装具作製問題点のおさらい。改善案。

装具作製問題点のおさらい

新年度から1ヶ月以上たちましたが、装具療法の問題点をまとめていきます。

アンケート、作製日数などから全国の報告と比べて問題点を挙げています。

【問題点】
・全国的に装具に悩んでいるスタッフが多い
・なかにはあまり必要性感じていない人もいる
・病院によって作製数や作製時期がばらばら。当院は作製が遅い、少ないという形で。治療用装具作製がほとんどない
・回復期で覚えないとこの後、覚える機会が減る可能性が高い
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【原因】
・卒前、卒後教育が全国的にしっかりとしていない
・知識、技術の不足
・装具に対してテコ入れがされていなかった。基準化が不十分であった。
・早期作製の流れがない。速く作らなくてもいいのでは?って意見もあるみたいです。作りにくい雰囲気?もある?
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【現在の研究】
・早期作製群の方が効果が出ていることがわかってきている。
・早期の装具歩行は脳卒中ガイドラインでグレードA
・装具に対してかなり研究が進められてきており、脳卒中で有名な先生も装具療法を押している
・立位、歩行をする事で重度麻痺の方でも筋電図にて収縮が得られることがわかってきている
・廃用で歩けない、立てない人が多い事がわかってきた。廃用予防には立位、歩行が有効。日本のリハは寝かせて行う事がスタンダードになっていることが出来上がってきてしまっている
・予後予測の精度も上がってきており、予後がわからないから早期作製をしないは言い訳になってきている
・SHBの作製が多いけど、どんどん機能的に良くなっているものが増えている
・装具の背屈可動性は見直されており、必要だと意見が多くなってきている
・GSDなど底屈制動機能が倒立振子には必要。立脚中期で重心をあげることで、効率のよい歩行になる
などなど
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【課題に対しての対応】
・知識、技術をつける
・使わないと覚えないため使う
・卒前、卒後教育の再考
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【具体的な動き】
・業務時間外に残っての勉強は難しいことも多いので、LINEやSNSをつかって勉強(僕はアウトプットで覚えていく)。いつでとどこでと勉強できる。
・当院においてはブレースクリニックの手順の標準化。三段階に分けて装具作製を行なっていく。ブレースクリニックの質の向上。
・ブレースクリニックはなるべく参加。少しずう装具について触れていく事でスキルアップを図っていく。
・新人など装具の知識が少ない人へのフォローをしていく。
・業務の簡略化。
・装具検討用紙の変更。

主に当院の場合の動き方を考えてみましたが、病院により課題は異なると思います。

PDCAサイクルが上手く回って改善できるように今年度も頑張っていきます。

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