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学歴厨の慣れの果て【受験生版Tiger Funding】

こんにちは。Odaです。
先日YouTubeで「受験生版Tiger Funding」というチャンネルを見ていて、とても考えさせられる内容だったので今回はコメンタリー的なゆるい内容の記事を書こうかと思います。

受験生版Tiger Fundingとは

知らない方のためにざっくり説明すると、令和の虎の受験生版。
何らかの理由でお金が用意できない大学受験を目指す志願者が大学受験予備校・塾を経営する経営者(虎)に対してプレゼンをして見事納得させられたら、融資や投資という形で希望額を支援してもらえるという企画の番組。

問題の回

概要

志願者は通信制高校卒業後、既に5浪目の23歳
志望大学は慶応の薬学
志望理由は旧帝大(東大・京大・阪大・東北大・名大・北海道大・九州大)が無理そうで、医学部に行くのも無理そうだから消去法的に慶応薬学なるべく偏差値的に上の学部がいい。とのこと
当然のことながら薬剤師になりたいとは微塵も思っていない。(将来はインフルエンサーになりたいとなんとなく思い描いてる)
慶応の薬学ならいけると踏んだ理由が、「赤本を読んだら理解できるレベルだから」(?)
学歴系YouTuberが好き。

そもそも志望動機がふわふわしていて合格後のビジョンも皆無の時点で慶応薬学に行く必要性は全くなく、仮にそのレベルに行きつくための勉強も全く出来ていない。にもかかわらず、「志望校は慶応薬学じゃないと嫌だ」と頑なに譲らない志願者。
虎サイドも学歴に異常に拘る志願者に困惑する。
挙句の果てには主催の岩井社長も呆れてしまい、細井先生には「受験やめろボケ!」と一喝される始末。
最後に岩井社長も同じく「受験やめろやボケ。お前みたいなのがいるからダメなんだ」と吐き捨てるという何とも後味の悪い幕引きとなった。

動画は以下に貼っておきます。



なぜこのようなモンスターが生まれたのか

動画内では虎達があの手この手でどうにか志願者の歪んだ認知をどうにかしようとしたアドバイスが飛んでいましたが、最後まで志願者には響かず考えは変わらなかったようです。

ではなぜこのような学歴に異常に拘る中身のない受験生が生まれたのかを僕なりに考察していきたいと思います。

一番の理由は、動画内ではあまり触れられていなかった学歴系YouTuberの存在で間違いないでしょう。
学歴系YouTuberとは、自分の学歴の高さを売りにして様々な企画をするYouTuberで、「難関大の赤本の解法解説」とか「高学歴にインタビュー」みたいな企画をやっているなんとも学歴コンプを煽るようなコンテンツですw
実際この志願者もこの類の動画を好んで視聴していると動画内で発言していたので間違いないでしょう。
・異常なまでに大学ブランドに憧れる
・偏差値の低い大学に行くのはプライドが許さない
・赤本を読んで(正確には解説動画を見てわかった気になってるだけ)行けると思ってる
・将来は薬剤師ではなくインフルエンサーになりたい

これらの事象が、塾にも行かずに一人で家に引きこもって誰とも受験の情報共有をすることなく、情報のインプットが学歴系YouTuberだけで、その価値観が何年もかけて刷り込まれたとなると全て納得がいきます。
おそらく閉ざされたコミュニティの中で長い時間をかけてその動画を見続けることでプロパガンダ的に洗脳されてしまったのでしょう。
その洗脳が強すぎてあの45分という虎とのやり取りでは洗脳が解けなかったというような印象を受けました。

学歴にこだわることの意味

僕は決して高学歴とは言えませんし、社会人になったのなんて25歳になってからで少し遅かった身ですけど、32歳になって自分でそれなりに稼げるようになってそこまで学歴は重要視するポイントではないというのが正直なところです。
社会に出て高いパフォーマンスで稼げるようになるのであれば、それは早ければ早いほどいいですからね。受験という社会に出るプロセスのほんの一部のために何年も浪費するのは無駄以外何物でもないです。
「最終的に自分は何をしたいか、何をして生きていきたいか、どう稼ぎたいか」が重要なのであって、その段階になると自分の学歴なんて誰も気にしていないですからね。

若い時の時間は何物にも代えられないくらい貴重ですから、無駄にはして欲しくないものです。


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