3ヶ月ぶりの映画館と『エクストリーム・ジョブ』
3ヶ月ぶりに映画館で映画を見た。
その1本目が『エクストリーム・ジョブ』で良かった。
麻薬密売組織摘発の潜入捜査でやり始めたチキン屋が思った以上に大繁盛しちゃったもんだから、経営と捜査をみんなでがんばる!という最高のあらすじだ。
冒頭から素晴らしいふざけっぷりだった。
あの逃走劇の最後に申し訳程度に追突する車が最高だ。
キャラクターがチャーミングで笑わされるだけでなく、愛おしく思えた。
あのチームの面々はもう、見てるだけで笑みがこぼれてしまうほど大好きだ。
ただセリフやオーバーな動きだけでなく、しっかり「演技」で笑わせてくるのだ。
特に班長役のリュ・スンリョンの演技がたまんない。
表情はそこまで変わらない、ただ動いているだけで面白いのだ。
エリートチームの焼肉の誘いについてっちゃう班長。
捜査がんばろうってみんなで言い合ったのに電話がきたら「はい、水原カルビ味チキンおなじみの~」って電話に出ちゃう班長。
どちらも表情や動きはそんなにオーバーなものではない。なのにゲラゲラ笑ってしまった。
明るく笑えるコメディだが、ただ笑いに走っているわけではない。
実は丁寧に脚本を作り上げている。
チキン屋の経営にのめり込んだところで、敵側からまさかのアクションが起こる。
そこに序盤に一瞬だけ登場するテレビ局のプロデューサーが絡むのだ。
まさか他愛のない会話の中で出る「スクールバス」がまさか伏線だとは思わなかった。
そして、映画を見終えるとあのチームがしっかりカッコ良く見えるのだ。
不勉強ながら、チキンが韓国の国民食であることを知らなかった。
きっと、チキン=市民の象徴でもあるのだ。
だからこそ、あのチームは怒れる市民代表だった。
見終えてからチキンが食べたくてしょうがなくなり、近所の酒場に駆け込んで唐揚げを食べた。
染み入るように美味しかった。
この映画を見た人とチキンをつまみながらあれこれ話したい。
きっととっても楽しいだろうな。
でも、まだまだ予断を許さない状況だ。
少しずつ、少しずつでいいからかつてあった日常を取り戻して行けたらいいな、と思う。
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