見出し画像

【#36】最近読んだ本で面白かった本を紹介します②

4月から5月にかけて何冊か本を読みましたので、個人的に面白かった本を紹介したいと思います。特におすすめの2冊です。


1 『きこえる』道尾秀介(講談社)


あなたの「耳が」推理する。「音」が導く真相に驚愕する。
読者を1ページ目から未知の世界へ連れて行く。
謎が「きこえて」くる。
衝撃が、あなたの耳に直接届く。

物語×音声。小説を立体的に体感する、まったく新しい「謎解き」の新体験型エンタメ、誕生!

突然死んでしまったシンガーソングライターが残した「デモテープ」。

家庭に問題を抱える少女の家の「生活音」。

言えない過去を抱えた二人の男の「秘密の会話」。

夫婦仲に悩む女性が親友に託した「最後の証拠」。

古い納屋から見つかったレコーダーに残されていた「カセットテープ」。

私たちの生活に欠かせない「音」。
すべての謎を解く鍵は、ここにある。

『きこえる』 | 道尾秀介オフィシャルサイト (michioshusuke.com)

 この作品の一番の特徴は、「音」が物語に大きな影響を及ぼすという点です。短編5つからなる作品ですが、各話にQRコードが付属しており、そのコードを読み込んで音声を聞きます。

 本としては従来にはない作りで、本の登場人物が聞いたり、話したりしている様子を実際の会話や音声として聞くことができ、その音声によって話の展開が大きく変わったり、謎が明かされたりする、叙述トリックを含んだ大変面白い作品です。

 話によっては最後の音声によってすべてが逆転するような展開の作品もあり、ミステリーに新たな形式を生んだ作品だと思います。

2 『よくわかる思考実験』高坂庵行(イースト新社)


聞いたことはあるけれど、どんなものなのかは意外と知られていない!?そんな思考実験の数々を、サイエンスライターがわかりやすく解説!「箱のなかにいる猫は、生きた状態と死んだ状態が重なりあっている?」(シュレディンガーの猫)、「修理した船と、もとの材料を集めてつくった船、どっちがオリジナル?」(テセウスの船)、「暴走するトロッコから、どちらを救うか?」(トロッコ問題)などを紹介。いざ、めくるめく思考の旅へ!

よくわかる思考実験 / 〓坂 庵行【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)

 「思考実験」と聞くと、一見、難問に取り組むような堅苦しい印象を受けますが、「トロッコ問題」や「モンティ・ホール問題」、「ラプラスの悪魔」など社会倫理・数学・物理などさまざまな分野における「パラドックス」を分かりやすく紹介している作品です。

 そもそも我々の生活は答えのない問いに満ちています。学習方法にしろ、仕事の取り組み方にしろ、答えのない問いに対して自分なりの解答を出すことが求められます。

 子どもが読んでも分かりやすいように書かれていますので是非、読んでみてください。

3 おわりに

 趣味に割いている時間がなかなかなく、読書冊数も年々減ってきてしまっていますが、引き続き面白いと思った本は紹介していきたいと思います。

 コメント等で皆さんのおススメ本も教えて頂けると助かります。それではまた今度!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?