長下肢装具のカットダウンの着目点
長下肢装具のカットダウンの着目点
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2012/0/2012_48100795/_pdf/-char/ja
KAFOとAFOの違いについてです。
一言でまとめると
・KAFOでは股関節伸展
・AFOでは股関節屈曲
となりやすいとのことです。
こちらは千里リハビリテーション病院での発表になりますが、みなさんご存知の吉尾先生などは大腰筋の重要性を説いています。
股関節伸展位となることはこちらの筋を伸張させることになります。伸張されたものは元に戻ろうとしますので、自動的な股関節屈曲が生まれやすいです。
随意性が落ちている患者さんでも努力的にならず、股関節の屈曲が出せエネルギー効率の良い歩行になります。
また、立脚中期に重心位置を上げることが出来ますので、倒立振子となりやすいです。これもエネルギー効率の良い歩行になります。
逆にAFOでは股関節が屈曲位になりやすいです。
たとえ、支持が可能であっても安易にカットダウンすることは非効率的な歩行を学習してしまうかれません。
カットダウンの際は股関節の屈曲–伸展に着目していくことご必要だと思います。
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