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むかし書いたやつ

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むかしたくさん書いたやつをまとめておきました。暇すぎて暇すぎて震える人だけ読んでください
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#コメディ

OK, google. 人生の苦悩を教えて

僕の毎日の生活は映画、風呂、ランニング、読書、料理、睡眠で構成されている。 (最近ここにブログが入った。) たまに映画や読書に疲れることがある。 少し息抜きしたいなと思ったら風呂に入ってしまうのだが、そう乗り気じゃないタイミングもある。 ある日、ふと思い立っておかし作りにチャレンジしてみた。 料理はするがお菓子は作らないので、生活に新しい風を取り入れることでリフレッシュしようとしたのだろう。 「OK, google.クッキー 簡単 レシピ」 1番上に出てきた簡単なクッ

③先生、猫の首がありません

こんな事件を筆頭に僕らのクラスはいつも賑やかだった。 当時クラスで1番か2番目に頭の良かったSはネジが数本ぬけていて、教室前の垣根にダイビングしたり両足同時に捻挫したりしていた。 (口を開けばモテたいと言っていたSは今はゴミ屋敷のような部屋で一人暮らしをしている) 当時1番ムキムキだったTは授業中に彼女とのプリクラを整理していたら没収、拡大コピーののち張り出されるという仕打ちを受けていた。 イオンで機動戦士ガンダムのゲームをしているところを見られ、あだ名が「ガンダム」に

①先生、猫の首がありません

いくつか前のブログにも書いたが、僕は高校1年生の頃特別進学クラスにいた。 隔離された教室、少人数、教卓には悪魔、手元には課題の山である。 ここにいる全員は特進になることを希望したわけではなく、入学試験の成績がよかった生徒が無造作に詰め込まれる。 つまり皆希望してここにいるわけではない。 中には僕のような推薦受験でさっさと決まり、ゲームセンターの隅で時速160kmの車を暴走させることにはまっていたスピード狂もいる。 1組に集められた男子は13人だった。 そのうち6人は馬鹿だ

②待ってもいいが待たせはしない

高校1年生なんて右も左もわからぬ小学10年生である。 高1の担任は怒るとめちゃくちゃ怖かった。 世界の全ての悪役がエンジェルに見えるほど担任は怖かった。 怒られている間は永遠の宇宙を体験できた。 怖すぎて全身の筋肉が硬直し担任を見ながらチューリップのことを考えていないと自我が保てないほどの時もあった。 (悪いのは担任ではなく1を聞いたら7000を想像し勝手に責任を負う僕かもしれない) 慣れればめちゃくちゃ優しくて授業が面白い素晴らしい先生だったのだが、キレた瞬間に悪の権化に

①待ってもいいが待たせはしない

人を待たせるのが嫌いだ。 待たせている間、生きた心地がしないからだ。 個人の事情に問わず遅刻が悪とされてきた学校教育の賜物である。 解釈を傾ければすり込み教育に近い。ビバ優等生。 高校のある登校日、9時に到着しなければならないのに8時45分に起きたことがある。 起きた瞬間から頭の回転はロケットスタートをきった。 野球漫画であるあるの、ピッチャーがボールを投げてからバッターに届くまで膨大な文字数を使い考え、思い出し、力を込めて打つアレである。 起きて2秒経った頃には8時間の

⑧うつ病患者かく語りき

ここまで付き合ってくれてありがとう。 僕の分は散らかるというか散らばる。 本当のことを言うと文中での一人称で「僕」など使ったことがないのだ。 文中ではいつも「私」である。「僕」と「〜である」ってなかなか共演しないからちょっとマヌケっぽくなっていいかなと思って使い始めてみた。 ちょっとまとめっぽいことを言うとだな・・・ 今は石を投げればうつ病にあたる時代だ。 少しでも疑わしかったら病院に言ってほしい。病名があれば気楽になる。 行きたくなかったら行かなくてもいい。 精神科医

⑦うつ病患者かく悲しみ

前回書いたのはいわば光の面である。 暗黒面を抱えていてこそのうつ病患者だ。出来るだけわかりやすく説明できるよう頑張る。 あくまで私の場合だ。 忘れないでほしい。脳の中にうつ病の引き出しがひとつしかない人は、うつと聞いただけでイメージを限定しがちだがうつ病の症状も人それぞれである。 あなたにはあなたの、乳酸菌。ってやかましいわ。 失礼した。今のは別の意味での暗黒面(ダークサイド)だ。 鬱になる症状、私の場合ほぼ別人格と言っていいほど極端だ。 特に予告もサイクルもなく突然

⑥うつ病患者かく喜び

長くなったがうつ病連作もそろそろ終わりだ。 マジでここまで読んでる人いるのかわからないが、サッと読んでクスッと笑っていてくれるならばなによりだ。 療養も3ヶ月目に入った。 「起きねば」というプレッシャーが外れたので睡眠時間は増えた。 14時間ほど爆睡したのち40時間起きるなど、相変わらず変拍子のパワースタイルだがなんとかなっている。 社会との繋がりを体が忘れないようにするため月に一度だけ東京に行って友達とご飯を食べたり買い物をしたりしている。 今月はサダハルアオキのマカ

⑤うつ病患者かくみどくむし

実家に帰ってきた。 突然暇になったのだ。もうポイフルはいらない。 眠れない身体を携えて白紙のスケジュールにダイブである。 子供もいないのにインスタで知らないママの育児日記などを見まくっている。 (そんなわけないのだが)うつ病になる人数が決まっていて、それを「うつ神」が毎年選定しているのならこの親子ではなく私を選んでくれて本当に良かったと思ってしまう。 うつ病になって良かったなんて不謹慎だが、勝手にこの親子の身代わりをした気でいる。だいぶヤバい。 うつ神ありがとう。 (

④うつ病患者かく謝りき

仙人からもらった診断書を片手にインターン先、バイト先、お世話になった人や友達をまわった後、実家に帰った。 今だから言うが、この実家に帰る直前の私は超最低人間だった。 たくさんの方にご迷惑をかけて回るご迷惑製造マシーンである。 中には長期のお約束なども破ってしまい居た堪れない気持ちになった。 あのとき迷惑をおかけした方々、読んでいないと思うがもし読んでいたらこの場を借りて謝りたい。 本当にごめんなさい。 その当時私はなかなかでかい学生団体をやっていたり、なかなかでかい企業

① うつ病患者かく語りき

信じられないかもしれないがうつ病になった。 初めに言っておくが別にあなたに「かわいそうと思ってほしい」とは1ミリも思っていない。 自分でもかわいそうだとか残念だとかは思っていない。 (僕にとって)うつ病かうつ病じゃないかなんてポイフルを持っているか持っていないかくらいの違いである。 というかポイフルなら自分で買える。 とにかくうつ病になったのだ。 ざっくり感覚的に説明すると「新しくうちに来たペットが少しやんちゃだ」くらいの話だ。 数ある情報の中からあなたが何でこのブログ

②先生、猫の首がありません

悪魔が入ってきた。 悪魔が悪魔の状態で教室に入ってくると自然に静かになる。 何に怒っているのか分からない。 全員身構えた。 (自分じゃありませんように自分じゃありませんように自分じゃあり…) 「これはなんだ」 (スッ) 「・・・・・!!!」 それは腐った弁当箱だった。 それを見つけたのは学年主任だった。 猫の首を探していたら特進クラスの前の垣根から腐った弁当箱が出てきたのだ。 主任はどんな気持ちだったのだろう。 ただでさえ忙しい業務の間に猫の首を探していたら、特