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ライターコンサル業を始めてみて

先日、「ライターコンサル業」というものを手探りで始めたのだが、受講生である池田さんが「書いてみたのでチェックお願いします」と積極的に原稿を送ってくれるため、「Googleドキュメント上で校正+電話(LINE)で説明」という流れが確立されてきた。

池田さんの反応を見ていても、かなり実りある時間になっているのではないかと手応えを感じている。とにかく漏らさず吸収しようという意欲が電話越しに伝わってきて、ぼくも教え甲斐がある。「赤字の多さに落ち込んだりする必要はない」といつも言っている。

そして昨日、早速池田さんがnoteに講義のことについて書いてくれた。とても嬉しい感想だった。

先日Twitterで「初心者向けのライタースクールが50万円でうんちゃらかんちゃら」という話が流れてきて、随分なお値段だけど意味あるのかね、という感想を持った。ライター向けに限らないが、胡散臭い文句で右も左もわからないような人たちをターゲットにした高額なスクール系ビジネスも多い印象。

おそらく今活躍しているライターの多くは、そもそもライター講座みたいなのを経ずに、原稿をたくさん書き、良い編集者にしっかりと校正を受けながら登り詰めた方が多いと思うので、「講座を受ければ文章が上達する」と安易に考えないように。

ぼくが池田さんに伝えていることは、文章術の話にしても、ライターとしての仕事の取り方・向き合い方の話にしても、かなり価値のある内容だと自負している。というのも、ぼくが社会人になってからの10年間で、「書くこと」に関する様々な試行錯誤と失敗と成功を繰り返しながら、学んできたことをベースに話しているからだ。全てが経験に基づいている。何百万円も自己投資をして得た学びを、ほんのわずかな金額で惜しみなく教えている。

校正に関しては、前職での経験が大いに役立っている。ぼくは月刊の旅行情報誌の原稿を、編集長である上司と二人で、毎月締め切りに追われながら作っていた。

毎日ひたすら原稿を書いて、チェックしてもらい、必ず何かしら怒られて、というのを4年くらい繰り返すなかで、文章力が鍛えられた。4年間で500〜1000記事くらいは書いただろう。また、海外添乗員から送られてくる原稿の校正も、毎日のように行っていた。昨日池田さんに2時間半、電話で話しながら校正したけど、「ぼくも昔これをよく指摘されたな」と思い出しながら、感慨深く一文一文を見ていった。

普段自分で書くときは無意識にスラスラと言葉を選んでいるが、「なぜこの言葉を選んだのか」という理由を説明のために言語化してみると、自分でもびっくりするくらい、深く考え抜いた末の言葉選びだったことを池田さんとの電話の中で気付かされた。脳が高速に処理をして、最適な言葉を選び出しているのだとわかった。経験の賜物だと思う。あと、粘り強く指導してくださった前職の上司に感謝している。

まずは池田さんを、実力あるライターに育てたい。それと並行して、ぼくは他にも校正を希望するライターを見つけて、教えていきたい。そして小さいところからでいいので、ぼくが教えるライターたちのゆるいコミュニティを作り、オープンで楽しい議論をしていけたらと思っている。

(追記:10月にライターコンサルの生徒数が15名を超えました!)



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