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海は見て見ぬふり

ここ最近の日課はひとまず朝起きたら、走りに出かけることである。いや、"走りに出かけていた"が正確かもしれない。いや、正確には海岸まで車で行ってそこから海沿いを走ることを日課にしていた。なぜその海岸沿いなのか聞かれると素敵な回答があるわけでもなく、単に人目に触れることがないため気を張る必要がない。海沿いというワードは都会の人からするとさぞかし美しいイメージをするかもしれないけどそんな意識はしてない。そんなこんなで今年も泳いでない。

そしてそんなこんなでもう10月になり夏も去っていってしまった。聴き忘れている夏の曲は無いだろうかと考える。アマゾンミュージックにはよく聴いた曲が表示され井上陽水のアルバムがびっしり並べられている。夏は陽水ばっかり聞いていたのだろうか。その夏にふと立ち寄った展望台に登って眺めた海がやたらと美しかった。あれだけ海沿いを走ったのに意識は別の事にフォーカスしていることに気づいた。ほんの数分だったが久しぶりにぼーっとできる時間であった。海はとても綺麗だ。ついつい忘れがちになってしまうけど、当たり前が邪魔をしている。普段目の前にあることばかりだと感謝も忘れてしまいがちかもしれない。そういえば今年の2月に阿寒湖に行った。2月の湖は凍ってた。凍ってるからこそ氷の色が美しかった。そしてめちゃめちゃ転んだ。1分間に何度も転びまくった。10年くらい前の真冬のニューヨークでタクシーのおっちゃんが転びかけながらタクシーのトランクを開けてくれたことを思い出した。

旅行や遠出をすることで美意識というか自然の摂理を肌で感じることはとてもいい。その体験を忘れないためにも書き留めておくことは大切なのかもしれない。
随分海外にも行ってないので、そろそろどこかに行きたいけどまだ特定の場所に行く理由が今のところない。なので過去の旅を思い出したら旅行記でも書こうと思います。

旅先で聴いた曲が日常に戻り不意打ちに掛かると一瞬でワープするあの感覚に簡単な単語があってもいいかもしれません。


一生聴いているAphex twinの #3


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