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そうだ、洞窟を作ろう

 我が家には余っているグラステリアフィット200Hがあった。

 元々は着生シダを育てる為に使っていたのだが、丁度私がド鬱のときにうっかりフタが外れており、乾燥して枯れてしまった。凡ミスである。シダには誠に申し訳ない。

 というシダの幽霊が取り憑いていてもおかしくない小型水槽なのだが、以来、しばらくは用途も思いつかず、備品入れと化していた。そして昨日、ふと思い立ったのだ。

 洞窟、つくりたくね?

 まあ意味が分からんとは思うが、要するにあれだ、コケリウムだ。コケリウムで良い感じの洞窟とか作ってみたい。石なら大量に余ってるし、ソイルもその辺に転がってる(アクアリウム趣味なので)。いけるのでは? と思った私は、唯一材料として足りないコケを買いにアクアショップに走ったのであった――。

とりあえずのゼオライト

 寸法を見て貰えば分かるとおり、グラステリアフィット200Hは横に長い。なので、狭い面を正面とし、ここから奥に向けて洞窟を作ることにする。

石を組む

 左が手前、右が奥だ。遠近感を出したいので、左には大きめの石を置き、右には小さめの石を置いている。いずれレイアウトを崩すときに面倒なので、接着剤は使っていない。地震が来たら壊れるかもしれないが、それはまあ、そのときに考える。
 また、右の方に水色と紫の何かがあるが、これは引き出しの奥から出てきた産地不明のフローライトだ。折角なので飾りになってもらう。
 フローライトの手前にはホウオウゴケが、後ろにはシダが生えている。

 というわけで完成した洞窟がこちら。

正面から

 洞窟である。ちゃんと奥が見える。
 じゃあこの入口から奥を覗くとどうなるかというと、こうなる。

洞窟の奥

 奥に生えているホウオウゴケと、光を受けるフローライトの姿がちらりと見える。暗い洞窟の奥には、煌びやかな緑と紫の輝きが鎮座しているのだ。

 ちなみに照明は、余っていたフラッティを使っている。ちょっと照度が高すぎるかもしれないので、何かしら調整は必要だろうか。

 というわけで、私の仕事机に洞窟が誕生した。仕事に疲れたときは、ときどき奥を覗き込もうと思う。

コーヒーを一杯いただけると喜びます。