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文フリ大阪11のオススメミステリ

まあオススメのミステリというか相方さんのオススメの本なんすけどね。
9/11(日)文学フリマ大阪11
に出る本の話です。直前すぎてすみませんが。
自分はだいぶ創作活動出来てなくて久しいけども、一応以前は漫画描いたりしてたんで、創作サークル『S.Y.S.』で参加してたりしました。
創作ジャンル = 一次創作 = オリジナル
なので自分の世界観がダイレクトに出せるのが見る方も作る方も楽しい所。
また身辺が落ち着いてきたら一次創作も出したいもんですが。

それはさておき。
そのサークル相方さんの堺屋皆人さんがこんなテンプレ

を作ってらしたので、自分は今回参加出来ない分オススメしておこうかと。
堺屋さんの文学フリマのカタログ(既刊新刊一覧等)はこちら

考察教室シリーズの詳細はこちら↓



『江戸川悠の考察教室』

国語の授業ってあったじゃないですか。
いわゆる文学作品って結構取っ付きづらいの多くなかったですか?
エンターテイメントとしてはちょっと見られないというか、別に嫌いではないけど面白さがよく分からなかったイメージがあったんですよ。
(そんなのは自分だけじゃないと思いたい)

ですが!このシリーズ!!めっっっっっっちゃ面白いんすよ!!!
「文学作品解読シリーズ」ってなってる通り、その作品に込められた意味とかどういう経緯や考えでこうなったのかとか、作品の外側も加味して紐解いていく感じ!!
結局は人間が作るものはその作った人間自体も考慮しないと分からないんだなってのがよく分かる!
いや本当こんな読み方出来るのかって衝撃が凄いし、授業でこういうのやってもらってたら絶対文学好きになったよ…と真面目に思うので是非その感覚を味わって欲しい!
1作目の『羅生門』はたぶん間違いなく教科書に載ってるのでは?という作品なので大体誰しもが触れた事あるはず!
というか取り扱ってる作品は青空文庫等で無料で読めるので手軽で親切!
まあこの本の性質上、題材の文学作品を読んでからという前提になるので読むものが増えるといえば増えるんですけど全力でオススメはしておきます。

どれも面白くて甲乙つけ難いんすけど、特に好みなのは
・第②巻(葉山喜樹『セメント樽の中の手紙』)
・特別編①(森鴎外『高瀬舟』)
ですかね…
・セメント樽は初めて知ったんすけどまあ原作がそもそも衝撃的で。えっっっぐい…と思いながら読んでましたわ。
1巻の羅生門の時も「そんな読み方が!」と思ったもんですが
2巻で、えええーーー!?!?となる程の読み方をしているのでまあ色々と固定観念がぶっ壊されました。
・高瀬舟も近い感じで、本当裏読みが凄い。
こういう、そう捉えようと思えば確かに捉えられる、っていう隙間を狙っていくの好きです。
めちゃくちゃミステリ感強めなのでお好きな人は是非是非。
堺屋さんの筆が乗ってるな感が凄いです。

別ベクトルでは
・特別編②(宮沢賢治『やまなし』)
も、事前に『やまなし』を自分なりの読み方をしたという意味で思い出深い巻。
ふせったー(自分なりの感想結果が出てるので先にやまなし読んで下さい)
あと『やまなし』の文章量と比較して、は???となる分厚さなのでどういう事なのかどうぞ読んで確かめて下さい。


『オタクなカノジョのレンアイ事情』

「ミステリ」の定義が広すぎるのがアレなんだけど個人的なイメージとしては「ミステリ」というよりは「事件」が起こってそれを解決する、という感じかも(まあ番外編は普通に殺人事件起こるけど)
即売会が舞台として出てくるので、実際にサークル活動してる方には馴染みがあるかと!
実はリアルなサークルも始まりは3人だったので個人的に親近感。
タイトル通り恋愛も絡んでくるので発刊の中では1番ライトな日常系ですかね。
三人娘…というには多少年齢高めの落ち着いた感じかも知れないのでキャラに安心感があります。
青イメージ担当の文代さんが推し!
きっと自分の好みを分かってああいうキャラにしてくれたんだと思う(勝手な信頼)
美麗な表紙も必見!
キャラもさることながら背景…ほんま凄い…見覚えあるあそこですよほらほら


『たんたん再』

2週目読むの推奨してるので言ってしまうけど、
感覚としては「意味怖」系統に近いなと個人的には。
全体的に「何かある」なという不穏な雰囲気で進んで、真相が分かってウワーーーーとなるミステリ色が強いショートショート集。
テキレボというイベントで既出のものが多いので読んだ事がある人もいるかも。
ほの暗いモヤモヤした感覚を味わいたい人にはオススメ(どんな紹介)!
こういう系統はこういう系統で好きなので面白く読めました。
どれが1番好みかとなると、うーん、『祭は続く』かな…。
予想は付いたけど、文章のちょっと古風な印象(個人的な感想です)とか、どうしようもなさとか、そういった所が好みでした。


雑感

というオススメという名の勝手な自分好み感想でした。
どれも面白いけどやっぱ1番好きなのは考察かなー学生時代国語が1番好きだったのもあって名前くらいは記憶にはある率が高いしとにかく読み方が面白すぎるので!
この年で新たな視点で見られる事を知ったので余計に衝撃を受けましたしね。
だいぶシリーズ多いとはいえ、あの面白さは完全にお値段以上ですよ。

あと相方さんだからと言って忖度一切無しで普通にファンなのでめちゃくちゃオススメしたい。
自分は結構文章の好き嫌い…いや嫌いとは言わないまでも、好みは結構分かれるんですが、とにかく読みやすい文章を書かれてるのもポイント高い。
テンポなのか言葉のチョイスなのかなんなのか、凄いスムーズに読めてしまうので読みたいと思わせられてしまうので純粋に相性が良いのかも知れないですね。

てな事で!文学フリマで是非買って読んで欲しいオススメ本達の紹介でした!!


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