ファッショニスタ河内



私は断じてオシャレではない。

断じて。


「オフィスカジュアルで行こう」と決めて出勤したらインターン先の社長を絶句させたことがある。
「ゆるめファッションで行こう」と決めて出勤したらインターン先の社長を絶句させたこともある。



ゼミの面接にバカみたいに太いネクタイで行って人生論を熱弁したら落ちた実績もある。
浅めの人生論でも低すぎるGPAでもなくネクタイのせいだったと信じたい。次の日声が出なくなった。
ゼミに堕ちた挙句他のゼミの説明会も出席していないため手も出なくなった。

(高校時代ボランティア部に所属していて手話の活動があったのに
  「あとひとつぶの涙で ひとことの勇気で 願いが叶う その時が来るまで」しかできない。日常会話で使う場面が全くない。)



中学生の頃から僕のファッションセンスは異常だった。
家庭科の授業で先生に「結婚式で最適な服装はなにか」と問われ「全員白スーツ」という新郎ガン無視でKKKの集会を彷彿とさせるビックリ珍回答を真顔で繰り出していた。(あの時赤っ恥を書いたが後々調べたけど全員白も海外じゃOKらしいじゃないか。くそー)



友達に「オシャレにしてくれ」と頼んだら白縁サングラスにバンダナの上からハットを被せられ白Tに白のアウターという常軌を逸した別世界のDJみたいな格好でイオンを歩かされた。


とにかくファッションセンスがない。
友人曰く”斜め下” をいっているらしい。


僕は流行りに乗るか乗らないかではなく、流行りが分からないのだ。
ファッション雑誌は読んでいないしバライティ番組も全く見ない。

好きなユーチューバーはドルガバをヘビロテしているので全く参考にならない。



何より服を買わない。
イベントの企画TかサークルTシャツしか買っていない。
旅先(フィリピンのマーケット)で少し買ったくらいだ。

つまり高校生の頃から進化していないのだ。
一品一品はとてもいい服なのだが組み合わせに限りがある。


諸々の原因により毎日同じジーンズを履いている。
履き続けているうちになぜか横の縫い目が正面に来てしまった。
歩き方が悪いのだろうか。

その結果、一見「右足を内側に90度回転させながら歩いている」やつになる。
超やばい。
ヨガインストラクターでも無理な曲芸だ。
今すぐ119番してしまいそうになる。新種として理研に送られる可能性もある。それは避けたい。


この話を長いこと思いを寄せている子にしたら「全く気づかなかった」とそれはそれで悲しい結果が返ってきたこともある。



人前に出るときは派手なサルエルパンツやブカブカのパーカーを着たり変な形の帽子をかぶって「これはオシャレなのか…?」と思わせることで判断の枠から抜け出そうとしている。(実際そういう服も好きだ)


年とともに着るものも変わる。
制服を脱ぎ捨てたあの日から、どこへ迎ばいいのか先生は教えてくれなかった。


どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。