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悟った時の絵

「芸術は才能ある一握りだけの狭き門」という先入観のせいで、お絵描きや図画工作が大好きだったのに、それで生きていこうなんて思えませんでした。

しかし偶然立ち寄った本屋さんで出会った一冊「今日の芸術」(岡本太郎著)が、そんな先入観を吹き飛ばし、芸術こそ僕の生きる道だったと気づかせてくれました。
この絵は、頭の中でモヤモヤと錯乱していた「点たち」が、芸術という「線」で繋がった瞬間、それまでの先入観を持った自分を捨て去り、新しい自分に生まれ変わる瞬間を表現しています。

Realization 悟り Oil 20'x30'

それ以降ひたすらに作っていると、あんなに狭き門だと思っていた芸術の道が見え始めました。
嬉しさと同時に、なぜ好きだったのに今までやらなかったんだろうと後悔の念もこみ上げてきました。

頭で考えることが、いかにちっぽけか。そして僕たちはいかに先入観に捉われているか。
「でも」「どうせ」「私なんか」という姿勢は、楽な方に逃げるための甘えにすぎないと僕は思います。
元々決められたレシピもない人生なら、自分の可能性を信じて、思考を越えたところに自分を賭けた方が面白い。
そのためには、素直に心に従うことが必要ですが、そうすると現代社会では、それは一種のアホウとされてしまいます。
しかしアホウに殉じた偉人たちが、過去成し遂げてきた偉業を見れば、そんなにアホウでもないことがわかります。
現代社会を生き抜くためのスマートさと、無限のロマンを求めるアホウ。
一方だけに偏りすぎることなく、共に併せ持って生きていきたいと思います。
あなたはどんなアホウですか?

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