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メンターの話#14 【夢は大きく、根は深く】

入学して1ヶ月が経ちました。

3/15 に行われた卒業式以降、インスタグラムのストーリーに着々と流れてくる髪を染め、ピアスを開けた同級生の様子を横目に私はまだ部活に励んでいました。

3/28の高校生活最後の部活の定期演奏会に向けて総勢180名で一つの舞台をつくりあげる日々は、演奏会一週間前にオンライン部活を余儀なくされたものの、とても充実していて、今思い返しても笑みが溢れます。
なんとなく入部した合唱部が実は強豪で、競争率の高いオーディションや仲間割れを経験することなど、中学一年生だった私には知る由もありませんでした。それでも6年間頑張り続けたことで、30名を超える同輩と本当の意
味での仲間になれたのでした。

最後の演奏会を迎え引退したあとの3日間も諸事情で部活動があったこと、そして入学式が4/1だったことから、私が高校生から大学生へと切り替えられたのは3/31の1日だけでした。
この日は演奏会の疲れも抜けぬまま、朝から美容院で髪を染め、高校の友人たちとおしゃべりをしました。そして帰りに地元で耳に穴を開け、来たる翌日をドキドキしながら眠りにつきました。

4/1 の入学式を経て、4/5から授業が始まるまでの3日間もサークルを見に行っていたため休む暇もありませんでした。
高校の友達の誰よりも早く授業が始まり、教室の場所を覚えたり友達を作ったり新歓に行ってみたりと毎日違う予定に翻弄されていました。

しかしそんな日々も4週目に入ってくると落ち着いてきます。この頃には顔馴染みが増え、段々と大学に居場所を感じるようになりました。

それにはサークルも大きな役割を果たしました。中学・高校の部活は上下関係が厳しかったので当初はサークルの先輩たちのフランクさに戸惑いましたが、その優しさに惹かれ、バンドサークル3つとダンスサークル1 つに入ることにしました。6年間演奏してきた楽しさが忘れられず、4つともパフォーマンスサークルにしました。今は、全部こなせるのかが最大の不安です(笑)。

しかし部活の名残で忙しい方が性に合うので、授業にバイト、サークルに遊び、教習所全てを全力でやる気でいます:)


これら全てをこなす中で私が大事にしたい考え方があります。それは、

「『何事もなんとかなる』という気持ちでいる」

ということです。

これまでの6年でも、定期テストの度に今回こそは成績が下がるって思いながらもどうにかなってきましたし、部活の地区大会、都大会、関東大会、全国大会とある度に間に合わない!と焦っていましたが結局なんだかんだうまく事が運んだものです。
普段の課題から大学受験までも「なんとかなる」という精神で突き進んで、幸いなことになんとかなってきました。
おそらくその過程には「なんとかしてきた自分の頑張り」というものがあるのでしょうが…笑


ともあれ、私はそれをモットーに大学生活を始めました。
まずはなんといっても履修登録です。使い方もよく分からないウェブサイトで履修登録をし、落選したらまた出して、抽選結果の発表までは潜る、と本当に行き当たりばったりで最初の2週間は過ごしていました。
ですが、1 ヶ月経った今、それは正解だったのだと改めてわかりました。
この調子で4年間も気負いすぎず、程よく適当に生きていこうと思います:)

そしてもうひとつ、私には目標があります。
それはこの4年を適当に過ごさないことです。

さっきと言っていることが矛盾するようですが、ここで私が言いたいのは4年間で習得・経験したいことを必ず達成するということです。
話に入る前に私の「4年」の長さの感覚についてご説明したいと思います。

私は中高一貫校に通っていたので6年が基準になっています。そのため、中学校の3年間はまだhalfway through の状態で、卒業まであと3年が待ち構えているという感覚を強く持っています。つまり、中学と高校とが分かれていた人よりも大学生活の4年間が短く感じるのです。

この「4年しかない」という感覚、そして6年間合唱に本気で取り組んできた経験が私を焦らせます。それがゆえに私はこの短く感じる4年間をいかに有
効活用するか、真剣に考えているのです。


さて、私が何を習得し、経験したいかというと、大きく分けて3つ挙げられます。

一つ目は、語学習得です。
自己推薦入試で12月に受験が終わり、私は韓国語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、そしてアラビア語の単語帳を買いました。その中で始めたのは韓国語と中国語です。全て完璧に、とまではいきませんが、これらの言語をある程度習得したいと考えています。なぜこんなにも言語を習得したいのかというと、それぞれの国で歌われている歌に親しんでみたいからです。歌は国民性やその国の社会状況を表し、国民を鼓舞します。そのような力を持つ歌を自分の頭で理解してみたいのです。

また、言語習得は2つ目の目標に通ずるところがあります。それは世界旅行をする上で、現地の言葉で現地の人と交流するということです。
やはり一番心を通わすことができるのは、相手の母国語を話そうとしている気持ちを相手に示した時だと思います。そのためにも時間を無駄にせず、単語帳と睨めっこをし、旅行に行けるように貯金をしなければなりません。

最後に3つ目は、音楽に精通する、ということです。
それはつまり、歌をたくさん聴くだけでなく、歌えるように練習したり、楽器ごとの音の進行を分析したり、自分で弾いてみたりするということです。そのためにもバンドサークルに入りました。

大きく分けて3つのこの目標を胸に、4年間を過ごしたいと考えています。
お分かりいただけると思いますが、私は大口を叩いてしまうタイプです。できないかもしれない、と思いつつも無謀なことを口にしてしまうのは次の2つの言葉があるからなのです。

それは

「夢は大きく 根は深く」と
「やれなかった やらなかった どっちかな」

です。
どちらも私と私の祖母が敬愛する相田みつをさんの言葉なのですが、これらの言葉は私が部活でめげそうになった時、常に支えてくれたものです。
「夢は大きく」の部分は達成できていると思うので、これからは「根を深く」していけるように大学生活に臨みたいと考えています。

ひとまず、来たる夏休みをどう使うか、熟考するつもりです。中学・高校で夏休みはコンクール練習で夏休みという夏休みを経験していないので、夏休み初心者の気持ちで計画を立てていきたいと思います(笑)。


執筆 メンター:遠藤

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