蹴り出しの改善。筋腱複合体について3

蹴り出しの改善について。筋腱複合体を詳しく学んでみたいと思います 3。


赤い線が筋、青い線が腱です。

横軸がスピードとなります。プラス方向に伸びることで短縮しています。マイナス方向に伸びる伸長しています。

縦軸が力です。

SQJ=スクワットジャンプ=反動をつけてジャンプする。
DJ=ドロップジャンプ=高いところからジャンプする。

SQJでは
筋は始め少しだけ速度がプラスになっています。つまり短縮しています。その後、速度は0になっています。つまりは等尺性収縮をしていくことになりす。
腱は速度が始めマイナスになっていきます。つまり伸びていっています。その後プラスになっていきます。つまり短縮。腱は伸長短縮収縮をしていくことになります。

腱はスピードの変化が大きく、筋はスピードの変化が少ないのがよくわかります。

DJではより顕著です。腱の伸長短縮がより強くなっています。一方、筋は等尺性収縮のままです。

従来の考えでは筋が伸び縮みしており、力を発揮していると考えられましたが、実際は腱が伸び縮みしていたことがわかりました。

筋は力を発揮しているだけ、スピードは腱が生み出しているというということが分かる図になります。

このことをどう臨床に生かしていくか?

続きます。

参考文献
福永哲夫 Sports medicine 110 特集 筋腱複合体ここまでわかった筋腱のふるまい 2009

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