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複眼で捉えられる偉人たち〜「やばい日本史」読書ノート

読書ノートのnote版、2冊目です。リアルノートの目標は100冊ですが、note版は順不同、もしくは抜けも出てくるかもしれません。

「東大教授がおしえる やばい日本史」

本郷和人 監修/和田ラヂヲ イラスト/横山了一 マンガ/滝乃みわこ 執筆
2018年7月発売/ダイヤモンド社

公式サイトからつながるダイヤモンド社さんの企画記事が充実、1年かからず20万部を突破しているもようです。

「すごい」と「やばい」両面から

歴史上偉人とされている人物を、「すごい」と「やばい」という両面からエピソードを紹介するというコンセプト。読書と言ってよいものか、ムック的ではありますが、文字という文字はきっちり読んだ上でとても面白かったのです。こちらの記事で企画ストーリーを追ったら、自分がターゲット読者なのだと思い知りました。

出発点は
「日本史に興味がなかった人」や「本当に苦手な人」が、入り口でつまづくことなく「面白い!」と思える本を作ろう!

そう、前提として、日本史に疎いんです。高校では世界史専攻だったのと、中学レベルで習ったことはまったく身になっていなかったようで。大河ドラマも興味はあるから見始めるけど、大抵途中で挫折してしまうのは、基本的な時代考証と主要人物が頭に入っていないからでした。残念なことに、この年まで目を背けてきた「本当に苦手な人」が私でした。

そこで目にした本書。手に取ったのは、これから娘が学ぶべき日本史を先取り学習しておかないと、それこそやばい、という母親の危機感もあり。なかばすがるような気持ち。私のようなお母さん需要も多いのではないかな。

見るからに面白さ押し、コンセプトは以下の3要素。

(1)「すごい」と「やばい」でわかる人物の面白さ
(2)「相関図」でわかる人間関係の面白さ
(3)「時の権力者」でわかる歴史の流れの面白さ

名前はよく知る偉人ばかりが並び、人物、人間関係、権力図などがシンプルで、入ってきやすいのです。厳選の38人、この程度ならさくっと読み終えて、人物を通じた日本史も知った気になれちゃう、絶妙なバランスです。

紫式部と清少納言

どの時代、人をとっても、少なからずモヤモヤが解消して、人物を身近に感じることができます。「今風に言うと〜」という置き換えも上手。子どもにも分かりやすいです。実はこちらからけっこう読めます。

そんな中、個人的興味はやはり女性ですかね。歴史上の偉人においても女性比率は極端に低いのに、紫式部と清少納言という二大著名文芸人が同時代に生きていたこととか。安倍晴明まで出てくる、平安時代の平安さよ、というつながりもなるほど納得できるのです。

紫式部の大大大ベストセラー「源氏物語」、全体を読んだことがありません。周りのみんなが少女漫画「あさきゆめみし」で知ってたことも、私は読んだことがなくて知識がだいぶ乏しかったようです。(少女漫画もそうとう疎い)

その「源氏物語」は角田光代版もあると知り、老後にとっておくのはもったいない気持ちに。

おすすめ本で発展する

東大教授監修とはいえ、あくまでとっかかりに過ぎない訳なのですが、【こんな本もおすすめ】ページで別な切り口の歴史本が紹介されているので、発展します。親切です。

「ねこねこ日本史」という「読売KODOMO新聞」に連載されている4コマ漫画が、アニメ化されてると知りさっそくチェック。これは娘も好きだそうで、ショートアニメを各種配信サービスで見ることができます。

東大教授・本郷和人先生のご著書も読んで「すごい」と「やばい」の間を埋めていきたいのですが、わりとエッジの効いた切り口が多い先生のようです。


まとめ

「すごい」と「やばい」の二面から人物を知ることとあわせて、さらに別の表現で、アニメやドラマ、教科書や漫画などから、複眼的に捉えることも、歴史をおさえるポイントなのではないかと。見方が増えれば、その人物像は多面体に広がっていき、「歴史は人でできている」を実感できそうだなぁ。

歴史に関しては、改めて娘と一緒に学び直す所存です。今はコンテンツが本当に豊富だし、手軽に手に入るから、昔と違うアプローチも駆使して。

ついでに、こちらもポチッとしてしまいました。一応世界史は比較的得意だったものの、まったく知らなかった「やばい」一面が頻出しそうで楽しみです。


今日のBGMは「レキシ」by レキシ 。
短絡的ですが、コミカルぶりが似合います。

ちょいちょいニアミスするのにちゃんと聞いてこなかったレキシ、これを機に。今日もJ-Waveで忍者の話題で選曲されていました……思考回路同じ。


#読書note_2019 vol.2





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