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【オコジョ流バナナアート】作品展

突然ですが、あなたはTwitter や Instagram でこのようなバナナに絵が描かれているのを見たことはありますか?

これは一般的にバナナアートと呼ばれています。バナナに絵を描くことでただ食べるだけのバナナを、食べる前に観て楽しめる作品にできるのではないかと試み描きました。

あなたはこれを見て、何を感じましたか?

「かわいい!」や「細かい!」「よくわからないけど多分犬だ!」と何かしら思ったことがあるのではないでしょうか。
 でももし、もう少し掘り下げて「この犬はきっと明るい茶色で、触ったら柔らかいんだろうだな」と、具体的な特徴まで想像できたあなたにはセンスがあると思います。
簡単に言うと、観る力があるという事です。

作品づくりの原点には、よく“観る”という事が大事な要素としてあり、
先ほどあなたは、作品を通してなんとなく特徴や印象を感じ取ったかと思います。
まさにそれが、作品や作品づくりを楽しむ上で一番大切な部分なのではないでしょうか。

何か作品を作ろうと考えたときも、
「“観る”➞記憶する➞表現する」という工程を踏むと思います。
この“観る”の部分が乏しいと、いくら考え、表現しようとしてもなかなか先へと繋がらないかもしれません。

 たとえば、初めてハンバーグを作るときは大抵の場合、先ずレシピを見て情報収集をしますよね?
レシピよく見なかったことで、ハンバーグを形作る時に空気を抜かず、そのまま焼いてしまったらどうなるでしょう。
恐らくボロボロになり、ハンバーグ味のソボロとして食べることになるでしょう。
観るべき所を観なかったことで、ハンバーグの形の表現に失敗しています。

これは作品づくりにも同じことが言え、何も観ないで作ることは困難なのではないでしょうか。

しかし逆に、このしっかり“観る”という事が出来る限り、きっとこの先もずっと作品を観る事・作る事を楽しむことができるでしょう

想像してみてください、
この世に溢れるほど存在する“作品”を少し掘り下げて観ることが出来ていたら、それだけでも豊かになると思いませんか?


【バナナに絵が描ける原理】

バナナの皮に傷をつけたら黒くなる。という事はなんとなく想像できるかもしれませんが、
なぜ黒くなるのか」ということはご存知でしょうか?

気になったので、ネットで調べてみました。

バナナの皮の性質を上手く利用したものがバナナアートです。 皮に傷がつき少し時間が経つと酸化して、その部分の色が黒く変色していきます。 先の尖ったもので小さな穴を開けていくことにより酸化させメッセージやイラストといったアートを生み出しているのですね。

とありました。
結論:「酸化」が原因で黒くなるそうです。

しかしこの説明だけだと、かなり時間の掛かりそうな単調でつまらない作業に感じませんでしたか?

「作業としては穴を開るだけなのか…」
「時間がかかるし中々やってみる気にはならないよ…」などと興味をなくし、“観たい”という意欲を損ない兼ねません。

これは、書き方が悪いというわけではなく説明文として書かれている以上、作品づくりのテクニックやこだわり・アイディアの部分は載せられないので仕方がないですよね。
 わかりやすく言うと、ネットに落ちているバナナアートの説明は、とても表面的な情報に偏りやすいということです。


そこで、「より効率的な描き方」と「描き始める気軽さ」を考慮したオコジョ流としてバナナアートというものを掘り下げて、作品の“観かた”や具体的なテクニックをご紹介したいと考えました。

絵を観たり、描いたりすることの楽しさをより感じていただけるように、多面的な角度から補足説明やこだわった点をご紹介していきます。


【オコジョ流バナナアート】

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※注意事項※
・小さなお子さまが居る場合には、楊枝のご使用や置き忘れには充分にご注意ください。
・明るいところで作業するようにしましょう。
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バナナアートの中には、針でプツプツと穴を開けていき点の集合体を絵に見せるように描いたり、皮を向いた状態で彫刻をしたりするのものありますが、

これからご説明するバナナアートの作り方では、その中でも最も簡単な方法でバナナを見て楽しめる作品に変える事ができます。

やり方

「楊枝を1本を使用し、鉛筆で線を引くようなイメージでバナナに絵を描きます。」
基本はこれだけです!

少し期待外れでしたか?

ご安心ください。これに加えて、テクニックやこだわりが乗って来る事で、バナナアートは面白くなっていきます。

線の引き方について

皮の表面に傷が付けばいいので、そこまで強く押し込みながら書く必要はありません。強すぎると皮に穴が空いてしまったり、線が一部だけ太くなったりして目立ってしまいます。

バナナの身の部分にまで楊枝が突き刺さってしまうのは嫌ですよね?
 なので先ずはアイラインを引くみたいにそっと、線を引いてみましょう。

2、3分経つと、傷をつけた部分に色がついてくるので、すぐに色がつかないからといって焦る必要はありません

バナナの種類にもよりますが、描き終わった後、7~10分程度待つと線がはっきり見えるようになってきます。

実はこの待ち時間も!!楽しみの1つ!

線で描いたことにより、時間による絵の見え方の変化がとても大きいのです!

一度描いた絵はそれきりではなく、見た目が変化していきます!
描いた直後はそこまで可愛くなかったのに、数分置いて見たらかわいくなった!なんてことも…
そして、1日後には……

 自然が生み出す、線の太さや色の変化が、
自分の絵にどんな変化を出すのか。
ワクワクしながらじっくり観察してみてください!
(思い出に残したいときは、シャッターチャンスは逃さないで!)

さらにワンポイント!

「えー、まだるのー」と思ったそこのあなた。
このワンポイントは、少し上級者向けにはなってしまうので飛ばしていただいても大丈夫です。
気になったときだけ、ご覧いただければと思います。


 たくさん描いて慣れてくると、力の入れ方が分かってくるため、下書きというテクニックも使うことができるようになります。

限りなく優しく線を引き、時間が経っても色がつかない程度の跡をつけます
ほぼ見えないので、照明の光の反射などを頼りに確認します。

最初に全体のおおよその形を下書きして確認することで、絵の収まり具合や完成イメージがつかみやすくなるでしょう


 さて、いよいよここからは実際に作った作品を元に、こだわりポイントアイディアをご紹介します!

見るだけでも楽しい、そして、どんな部分で表現の幅を広げ、より良く見えるように工夫ができるのかも合わせてお伝えできればと思います!


【作品22点を元に、アイディアとこだわりポイントを紹介!】

作品の紹介順はおおよそ、下に行くに連れ最新になります。
※説明しやすくするために順番を入れ替えた箇所もあります。

モーツァルト
撮影日:2018/5/6

「角度つけすぎて下の文字隠れちゃってるじゃん…笑」
しかし思い返してみると、この角度からの見た目が一番良く見えたのでこのように撮った記憶があります。
なにしろ、バナナは筒状で曲がってます
見る角度によっては見栄えが良くも悪くもなります。
たとえば、自撮りをする時に斜め上から撮るのと同じです。

紙に描いた絵は平面なので普通に描いたら盛れませんがバナナは立体なので普通に描いても盛れる角度があります

モーツァルトくんも、デカ目効果を得たかったのでしょう。

【ポイント】
写真に取るときの角度は自由に!
360°自分がよく見えると思った角度から撮ればいい!

ベートーヴェン サングラスver.
撮影日:2018/5/12

「耳コピ中、ナウ。」
モーツァルトくんの場合は角度を変えて何とかなりましたが、ベートーヴェンくんに関しては、どう頑張ってもカバーできないほど目の位置を誤ってしまい、最終手段として遂に目を隠しました。
 スマホにデフォルトで入っている画像編集の機能を使用して、目の位置を誤魔化すためのサングラスを描きました。
スタンプでは合うものがなく、手描きにしたので面倒でした…。

【ポイント】
もうだめだと思ったら、他の手を使う
悪いところを隠してもなんの問題無いでしょう。
むしろ、隠せた上にかっこよくなってるので一石二鳥では??

ナポレオン
撮影日:2018/5/12

一本はナポレオン・ボナパルト(人物)。そしてもう一本には馬を描き、二本でワンセットにしています。

ジャック=ルイ・ダヴィッドの描いた「サン=ベルナール峠を越えるボナパルト」という絵画を参考に描きました。

バナナ一本には収められなかったことと、この絵は絶対に人物と馬とセットで描くべきだと感じたので、バナナを繋げたまま描きました
体の比率や姿勢を絵画そのままの状態でバナナに描いていたら、二本に収まりきらなかったと思います。

【ポイント】
参考にするものをそのまま写すのではなく、自分なりの解釈や想像・記憶を通して描くと、自然と収まりのいい絵が描けることがあります。
 バナナに限らず、「完璧に参考通りに描く」と思うと固定概念に囚われたり、楽しく描くことを忘れてしまうかもしれないのでそんなときには、今から言うことを思い出してみてください。

実は、元絵(峠を越えるボナパルト)自体もリアルをそのまま描かれた訳ではありません。ナポレオンが実際に乗っていたのは馬ではなくラバだと言われています。
「“馬だったからウマかった”」

ジャック・スパロウ
撮影日:2018/8/19

顔だけでなく腰上までを描いたことによって、何を身に着けているのか。という要素が追加され見応えがある作品になりました。

バナナに描いたことで自然に、海賊の少し汚れた印象も出ています。

【ポイント】
特に帽子の部分が分かりやすいですが、
楊枝を寝かせて、尖った部分ではなく側面を使って描くとグラデーションっぽくなり、柔らかめの色がつきます
 影をつけるときなどに、線と区別が付きやすくなるので、よく使えるテクニックだと思います!

ヘクター・バルボッサ

【ポイント】
髪の毛のうねうね。

やはり、全く同じようには描けません。
バナナの上では、捉えた印象をそのまま線にしてみるのも一つの手です。そうする事で、他のものとの質感の違いを楽に表現できるかもしれません。

パイレーツ・オブ・カリビアン

ジャックとヘクターを集合させ、
おまけに、題名も合わせて書いておきました。(完成)

デイビー・ジョーンズ
撮影日:2019/3/8

「タコ?」
正解です!
でも、もっと詳しく言うとタコ人間です。
こちらも「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出てきて、ジャック・スパロウと戦います。

こちらの作品は、横顔も見れるのが特徴です。
カメラの角度を変えても、おおよその見た目が成立しました。

【ポイント】
バナナの正面には顔の正面を、バナナの側面には顔の側面を描くことで、より幅広い角度からの見た目を楽しめるようにできます

ちなみに、真ん中の顔の部分だけ退けてみるとこんなふうになってます…

念の為【グロ注意】

キノピオ
撮影日:2018/5/6

最初はキノピオのみを描くつもりだったのですが、物足りなさを感じ、後からサブキャラや小物を追加してみました。

ちなみに、最後に描いたのはキノピオの足元にあるコインです。
線に黄色っぽさが残ってると思います。
 最後に描いたというのは意図したわけではなく偶然ですが、描くタイミングの時間差が色に変化を出してくれました

 それぞれの色味がぜんぶ同じでは無く、微妙に違っているため、意識して描かなくても単調さ(変化に乏しい事)を取り除いてくれるのです。
わかりやすく言うと、「バナナに描けば勝手に色に変化が出る」という事です。

【ポイント】
あくまでもキノピオが主役になっている。
理由①:バナナを交差したような状態で配置する事で、視線が自然と真ん中の交差している点に誘導されます

たとえば、道路の交差点を想像してみてください。
車の通る回数が1番多いのは、真ん中ですよね?

理由②:線が1番濃くなり目立ちやすくなってます。
なぜなら、1番最初に描いたため、酸化が1番進んでいるからです。

ミニオンズ
撮影日:2018/8/25

「バナナといえばこのキャラ!」
ミニオンはバナナから作られた生き物です。

とにかくキャラを沢山描いたことで、賑やかになりました
 参考画像を見ながら描いてましたが、一部想像で補っている部分もあります。
バナナの形状に合わせ、うまく配置できたのではないかと思います。

 描くのに使った楊枝も登場させてます。
丁度、手を伸ばしてるミニオンがいたので掴ませてあげました(気まぐれです)。

【ポイント】
キャラの目線で視線誘導
映画やアニメでも、キャラクターの目線は“肉じゃがで言うじゃがいも”と同じくらい重要な要素になります。
「キャラの見ている方向には何があるんだろう?」と気になる心理が働き、自然とキャラの見ている方向を見てしまうのではないでしょうか。

 今回の場合、キャラがたくさんいるので、それぞれのキャラが他のキャラを見るようにし、あまり関係のないところには目線が行かないようにしています。

ミッキーマウス
撮影日:2018/10/10

「ぼくらーのクラブのリーダーはー、ミッキーマウス、ミッキーマウス、ミッキミッキマウス!」
バナナの穴から出てきて手を振っています👋
メインはミッキーなので、ビデオフィルムが目立ちすぎず丁度よかったです。

【ポイント】
バナナに穴が空いている事を想像して、裏側にも描きました。
また、ビデオフィルムが裏側にも繋がっていく事で、裏面もあるよ!とアピールする役割もしています。

チップとデール
撮影日:2018/10/17

「左がチップで右がデールです!」
調べてみたところ、
チップは歯が一本で、体は少し赤みがかった茶色デールは歯が二本で、体は明るい茶色
でした。

 キャラの色の違いを出すために、デールの塗りを最後にし撮影しています。

【ポイント】
どこを最後に塗るか、決めておいた。

今回はデールの色を明るくしたいという意図があり最後に塗りました。
 しかし、もし決めておかなかったとしても、キノピオの絵を描いたときのように「偶然」起きた変化を楽しめることもあるので、無理をしてまでも計画的に描く必要はないのかもしれません。

ヘビ
撮影日:2018/12/14

あなたはヘビが嫌いですか?

おわかりの通り、描く作業もとても大変でした…
うろこが全体を覆っているので仕方ないですよね!:(›´ω`‹ ):

バナナを3本使って一体のヘビという生き物を表現したアイディアの部分が良かったと思ったので、載せておきました。

【ポイント】
写真に撮るこが目的であれば、見えない部分は描かなくてもいいかもしれません。

これだけは覚えておいてください、
「“ヘビー”な作業は避けましょう」

擬態1 秋が旬の魚
撮影:2018/10/31

「なんだ!この黄色い魚は!     
秋刀魚か?でも秋刀魚ってもう少し長いよな…」


これでも長めのバナナを選んだほうです…。
尻尾が無理やりバナナに押し込められてるのもチャームポイント?

ただのサンマではなく、黄色いサンマなのでこちらのサンマは3万円です。

擬態2 えび
撮影:2019/2/21

「流石にバレバレですね…」

バナナの茎の方をハサミで切って、ヒゲのようにしてみました。
「“え〜び”っくり!

うさまる
撮影日:2019/2/21

LINEスタンプのキャラクター。
可愛さに全ふりした作品です。
より可愛く見えるよう、画像編集機能で色付けしてみました。

【ポイント】
「画像編集で色をつけるときのポイント」
輪郭がはっきりしないブラシタイプのペンで塗っていくとバナナに直接塗ってあるかのように見えて良さそうです。

また、不透明度(背景の色を見えにくくする度合い)を少し下げることで、元のバナナの色味が下から少し見えるようにすると、馴染みやすくなります。
次にご紹介する「崖の上のポニョ」の作品での方が、確認しやすいかと思います。

崖の上のポニョ

⬇色塗り後⬇

撮影日:2019/2/21

こちらも画像編集で色をつけています。

ミスしまっておかしなところも、色を上から乗せることで、さり気なく誤魔化せてしまうのでとても良いです。

【ポイント】
あくまで、線の内側に色が塗ってあるように見せたかったので、バナナに描いた線の上は避けて塗っています
 しかし、例外もあります。修正のため線を少し隠したいというときは、上から塗って隠してしまうのもいいと思います。

撮影日:2019/3/24

鳥の羽の柔らかそうな質感が出せたと思います。

バナナの立体が丁度鳥の胸のあたりをふっくらと見せてくれています。
そのため、堂々と胸を張って羽ばたく鳥のように見えるのです。

【ポイント1】
軽くてふっくらしていたり、柔らかそうにえるものを描くときには、色が濃くならない明るい色合いのときの方が良く見えることが多いです。
 たとえば、今回描いた鳥は空を飛ぶ生き物なので軽く、体も羽で覆われているので早めに撮影しました。

こちらももちろん、カメラの方向によって見え方は全然違います
1枚目撮った時より数分経ってしまってますが、別角度から撮ったものが有ります。

「∠(๑• ̀ω•́)/シャキーン✧」
こんなふうに見えませんか??

時間が経っているので色が濃くなり、硬く・強く・重そうな印象を受けます。
なぜなら、色には心理的効果というものがあり、それが印象を変えているからです。
 例えば、「明るい色は膨張して見え、暗い色は収縮して見える」「明るい色は軽く見え、暗い色は重く見える」などがその例です。

【ポイント2】
バナナをティッシュの上に置いている事に気が付きましたか?

上のバナナだけティッシュで高さを出しています。
こうする事で、物理的に奥・手前の立体感を出すことができます

ウサビッチ
撮影日:2019/7/17

この二人をご存知でしょうか?

左は「囚人番号4番:キレネンコ」、
右は「囚人番号541番:プーチン」です。
キレネンコはキレるとこうなります;

【ポイント】
今回のように、バナナを規則的に並べる場合、キャラ同士の大きさの差はバレやすいので、一体目に描いたキャラの大きさと比較しながら描きます。

ジーニー
撮影日:2019/9/28

「ジーニーがバナナに変身した!」
というようなイメージで描き始めました。
ランプや手は後から思いつきました。
実写のアラジンを見た後に描いてるので、ランプにも力が入ってます。

【ポイント】
バナナをストーリー性に沿って配置したことで、描かれたものの状況がわかりやすくなりました。
今回の作品では、「ランプから出てきたジーニーが手を出して何かを指差している。」という様子です。

想像してみてください、
この三本のバナナがキレイに同じ角度・同じ向きで整列していたらどうでしょう。
恐らく、それぞれのバナナに個別の絵が描かれているだけになってしまうことでしょう。

イースター島のモアイ像 
撮影日:2019/11/5

背景との遠近感を意識して描きました。

【ポイント】
1番手前にあるものから順に描く事で、遠くのものが最後に描かれるため、色が濃くなる前に撮影できます。
そのため、空気遠近法のような、遠くのものが淡い色合いに見える表現が出来ました。

また、石のように硬そうに見せるため、影を描くときに楊枝を寝かせず、シャープな細い線で影をつけるようにしました。

ギズモ
撮影日:2022/8/17

映画『グレムリン』に登場するモグワイです。飼い主の父親がギズモという名前をつけました。

目や手など、細かい部分を描くのが大変でした。小さく描けば描くほど繊細な作業になるため、集中力を使います。

手前のバナナからちょこんと出て来たようなイメージで、可愛いらしさを出しています。

今回の作品には反省点もあり、周りにもっとキャラや小物を足したりしたら見応えたが出たと思います。
小ささの表現をするのにも、周りに大きさの比較ができるものを描いておくと、よりそのキャラの事を理解しやすくなるためです。

【ポイント】
参考画像が上半身しかなかったり、どこかの部位が切れていた時は、他のバナナなどで絵の途切れ目が見えないように隠す事もあります。
「the 絵」という印象を薄められるので、リアリティを出したい場合に有効な方法です。

ポメラニアン

最後に、愛犬を描きました。

犬種はポメラニアンです。毛は明るい茶色で、触り心地はフワフワです。
座っている母の膝の上に両手を載せている時のポーズです。

1番意識したことは、毛の柔らさを出す事です。
間隔を開けながら、毛のように内側から外側へ線を描くと柔らかそうに見えます。

また、時間が立つと色が濃くなり、線の太さも少し太くなってしまうため、今回表現したい愛犬の毛の明るい色合いと、よりフワフワに見える早めのタイミングに撮影しました。

【最後のポイント】
かわいいは正義!!!


以上、作例22点のアイディア・こだわりポイントの紹介でした。
いかがだったでしょうか?
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【最後に】


✽作品を観てくれたあなたへ
ここまでご覧いただきありがとうございます!
普通に生活をしていたら、こんなにもバナナの写真を見る機会はなかったのではないでしょうか笑

これからも、作品を観て“少し掘り下げて観る”ことで、アートや作品を観ることを、さらに楽しい時間にしていただけたら何よりの幸です。

✽作品を作ってみようと思ったあなたへ
それぞれの作品に対して、ポイントやテクニックのご紹介もしましたが、文章として整理したのは、描いてから暫く経ってからのことです。

描いている最中は、細かいポイントをいくつも意識していたという訳ではなく、その場で「ここをこんな風に描きたい!」と思うがままに描いていました。

 このバナナアートでは、「偶然」も楽しめる大事な要素の一つなので、頭に知識を詰め込む前に、まずは思うがまま描いてみるのも良いと思います。
 描いている最中にひらめいたアイディアや偶然見つけた表現方法を是非、写真にも収めてみてください。

P.S.「バナナは美味しくいただきましょう」

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