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① うつ病患者かく語りき
信じられないかもしれないがうつ病になった。
初めに言っておくが別にあなたに「かわいそうと思ってほしい」とは1ミリも思っていない。
自分でもかわいそうだとか残念だとかは思っていない。
(僕にとって)うつ病かうつ病じゃないかなんてポイフルを持っているか持っていないかくらいの違いである。
というかポイフルなら自分で買える。
とにかくうつ病になったのだ。
ざっくり感覚的に説明すると「新しくうちに来たペットが少しやんちゃだ」くらいの話だ。
数ある情報の中からあなたが何でこのブログにたどり着いたかは知らないがありえないほど暇なら少し付き合ってくれたまえ。
マジでどこで見つけたんだ他にもっとやることあるだろう…。と書いてるこちらが心配になってしまうほどだ。
まず、
20歳の大学生がうつ病になったことに関して何のニュース性もない。
「知らない国の知らない土地の牧場にいる牛の糞が今日は少し多かった」くらいのどうでも良さである。
牛糞を読み終えた先に明るい未来はないが、あなたも人事でない。
あなたもいつの日か突然うつ病になり40時間以上起き続けた末に牛糞ほどのブログを書く羽目になるかもしれない。
その時は連絡してほしい。牧場ではなく僕にだ。
たまに大したニュースでもないのに情報解禁とか重大発表っぽくいう人いるよね
と牧場のおじさんが言っていた。
僕は浪人も留年もしなかったので18歳で大学に入学した。
どちらかといえば真面目な方だったと思う。
嘘ごめん。真面目だった。
生徒会長までやった。
自虐するふりをして終始自慢を続ける大学生みたいな言い方をしてしまって申し訳ない。
真面目で目立ちたがり屋で「明るい子」だったのだ。
自分がうつ病と正反対にいる人間の代名詞なんじゃないかと思うほどだった。
誰とでも仲良く、人の話は目を見て聞いて、ある程度のことはそつなくこなし、人前に出るのが大好きだった。今もだ。
ただ寝られなかった。
正確にいうと眠るのが下手だった。
夜、ベットに入る。
布団をかける。
目を閉じる。
ドンドン。
脳内国会の幕開けである。
「総理大臣、前へ。」
今日の私である。
そして四方八方から大量のヤジ。
信じられないかもしれないが野次を飛ばすひとりひとりのセリフが鮮明に聞こえる。
というか自分で考えている。
最近の日本の国会など、もはや過去映像かと思うほどだ。
もしかして今朝のニュースは僕の頭の中を報じているんじゃないかと誤解する。
だとしたら平和な世の中だ。はっぴーわーるど。
そうこうしているうちに4時間とか平気で経つ。
寝てる間にジェームズボンドが部屋に侵入して時計を操作してるのか疑うレベルだ。
もしそうだとしたらまず英国秘密情報部に謝罪したい。
つたない英語で英国秘密情報部に謝罪しているうちに朝が来る。
だから僕は朝日が嫌いなのだ。
長くなってしまったので続きはまた今度にしよう。
良い子はもう寝なさい。
余談になるが、寝ながら読んでくれ。
寝られるうちに寝たほうが良い。
今回この記事を書こうかめちゃくちゃ迷った。でもいずれバレるしバレるなら噂で広まるより自分で話したほうがいい。
よって今まで僕から依頼した何の強制力もない口止めに協力してくださった皆さんは明日から通学・通勤中に吹聴してもらって構わない。
ただ、すれ違うおじさんや牧夫に「実は今まで黙ってたけどあなたの知らない大学生がうつ病だった」と言ってみてどうなる。
「はぁ」と首を傾げられるか、怒りのあまり今朝たくさん出た牛糞を顔に塗りたくられるだろう。
とにかく気を使って黙っていてくれてありがとう。
おかげでこの記事を書くに至った。
あとでお礼をしたいが、牛肉以外でお願いします。
どうも。 サッと読んでクスッと笑えるようなブログを目指して書いています。