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提案はすべての仕事の基本

このnoteの概要

こんにちは、村井庸介です。

就職・転職における内定取り消し、自宅待機が増え今後のキャリアについて悩む方の話を聞く中、僕が世の中に貢献出来ることは何かと考え、働き方・キャリアについて、出版した2冊の著書をもとに、このnoteを始めました。

仕事の「型」という出版した本の中から、特に「提案」について、今回は深堀してみたいと思います。

個人の「付加価値」が問われ始めた時代

一時は、人工知能の登場によって亡くなる職業が話題となりました、今はコロナにより、内定取消や結果として職を失ってしまった方もいます。

ただ、こんな時期にもかかわらず独立し、しっかり仕事を頂けている方、転職活動に成功している方もいます。

もちろん、積み重ねている過去の実績の違いもありますが、どんな状況、場所でも仕事で結果が出せる方は何が違うのでしょうか?

これらの違いは「会社」という器ではなく、新しい技術でも代替できない個人の「付加価値」によって決まってくるのではないかと思います。
それらが、働く「人」の評価や信頼度に影響していると思います。

そして、その付加価値とは、時代を問わず「いかに相手に(期待を超えて)貢献できるか」につきます。
では、どんな状態だと「付加価値」が高いといえるのでしょうか?

相手の視点から考えると、ただ言われたことをやっているのは、付加価値が高いとは言えないのは、皆さんも想像する通りだと思います。

僕は、付加価値の高い仕事を生む源泉こそが、「提案」だと考えています。

提案はすべての人が行っている

「提案」というと、営業の人が客先にプレゼンテーションするということをイメージされる方が多いかもしれませんが、ここでは幅広く「提案」を捉えます。例えば、社内でのコピーの取り方の改善を上司に伝える、エクセルでのデータ管理の仕方を改良するといったことも立派な提案です。

提案という言葉をラフにまとめるなら、「相手により貢献できることを考え、伝えること」と言えるでしょう。

良い提案が出来るということは、全ての仕事に繋がる「仕事の基本」だと僕は考えています。

僕自身は、この提案の型を野村総合研究所(以下、野村総研)の経営コンサルティング部門にて教わりました。

野村総合研究所は、1965年(昭和40年)、野村證券の調査部が分離独立して、出来たシンクタンクです。経済・産業動向調査を主体として官公庁、上場企業など幅広くビジネスに関わる中、より「顧客と共に栄える」を有言実行すべく、経営コンサルティング事業を今から約30年前に立ち上げました。

シンクタンクの系譜をたどるため、リサーチドベースドコンサルティングを掲げ、膨大な量と現地現物による緻密な調査を得意としていました。

野村総研で口伝えで伝承された提案の5項目

その、野村総研で口伝えで伝承された、コンサルティングの提案をするときに必ず確認する5つの項目がありました。特に、野村総研は日系企業の他社と比べると提案金額が高かったりすることもあるので、それでもしっかり期待できる、そして、受注後はリピートに繋がるように提案の下準備が徹底していたのです。

僕自身、先輩からのレビューなどでも、必ず口うるさくチェックされたため、それが結果として僕自身が何かを提案する反射的に行う「型」となっていました。結果は、以下のような形で繋がりました。

・経営コンサルティング案件で他社の倍の金額にも拘わらず受注
・ベンチャー企業での社内企画承認、コスト抑制に成功し、表彰獲得
・未経験な人事部門に異動したのち中期人員計画策定に携わる
・その後、人事制度設計プロジェクトにも携わる
・企業再生の過程で、提携の承認、集客力向上に貢献

見て頂くとわかりますが、コンサルティング会社だけで使える内容ではなく、この提案の5項目を意識して仕事することは、どんな会社、どんな業務でも使える仕事の「型」ととなっていたことに、ある程度年次が立った時に自分自身も気づきました。

どんな会社、職場でも必ず課題は、眠っています。それらを拾い上げ、自分及びだれかと協力して解決する企画を創り、実際に実行していくことは、どんな決裁者にとっても感謝したくなることです。

エクセルやパワーポイントといったスキルも大事ですが、まず、何を「型」として徹底的に鍛えるかといったら、僕は迷わず提案と言います。

では、次回はこの提案の「型」の概要について、お伝えしていきます。

引用文献:どんな会社でも結果を出せる!最強の「仕事の型」

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