナス:
・早期参加 12月25日までに公式から参加で+30%、1月8日までに参加で+20%
・アーリーアダプター Genshiroのクラウドローンに11月15日~22日までに参加で+10%、全てのラウンドのどこかで参加で+5%
・リファーラル 紹介者と被紹介者に5~7%ずつ
・ホワイトリスト 登録していると+15%
・4月のPLO独自キャンペーン参加で+10%
・1月8日までに1万~10万DOT貢献で+33%、10万~50万DOT貢献で+35%、50万DOTオーバーの貢献で+40%
・Twitterのタスク完了で+5%
・フラッシュボーナス 3月4日19時~6日19時までに2,500~200,000DOT以上貢献で最大200%、更に2月22日までに参加していてWaitlistに登録していると+50%
配布:
・配布時に10%ロック解除、残り90%は96週間かけてロック解除
参加ページ:公式ページ

うーん、ボーナスモリモリ過ぎてわけわかりませんね!!

Waitlistに登録していると分かりますが、現在争っているEquiribriumとNodleは毎日のように投票お願いしますメールが来ます。
頑張ってますね。

尚、Equilibliumは去年の4月にPLO Phase 1としてDOT/EQスワップを行っていました。

これ、よく見てみると1EQ=0.07DOTなのでボーナス無しだと約14.2DOTなんですよね。クラウドローン参加で200EQ/DOTですから…ずいぶんとぼったくりですね…。
ただし、Parachainのリース期間終了のタイミングで元のレートと同じ割合でDOTに戻すことが出来ます。しかも、得たボーナスはそのまま貰えるのでやりようによっては悪くないですね。
このキャンペーンで集めた250,000DOTに対して4億EQ配布しているので、平均すれば1600EQ/DOTにはなるので相当な利率になりそうです。
更にロックアップ無しなので、売り浴びせてDOTに戻す用のEQ買い戻せば…?


5.まとめ

ということで今回はEquilibriumについての記事でした。
プロジェクト自体は結構しっかりできてるので割と楽しみではありますが、PLO周りがちょっとなぁという印象です。

とはいえGensiroの方はかなり利率が高くて話題にもなったんですよねー、難しいところです。

EOSでの実績がありますし、Genshiroも早い段階から稼働していることからある程度の信頼性は有ると思います。

次回はPLOの勝利順通りだとSubsocial…と思いましたがPolkadotに来るかは不明なのでZeitgeist…とこちらも同じく不明なので、Cloverについて記事にする予定です。
また次回お会いしましょう、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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