被殻出血のタイプによる予後予測。画像から装具の必要性と歩行予後がわかる。


魅力的なタイトルですよね。今回は藤田医科大学の前島先生の論文です。英語論文なので少し抵抗はあるかもしれませんが、タイトルから惹かれますよね。

藤田医大に入院した被殻出血患者264名に対して、CT画像より5つのタイプに分けて、歩行予後と装具の必要性を調べています。

被殻出血のタイプですが
Ⅰ被殻に極限するもの
Ⅱ内包の前脚まで達したもの
Ⅲ内包の後脚まで達したもの
Ⅳ内包の前脚後脚どちらにも達したもの
Ⅴ視床や視床下部まで達したもの

としています。

Ⅰが軽度Ⅴが重度となります。

歩行自立度はFACを使用して4以上は自立側。3以下は非自立群としています。

結果は

被殻出血のタイプにより歩行予後、装具必要性が有意差があるとのことでした。

Ⅳ以上となると歩行自立度は低く、大部分が歩けない。

画像1

タイプⅢになると60%、タイプⅣになると80%が装具が必要だっとしています。

やはり内包に行くにつれて予後不良となります。タイプⅢつまり内包後脚に達するものでは60 %で装具が必要となっています。60%という所が微妙ですね。ゆくゆくは装具が必要なくなるのであれば作製しないでもいいのでは?と思うところではありますが、作製して装具を使用してのリハビリテーションを行った上での結果ですので、作製をしなくていいということでは無いと思います。

患者さんへのフィードバックや説明には使用できそうです。しっかりと見通しを立てた上で説明をするのモチベーションも上がると思います。

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